「共連れ」「メールの宛先」の解説
共連れ
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「共連れ」とは、入室が制限されている区画、部屋への入退室時、1回の認証で、2人以上の入退出する不正侵入行為のことです。通常、 入室が制限されている区画、部屋への入退室は、生体認証やICカードによる認証が必要になります。 しかし、認証を受けた人が意図的に誘導したり、認証を受けた人の後から駈け込むことで、不正に入室できることがあります。
共連れを防ぐために、従来、守衛がチェックしていたのですが、この経費負担やノウハウの継承が困難になっています。守衛によるチェック以外に、共連れを防止するために、以下のような方法があります。
- セキュリティゲート(物理的なゲートで防ぐ):物理的に1回の認証で1人しか通過できないようにします。種類には、鉄道のような改札ゲートや、回転ドアのようなロータリーゲートのタイプがあります。物理的な設備でもあり、初期導入コストがかかります。
- アンチパスバック(退室を防ぐ):入室ではなく退室を厳格に管理する手法で、入室記録のない人間の退出を認めません。これを周知することで内部犯行の抑止になります。
- センサ+カメラ (監視カメラで防ぐ):監視カメラやセンサで複数の人間の入退室をチェックします。発見次第、アラートを鳴らしたり警告メッセージを流したりします。また、警備室にも連絡します。
共連れに関する問題
サーバルームへの共連れによる不正入室を防ぐ物理的セキュリティ対策の例として,適切なものはどれか。
出典:令和3年度 春期 ITパスポート試験公開問題 問58
ア. サークル型のセキュリティゲートを設置する。
イ. サーバの入ったラックを施錠する。
ウ. サーバルーム内にいる間は入室証を着用するルールとする。
エ. サーバルームの入り口に入退室管理簿を置いて記録させる。
◆確認問題の解答(ア)、解説・・・各選択肢の解説は、次の通り。
- ア:正解です。「共連れ」の防止対策として、確実に1人ずつ入退室するゲートを設置する方法があります。
- イ:サーバの盗難を防ぐための物理的対策であり、入退室管理とは関係ありません。
- ウ:入室証を着用しない者がいれば、他の入室者が気が付くことができるので一定の抑止効果はありそうですが、サーバルームに常に人がいるとも限らず、共連れ入室した2人だけになってしまう場合には効果がありません。
- エ:悪意を持って不正入室しようとする人が、入退室管理簿に記載するはずがないので有効ではありません。
メールの宛先
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電子メールの送り先として指定する「To」、「Cc」、「Bcc」には、以下の違いがあります。
「TO(宛先)」では、 メインの送信対象を指定します。
「Cc(Carbon Copy)」では、メインの送信対象ではないが、このメールのやり取りを共有しておきたい相手を指定します。なお、Ccに誰が入っているかは、全員に開示されます。
「Bcc(Blind Carbon Copy )」では、他の人に知られずにメールを共有しておきたい相手を指定します。なお、ToやCcに入れた宛先に、Bccのメールアドレスは表示されません。
「メールの宛先」の類似問題については、下記リンク先を参照下さい。
メールの宛先に関する問題
Aさんが,Pさん,Qさん及びRさんの3人に電子メールを送信した。Toの欄にはPさんのメールアドレスを,Ccの欄にはQさんのメールアドレスを,Bccの欄にはRさんのメールアドレスをそれぞれ指定した。電子メールを受け取った3人に関する記述として,適切なものはどれか。
出典:令和3年度 春期 ITパスポート試験公開問題 問59
ア. PさんとQさんは,同じ内容のメールがRさんにも送信されていることを知ることができる。
イ. Pさんは,同じ内容のメールがQさんに送信されていることを知ることはできない。
ウ. Qさんは,同じ内容のメールがPさんにも送信されていることを知ることができる。
エ. Rさんは,同じ内容のメールがPさんとQさんに送信されていることを知ることはできない。
◆確認問題の解答(ウ)、解説・・・各選択肢の解説は、次の通り。
- ア:PさんとQさんに届くメールには、送信先としてRさんの名前が記載されていません。よって、Rさんに同じメールが送信されたことを知ることはできません。
- イ:Pさんは、届いたメールの"Cc"欄からQさんにも同じメールが送信されたことを知ることができます。
- ウ:正解です。Qさんは、届いたメールの"To"欄からPさんにも同じメールが送信されたことを知ることができます。
- エ:Rさんは、届いたメールの"To"欄および"Cc"欄から、PさんとQさんに同じメールが送信されたことを知ることができます。
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