「AML(Anti-Money Laundering)」の解説 〜 ITパスポート R5年 問30 〜

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AML(Anti-Money Laundering) とは?

AMLとは、Anti-Money Laundering(マネー・ロンダリング対策)の略であり、テロなどの凶悪的な犯罪を行うための資金供与を防止する対策のことです。

AML(マネー・ロンダリング対策)は、マネーロンダリングを防止する対応になります。AMLでは、ただ資金洗浄のみではなく、広義的にはテロリストへの資金の流れをせき止めることも、AMLの一部だといわれています。もし、テロリストに資金が流れた場合、そのお金で武器調達が行われてしまいます。したがって、AMLはテロ対策に直結すると言っても、過言ではありません。

AMLで、金融機関で行われている一般的な種類は以下になります。

  1. トランザクションフィルタリング:誰(何処国)から誰(何処国)宛への送金であるか
  2. モニタリング:口座の動きに不自然な動きはないか
  3. Know your Customer(顧客管理:通称KYC):顧客は犯罪者ではないか

金融機関で実施しているAMLシステムでは、各国が提供する制裁者リストをシステムに取り込み、銀行間の金融メッセージをスキャンし、自動的に安全な取引かマネーロンダリングの危険性のある取引かを判別しています。

なお、金融機関がAML対策を怠った場合の最大のデメリットは、AMLを規制している当局から処罰が下ることになります。多額の罰金、再発防止策の徹底、世界的な公表などによる信用の低下による資金調達コストの高騰や風評被害などがあり、コスト増・信用減という最悪の状態に陥ります。

そのため、金融機関は、AMLの徹底しています。AMLを導入するとことは、監視の目を増やすことであるので、決済処理速度向上とは相反する存在になります。また、毎日の決済取引の数は何百万件と膨大になります。それらを人の目で判断するというのはコストがかかるばかりで現実的ではありません。そこで、金融機関では、AMLのシステム導入が求めらています。


AMLに関する問題(令和5年問30)

犯罪によって得た資金を正当な手段で得たように見せかける行為を防ぐために,金融機関などが実施する取組を表す用語として,最も適切なものはどれか。

ア.  AML(Anti-Money Laundering)    イ.  インサイダー取引規制     ウ.  スキミング   エ.  フィッシング

出典:令和5年度 ITパスポート試験公開問題 問30

正しいと思う選択肢をクリックしてみてください!!!

ア.  AML(Anti-Money Laundering) 

正解です。

イ.  インサイダー取引規制  

不正解です。

ウ.  スキミング

不正解です。

エ.  フィッシング

不正解です。

AML

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