「VoIP」の解説 〜 ITパスポート R5年 問83 〜

当ページのリンクには広告が含まれています。

VoIPとは、Voice over Internet Protocolの略であり、インターネットのようなデータ回線を使って音声通信を行うことができる技術のことです。

目次

VoIPとは?

VoIPとは何ですか?

VoIPとは、Voice over Internet Protocolの略であり、インターネットのようなデータ回線を使って音声通信を行うことができる技術のことです。

従来の電話とIP電話の違いは何ですか?

従来のアナログ電話では、音声信号のままメタル回線でつながっているPSTN網を通って相手に届けられていました。IP電話は、音声信号をデジタル信号に変換してIPパケット化※し、IPネットワークを通じて送信します。受信時にIPパケット化したデジタル信号を音声信号へ変換し直します。

VoIPとはこの仕組み・技術全体のことを指し、VoIP機能を搭載した電話サービスのことをIP電話と言います。

※パケット化:データを小さな単位に分割し、それぞれにヘッダ情報を付加し個別に転送する方法のことです。

VoIPの仕組み

VoIPの仕組みについて紹介します。

VoIPは、通信プロトコルによって音声データを送受信する技術になります。よって、端末(IP電話機、ソフトフォン、VoIPゲートウェイ)、音声サーバー(IP-PBX)、IPネットワークが揃うことで、VoIPを利用したデータ通信が可能になります。

音声信号をIPパケットへ変換して電話機同士を接続するための信号を制御するのが端末、電話機が発信する電話番号をIPアドレスに変換する機能を兼ね備えているのがサーバー、通話する際の音声品質を保証するために必要なのがIPネットワークになります。

具体的な流れとして、通話の際に電話機から出る音声信号をVoIPゲートウェイという仕組みを使ってデジタル変換し、パケット化します。(パケット化とは、送受信する音声データを分割し、それぞれ小さなデータの集合体を作ることになります。)

次に、音声データを使用する帯域を小さくするために圧縮し、効率よく送信するために音声データが一定の長さに分けることができます。

そして、宛先のアドレスをはじめ、転送する際に必要な情報が付加されます。このように、音声データをパケット化することで小分けにされたデータをIPパケットと呼びます。

このIPパケットをIPネットワーク上で分割で送信し、通話相手に届く際に再度IPパケットから音声データに復元されることで通話ができます。

VoIPとIP電話の違い

ここで、VoIPとIP電話の違いを紹介します。

IP電話は、電話線の代わりにインターネットプロトコル(IP)を使用してネットワークに接続するハードウェアデバイスで、VoIPシステムによって動作するように設計されています。ソフトウェアやアプリケーションとしてデバイスにインストールすることでVoIPを使用した通話が可能なVoIPソフトフォンと同様に、インターネット経由で電話をかけるために使用されます。

一方のVoIPは、従来の電話回線に代わってインターネット上で音声をはじめ、動画などのデータ通信を可能にする技術になります。VoIPは、VoIPプロトコルに対応しているIP電話やソフトフォンなど、さまざまな機器に利用されています。

このように、VoIPは「インターネットを活用した通信における技術」のことで、IP電話は「VoIPを利用した電話システム」を意味します。IP電話はVoIPシステムを活用して使用可能なデバイスのひとつということに過ぎません。

VoIPに関する問題(令和5年問83)

スマートフォンなどで,相互に同じアプリケーションを用いて,インターネットを介した音声通話を行うときに利用される技術はどれか。

   ア. MVNO      イ.  NFC      ウ.  NTP        エ.  VoIP

出典:令和5年度  ITパスポート試験公開問題 問83

正しいと思う選択肢をクリックしてみてください!!!

ア. MVNO

不正解です。

イ.  NFC 

不正解です。

ウ.  NTP 

不正解です。

エ.  VoIP

正解です。

VoIP

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次