「MDM」「IP電話」の解説
MDMとは?
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「MDM」とは、「Mobile Device Management」 の略であり、会社や団体が、自組織の従業員に貸与するモバイル端末に対し、セキュリティポリシに従った一元的な設定をしたり、業務アプリケーションを配信し、モバイル端末の利用状況等を一元管理する仕組みのことです。なお、「MDM」を提供しているサービスの例として、「mobiconnect」、「CLOMO」があげられます。
「MDM」に関連する解説、関連問題に関しては、以下のリンク先を参照ください。
MDMに関する問題
従業員に貸与するスマートフォンなどのモバイル端末を遠隔から統合的に管理する仕組みであり,セキュリティの設定や,紛失時にロックしたり初期化したりする機能をもつものはどれか。
出典:令和2年度 秋期 ITパスポート試験公開問題 問76
ア. DMZ
イ. MDM
ウ. SDN
エ. VPN
◆確認問題の解答(イ)、解説・・・各選択肢の解説は、次の通り。
- ア(DNZ):「DNZ」とは、「DeMilitarized Zone」の略であり、内部LANとインターネットの間に位置する中間的なエリアで、Webサーバ・メールサーバ・プロキシサーバなどのように外部からアクセスされる情報資源を配置します。
- イ(MDM):正解です。「MDM」とは、「Mobile Device Management」 の略であり、組織が従業員に貸与し、業務に使用している複数のスマートフォン等のモバイル端末を遠隔から一元管理する仕組みのことです。
- ウ(SDN):「SDN」とは、「Software-Defined Networking」の略であり、ソフトウェア制御による動的で柔軟なネットワークを作り上げる技術の総称のことです。
- エ(VPN):「VPN」とは、「Virtual Private Network」の略であり、多数の加入者が共用する公衆回線上に、認証及び暗号化プロトコルによって仮想的な専用回線を構築し、通信の秘匿化を実現する技術のことです。
IP電話とは?
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「IP電話」とは、インターネットプロトコル(Internet Protocol)と呼ばれる技術を利用することで、インターネットを通じた電話ができるサービスのことです。
ここで、IP電話の仕組みを説明します。
IP電話では、音声を届ける仕組みをIPネットワーク上で実現しています。まず、電話線の代わりに利用される「VoIPゲートウェイ」と呼ばれる装置が、音声をデジタル化した音声パケットを作ります。
次に、VoIPゲートウェイが音声パケットを通話相手へ送信します。音声パケットは、ルーターを通じ、目的地に届けられます。
相手側のVoIPゲートウェイへ届いたら、そこで音声パケットが再構成されます。その情報が、電話機へ送られ音声として聞こえるようになります。
IP電話に関する問題
IP電話で使用されている技術に関する記述のうち,適切なものはどれか。
出典:令和2年度 秋期 ITパスポート試験公開問題 問77
ア. インターネットだけでなく,企業内LANのような閉じたネットワーク上にも構築することができる。
イ. 音声をIPパケットに変換する技術としてIP-VPNを使用している。
ウ. 公衆電話網への発信を行うことはできない。
エ. 利用するにはISDN回線が引かれていることが前提となる。
◆確認問題の解答(ア)、解説・・・各選択肢の解説は、次の通り。
- ア:正解です。IP電話は、組織内のプライベートネットワーク(イントラネット)上にも構築可能です。
- イ:アナログ音声をIPパケットに変換する技術は、「VoIP(Voice over IP)」になります。
- ウ:IP電話と公衆電話網の間には、IPパケットとアナログ音声を相互に変換する機器としてVoIPゲートウェイが設置されます。IP電話機から発信されたIPパケットは、VoIPゲートウェイでアナログ音声に変換されるので、公衆電話網への発信することも可能です。
- エ:LANケーブルが敷設されていれば構築可能です。外部との通話はインターネット回線を利用するため、ISDN回線は不要です。
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