「クロック周波数」「リスクアセスメント」「LPWA」の解説
クロック周波数とは?
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「クロック周波数」とは、クロックと呼ばれる回路が処理の歩調を合わせるために用いる信号が、1秒間に何回発生するかを示す値のことです。 一般的に、CPUのクロック周波数が高いほど、CPUの処理速度が早く、CPUの性能は高いと言われています。
「クロック周波数」の解説詳細は、以下リンク先にも記載がございます。類似の確認問題も出題しておりますので、是非、参照下さい。
クロック周波数に関する問題
CPUのクロックに関する説明のうち,適切なものはどれか。
出典:令和3年度 春期 ITパスポート試験公開問題 問90
ア. USB接続された周辺機器とCPUの間のデータ転送速度は,クロックの周波数によって決まる。
イ. クロックの間隔が短いほど命令実行に時間が掛かる。
ウ. クロックは,次に実行すべき命令の格納位置を記録する。
エ. クロックは,命令実行のタイミングを調整する。
◆確認問題の解答(エ)、解説・・・各選択肢の解説は、次の通り。
- ア:クロック周波数は無関係で、使用しているUSB規格の転送速度によって決まります。
- イ:クロックの間隔が短いということは、単位時間あたりにたくさんの動作を行えるということです。よって、同じ命令を実行するのにより短い時間で処理できます。
- ウ:クロックは記憶装置ではありません。次に実行すべき命令の格納位置を記録するのは、プログラムカウンタというレジスタです。
- エ:正解です。CPUのクロックは、一定の周期で発生し、コンピュータの各回路が処理動作を行う基準となる信号のことです。各回路が処理のタイミングを合わせるために使用されています。
リスクアセスメントとは?
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「リスクアセスメント」は、企業や組織においてリスクが顕在化する前に、リスクに備える行動・活動のことです。また、「リスクアセスメント」は、リスク管理を行う活動の「リスクマネージメント」の一部であり、初期段階で実施されます。なお、「リスクアセスメント」のプロセスは、一般的に、「リスクの特定」「リスクの分析」「リスクの評価」の順に行います。
「リスクアセスメント」の解説詳細は、以下リンク先にも記載がございます。類似の確認問題も出題しておりますので、是非、参照下さい。
リスクアセスメントに関する問題
次の作業a~dのうち,リスクマネジメントにおける,リスクアセスメントに含まれるものだけを全て挙げたものはどれか。
a. 脅威や脆弱性などを使ってリスクレベルを決定する。
b. リスクとなる要因を特定する。
c. リスクに対してどのように対応するかを決定する。
d. リスクについて対応する優先順位を決定する。
ア. a,b
イ. a,b,d
ウ. a,c,d
エ. c,d
◆確認問題の解答(イ)、解説・・・各選択肢(a〜d)の解説は、次の通り。
- a:含まれます。リスク分析で行う作業になります
- b:含まれます。リスク特定で行う作業になります
- c:含まれません。リスク対応で行う作業になります。
- d:含まれます。リスク評価で行う作業になります。
「a,b,d」の組合せが適切であるため、正解は「イ」になります。
LPWAとは?
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「LPWA」とは、「Low Power Wide Areaの略」であり、消費電力を抑え遠距離通信を実現する通信方式の一つです。なお、IOT構成要素の一つとして注目されている通信方式でもあります。
「LPWA」の解説詳細は、以下リンク先にも記載がございます。類似の確認問題も出題しておりますので、是非、参照下さい。
LPWAに関する問題
IoT機器からのデータ収集などを行う際の通信に用いられる,数十kmまでの範囲で無線通信が可能な広域性と省電力性を備えるものはどれか。
出典:令和3年度 春期 ITパスポート試験公開問題 問92
ア. BLE
イ. LPWA
ウ. MDM
エ. MVNO
◆確認問題の解答(イ)、解説・・・各選択肢の解説は、次の通り。
- ア(BLE):BLEとは、Bluetooth Low Energyの略であり、無線通信規格Bluetoothの一部で、その名前の通り低消費電力に特化した通信モードのことです。LPWAと同じくIoTネットワークでの利用が期待されていますが、最大通信距離は選択する速度に応じて10m~400m程度です。数十kmはカバーできないので誤りになります。
- イ(LPWA):正解です。LPWA(Low Power Wide Area)とは、LP:LowPower=省電力、WA:WideArea=広範囲の名称の通り、省電力・広範囲を特徴とする無線通信規格の総称のことです。伝送速度は遅いものの、省電力でWi-fiやBluetoothが届かない数キロメートルから数十キロメートル間の通信をカバーします。小型デバイスを多数配置した広範囲のIoTネットワークの運用を実現する手段として期待されています。
- ウ(MDM):MDMとは、Mobile Device Managementの略であり、組織が従業員に貸与し、業務に使用している複数のスマートフォン等のモバイル端末を遠隔から一元管理する仕組みのことです。
- エ(MVNO):MVNOとは、Mobile Virtual Network Operatorの略であり、仮想移動体通信事業者のことです。自社では無線通信回線設備を保有せず、ドコモやau、ソフトバンクといった電気通信事業者の回線を間借りして、移動通信サービスを提供する事業者のことです。
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