「会計(計算問題)」「SCM」「リスクアセスメント」の解説
会計に関する問題
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◆確認問題
複数の店舗をもつ小売業A社の業績推移を示す表から読み取れるものはどれか。
出典:令和元年度 秋期 ITパスポート試験公開問題 問19
ア. 1店舗当たりの売上高は減少し,営業利益率は増加している。
イ. 1店舗当たりの売上高は減少し,営業利益率も減少している。
ウ. 1店舗当たりの売上高は増加し,営業利益率も増加している。
エ. 1店舗当たりの売上高は増加し,営業利益率は減少している。

◆確認問題の解答(ウ)、解説・・・解説は、次の通り。
上記スライドの確認問題を用いて解説をします。各年の1店舗当たりの売上高と営業利益率を算出します。なお、1店舗当たりの売上高と営業利益率の算出式は以下の通りです。
- 1店舗当たりの売上高=売上高÷店舗数
- 営業利益率(%)=営業利益÷売上高×100
各年の1店舗当たりの売上高と営業利益率は以下の通りです。
- 2015年:1店舗あたりの売上高 20億円、営業利益率 10%
- 2016年;1店舗あたりの売上高 22億円、営業利益率 約18%
- 2017年:1店舗あたりの売上高 25億円、営業利益率 24%
以上より、1店舗当たりの売上高、営業利益率ともに「増加」していることがわかります。
SCMとは?
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「SCM」とは、「Supply Chain Management(供給連鎖管理)」の略であり、材料/部品の調達から、製造、流通、販売までといった連鎖的に繋がっているサプライチェーン(供給の連鎖)全体を最適化することで、企業としての利益を最大化していくという概念のことです。
「SCM」の解説詳細は、以下リンク先にも記載がございます。類似の確認問題も出題しておりますので、是非、参照下さい。
SCMに関する問題
◆確認問題
ある製造販売会社の経営戦略の策定において,取引先との協力の下で,"調達から製造,配送及び販売に至る一連のプロセスの最適化"という戦略目標が掲げられた。この戦略目標を実現するために構築する情報システムとして,適切なものはどれか。
出典:平成30年度 秋期 ITパスポート試験公開問題 問20
ア. CRM
イ. POS
ウ. SCM
エ. SFA
◆確認問題の解答(ウ)、解説・・・各選択肢の解説は、次の通り。
- ア(CRM):「CRM」とは、「Customer Relationship Management」の略であり、顧客に関するあらゆる情報を統合管理し、顧客との良好関係を企業活動に、有効的に活用する経営管理手法のことです。
- イ(POS):「POS」とは、「Point Of Sale」の略であり、販売した情報をリアルタイムで、情報システムに取り込む販売店の管理方法のことです。
- ウ(SCM):正解です。
- エ(SFA):「SFA」とは、「Sales Force Automation」の略であり、営業活動にモバイルやインターネットなどのITを活用し、営業活動の質と効率を高めることで、売上や利益の増加につなげようとする仕組みのことです。
リスクアセスメントとは?
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「リスクアセスメント」とは、企業や組織においてリスクが顕在化する前に、リスクに備える行動・活動のことです。また、「リスクアセスメント」は、リスク管理を行う活動の「リスクマネージメント」の一部であり、初期段階で実施されます。なお、「リスクアセスメント」のプロセスは、一般的に、「リスクの特定」「リスクの分析」「リスクの評価」の順に行います。
「リスクアセスメント」に関する詳細解説、関連問題に関しては、下記リンク先も参照下さい。
リスクアセスメントに関する問題
◆確認問題
X社では,現在開発中である新商品Yの発売が遅れる可能性と,遅れた場合における今後の業績に与える影響の大きさについて,分析と評価を行った。この取組みに該当するものとして,適切なものはどれか。
出典:平成30年度 秋期 ITパスポート試験公開問題 問21
ア. ABC分析
イ. SWOT分析
ウ. 環境アセスメント
エ. リスクアセスメント
◆確認問題の解答(エ)、解説・・・各選択肢の解説は、次の通り。
- ア(ABC分析):「ABC分析」は、パレート図を利用し、分析する要素・項目群を大きい順に並べ、上位70%を占める要素群を「A」、70%~90%の要素群を「B」、それ以外の要素群を「C」とし、分類することで重点的に管理すべきグループを明らかにする手法のことです。
- イ(SWOT分析):「SWOT分析」は、企業の経営環境を分析し、今後の戦略立案に活かす手法のことです。企業内外の要因を、S(Strength:強み)・W(Weakness:弱み・弱点)・O(Opportunity:機会)・T(Threat:脅威)の4つに分類し、経営環境を客観的に分析します。
- ウ(環境アセスメント):「環境アセスメント(環境影響評価)」は、主に、大規模開発事業等による環境への影響を事前に調査することで、予測、評価を行う手続きのことです。
- エ(リスクアセスメント):正解です。確認問題では、リスクに対する分析と評価に取り組んでいるため、「リスクアセスメント」の活動になります。
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