クリアデスクとは、セキュリティ対策のため、離席時・退社時にデスクの上に書類や記憶媒体を放置しないことです。
目次
クリアデスクとは?
「クリアデスク」とは何ですか?
「クリアデスク」とは、離席時や退社時にデスクの上を整理整頓し、個人情報や機密情報を含む書類や記憶媒体などを放置しないことです。
クリアデスクは、シンプルな対策ではありますが、情報セキュリティだけでなく、業務効率や働き方にまで好影響を与える奥深い取り組みになります。
クリアデスクの重要性
デスク上に書類や情報機器などを放置したまま離席した場合、以下のようなリスクがあります。クリアデスクは、このようなリスクを低減することができ、安全で快適なオフィス環境を実現するために重要な対策と言えます。
- 情報漏洩:個人情報や機密情報が記載された書類やUSBメモリなどを放置すると、悪意のある第三者に閲覧・盗難されて情報漏洩に繋がる可能性があります。
- 情報セキュリティ事故の発生:放置された書類や情報機器などが誤って廃棄、紛失した場合も、情報漏洩につながる可能性があります。
- 業務妨害:必要な書類や情報機器を見つけるのに時間がかかったり、誤って廃棄してしまうなどのリスクも高まります。
- オフィス環境の悪化:机上にものが散乱している状態は、見た目も悪く、集中力が低下する可能性があります。
クリアデスクの実践方法
クリアデスクを実践するには、以下の点に注意する必要があります。
- 必要なものだけデスク上に置く:使用頻度の低い書類や文房具などは、引き出しやロッカーに収納する。
- 個人情報や機密情報は厳重に管理する:鍵付きの引き出しやキャビネットなどを活用し、情報へのアクセスを限定する。
- 離席・退社時には必ず机を整理する:書類を整理し、情報機器の電源をオフにする。
- 定期的にデスクを整理する:不要な書類や資料は定期的に処分する。
クリアデスクのメリット
クリアデスクを実践することで、以下のようなメリットが期待できます。
- 情報セキュリティリスクの低減:情報漏洩や情報セキュリティ事故のリスクを低減することができます。
- 業務効率の向上:必要な書類や情報機器をすぐに探し出すことができ、業務効率が向上します。
- 集中力の向上:整理整頓されたデスクは、集中力を高め、仕事に集中しやすくなります。
- 快適なオフィス環境:清潔で整理整頓されたオフィスは、モチベーション向上にもつながります。
クリアデスクを定着させるためのポイント
クリアデスクを徹底するためには、以下の点を工夫することが重要になります。
- 経営層のコミットメント:経営層がクリアデスクの重要性を認識し、積極的に推進することが重要です。
- 社員への教育:クリアデスクの目的や重要性、具体的な実践方法について、社員教育を実施する。
- ルールの明確化:クリアデスクに関するルールを明確にし、文書化しておく。
- 定期的な見直し:クリアデスクの効果を定期的に検証し、必要に応じてルールや運用方法を見直す。
クリアデスクに関する問題(令和5年問90)
情報セキュリティにおける物理的及び環境的セキュリティ管理策であるクリアデスクを職場で実施する例として,適切なものはどれか。
ア. 従業員に固定された机がなく,空いている机で業務を行う。
イ. 情報を記録した書類などを机の上に放置したまま離席しない。
ウ. 机の上のLANケーブルを撤去して,暗号化された無線LANを使用する。
エ. 離席時は,PCをパスワードロックする。
出典:令和5年度 ITパスポート試験公開問題 問90
正しいと思う選択肢をクリックしてみてください!!!
ア. 従業員に固定された机がなく,空いている机で業務を行う。
不正解です。
イ. 情報を記録した書類などを机の上に放置したまま離席しない。
正解です。
ウ. 机の上のLANケーブルを撤去して,暗号化された無線LANを使用する。
不正解です。
エ. 離席時は,PCをパスワードロックする。
不正解です。
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