クラスタリングとは、2台以上のコンピュータ(サーバ)を接続して、クライアントからは1台の(仮想)マシンのように見えるようにすることです。
クラスタリングとは?
「クラスタリング」とは何ですか?
複数のサーバをネットワークで接続して1つのシステムとして運用するシステムを「クラスタシステム」と呼んでいます。
このようなサーバの冗長システムを構築することを「クラスタリング」と呼ばれます。
なお、構成するために必要なソフトウェアは、サーバOSの機能の1つとして提供されていることから、複数台のサーバを用意するだけで、クラスタリングすることができます。
クラスタリングをすることで大きなメリットって何ですか?
信頼性を向上させることができるメリットがあります。1台のサーバで障害が発生しても、別のサーバで通信を継続して処理できるのでシステム全体が停止することなく、障害復旧の交換作業中などの間もサービスを提供することが可能です。
クラスタリングのメリット
ここで、クラスタリングの構成をとることの主なメリットを紹介していきます。
- パフォーマンスの向上
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クラスターノードを追加し、それらのノード間でロードバランシングを行うことで、ウェブやアプリケーションのデータに対するユーザの要求に迅速かつ正確に対応することができます。
- 信頼性の向上
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1つのノードが故障した場合、ロードバランサーはそのノードがオンラインに戻るまで、リクエストをそのノードから他のノードに転送することができます。
- 低コスト
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クラスタリングは、コモディティハードウェアのみを必要とするため、低コストでパフォーマンス・スケールを実現できます。
- メンテナンスの容易性
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クラスター内の他のノードがリクエストに対応できる状態を維持しているため、必要に応じてノードをオフラインにしてメンテナンスやアップグレードを行うことができます。
クラスタリングに関する問題(令和5年問70)
Webサービスなどにおいて,信頼性を高め,かつ,利用者からの多量のアクセスを処理するために,複数のコンピュータを連携させて全体として一つのコンピュータであるかのように動作させる技法はどれか。
ア. クラスタリング イ. スプーリング ウ. バッファリング エ. ミラーリング
出典:令和5年度 ITパスポート試験公開問題 問70
正しいと思う選択肢をクリックしてみてください!!!
ア. クラスタリング
正解です。
イ. スプーリング
不正解です。「スプーリング」とは、低速な入出力装置をメモリ上で行うことで、CPUの使用効率を上げる技術になります。なお、CPU上で発生した入出力処理を外部記憶装置などに任せて順次処理をさせることで、CPUが入出力の終了を待つ時間が減り、システムのスループットを向上させることができます。
ウ. バッファリング
不正解です。
エ. ミラーリング
不正解です。
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