「ハイブリッド暗号方式」の解説 〜 ITパスポート R5年 問86 〜

当ページのリンクには広告が含まれています。

ハイブリッド暗号方式とは、共通鍵・公開鍵暗号方式の長所を併せ持つ暗号方式で、高い安全性と高速な処理速度を実現した暗号方式のことです。

目次

ハイブリッド暗号方式とは?

ハイブリッド暗号方式とは何ですか?

ハイブリッド暗号方式とは、共通鍵暗号方式・公開鍵暗号方式の長所を併せ持つ暗号方式で、高い安全性と高速な処理速度を実現した暗号方式のことです。

共通鍵暗号方式とは、暗号化と復号の際に「共通の鍵」を用いる方式のことです。

公開鍵暗号方式とは、暗号化と復号の際に「異なる鍵」を用いる方式のことです。公開鍵と秘密鍵をワンセットとして使用します。

あわせて読みたい
「公開鍵暗号方式」「バイオメトリクス認証」の解説 【公開鍵暗号方式とは?】 「公開鍵暗号方式」とは、公開されている誰でも取得可能な「公開鍵」と、受信側のみが保持している「秘密鍵」を用いて、暗号化を行う方式のこ...

ハイブリッド暗号方式を利用するメリットを教えてください。

ハイブリット暗号方式の主なメリットは、
・暗号化と復号の処理が早い
・パスワードの管理や受け渡しが簡単
であることがあげられます。

ハイブリッド暗号方式を利用するデメリットはありますか?

デメリットは、共通鍵暗号方式と公開鍵暗号方式を組み合わせて使うため、処理が複雑になることです。

ハイブリッド暗号方式の仕組み

ハイブリッド暗号方式の基本は公開鍵暗号方式ですが、本文の暗号化と復号化に一時的な共通鍵を用います。ハイブリッド暗号方式の処理の流れは、以下の通りです。

  1. 送信者が一時的な共通鍵を生成し、データを暗号化する
  2. 受信者の公開鍵で共通鍵を暗号化する
  3. 受信者は共通鍵を受信者の秘密鍵で復号化する
  4. 共通鍵でデータを復号化する
  5. 通信終了後、送信者と受信者の双方で共通鍵を破棄する

ハイブリッド暗号方式の活用事例

ハイブリッド暗号方式が使われている身近な例として、HTTPS通信があります。HTTPSは「HTTP over SSL/TLS」の略であり、HTTP通信がSSL(Secure Sockets Layer)とTLS(Transport Layer Security)によって暗号化されていることを意味します。

URLの先頭がhttpsとなっているWebページは、通信が上記の技術で暗号化されていることを表します。

HTTPS通信では、クライアントは自身が生成した共通鍵を、サーバが生成した公開鍵を使って暗号化し、送信します。サーバは受け取った暗号化共通鍵を自身の秘密鍵で復号することで、両者は安全に共通鍵を共有可能です。

その後は、この共通鍵で暗号化・復号を行いながらファイルをやり取りすることができます。

あわせて読みたい
「SSL/TLS」「MDM」の解説 【SSL/TLSとは?】 「SSL/TLS」とは、パソコンとサーバ間の通信データを暗号化することで、第三者によるデータの盗聴や改ざんなどを防ぐことができるプロトコル(通信方...

ハイブリッド暗号方式に関する問題(令和5年問86)

正しいと思う選択肢をクリックしてみてください!!!(解答を記載しています。)

ア.

正解です。

イ.

不正解です。

ウ.

不正解です。

エ.

不正解です。

ハイブリット暗号方式

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次