「サーバ仮想化」の解説

サーバ仮想化とは?

「サーバ仮想化」とは、1台のサーバ(物理サーバ)を複数台の仮想サーバに分割して、利用する仕組みのことです。それぞれの仮想サーバで、OSやアプリケーションを実行でき、あたかも独立したコンピュータのように使用ができます。

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「サーバ仮想化」に関する詳細解説、関連問題に関しては、下記リンク先も参照下さい。

サーバ仮想化に関する問題

1台の物理的なコンピュータ上で,複数の仮想サーバを同時に動作させることによって得られる効果に関する記述a~cのうち,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。

 a.  仮想サーバ上で,それぞれ異なるバージョンのOSを動作させることができ,物理的なコンピュータのリソースを有効活用できる。

b.  仮想サーバの数だけ,物理的なコンピュータを増やしたときと同じ処理能力を得られる。

 c.  物理的なコンピュータがもつHDDの容量と同じ容量のデータを,全ての仮想サーバで同時に記録できる。

ア.   a     イ.   a, c   ウ.   b    エ.   c

出典:令和4年度  ITパスポート試験公開問題 問99

  

◆確認問題の解答(ウ)、解説・・・「a」が適切であるため、(ア)が正解です。各選択肢(a〜c)の解説は、次の通り。

  • a:適切です。仮想サーバには、それぞれ異なるOSを使用することができます。メールサーバ、プリントサーバ、ファイルサーバのようにサービスごと別々に物理的なコンピュータを用意すると容量・能力の余剰が多くなりがちですが、仮想化技術で1つの物理的なコンピュータにまとめればその無駄がなくなりリソースを有効活用することもできます。
  • b:不適切です。仮想化では、物理的なコンピュータの容量・能力を仮想サーバに分割するため、仮想サーバ全部の処理能力を合わせて物理的なコンピュータ1台分の処理能力となります。仮想サーバごとに、物理的なコンピュータと同じ処理能力が得られるわけではありません。
  • c:不適切です。仮想化では、物理的なコンピュータの容量・能力を仮想サーバに分割するため、全ての仮想サーバが記録できるデータ量の合計は、物理的なコンピュータのHDD容量に制限されます。仮想サーバごとに、物理的なコンピュータと同じ容量のデータを記録できるわけではありません。