「最短作業計画」「アジャイル開発」の解説
最短作業計画に関する問題
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自分のデスクにあるPCと共有スペースにあるプリンタの起動を1人で行う。PCとプリンタの起動は図の条件で行い,それぞれの作業・処理は逐次実行する必要がある。
出典:令和3年度 春期 ITパスポート試験公開問題 問50
自動処理の間は,移動やもう片方の作業を並行して行うことができる。自分のデスクにいる状態でPCの起動を開始し,移動してプリンタを起動した上で自分のデスクに戻り,PCの起動を終了するまでに必要な時間は,最短で何秒か。
ア. 223
イ. 256
ウ. 286
エ. 406

◆確認問題の解答(ア)、解説・・・解説は、次の通り。
2つの起動を最短時間で行うためには、ログイン画面起動処理中(作業B:150秒)の自動処理のタイミングでプリンタの起動を行います。以下の作業順で行います。
- PCの電源を入れる(作業A:3秒)
- ログイン画面起動処理を開始する(作業B:150秒)
- プリンタ側に移動する(60秒)
- プリンタの電源を入れる(作業E:3秒)
- プリンタの起動処理(作業F)をして、PC側に戻る(60秒)
- ログイン操作(作業C:10秒)
- ログイン後のアプリケーション起動処理(作業D:60秒)
プリンタの起動は150秒の自動処理中に行うことができるため、実質的に要する時間はPC単体の起動をするときと同じ「3秒+150秒+10秒+60秒=223秒(ア)」となります。
アジャイル開発とは?
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「アジャイル開発」とは、システムやソフトウェア開発におけるプロジェクト開発手法の一つであり、小単位で実装とテストを繰り返し、開発を進める手法です。一般的に、従来の開発手法(ウォーターフォール)に比べ、開発期間が短縮されると言われています。
「アジャイル開発」に関する詳細解説、関連問題に関しては、下記リンク先も参照下さい。
アジャイル開発に関する問題
アジャイル開発を実施している事例として,最も適切なものはどれか。
出典:令和3年度 春期 ITパスポート試験公開問題 問51
ア. AIシステムの予測精度を検証するために,開発に着手する前にトライアルを行い,有効なアルゴリズムを選択する。
イ. IoTの様々な技術を幅広く採用したいので,技術を保有するベンダに開発を委託する。
ウ. IoTを採用した大規模システムの開発を,上流から下流までの各工程における完了の承認を行いながら順番に進める。
エ. 分析システムの開発において,分析の精度の向上を図るために,固定された短期間のサイクルを繰り返しながら分析プログラムの機能を順次追加する。
◆確認問題の解答(エ)、解説・・・各選択肢の解説は、次の通り。
- ア:「PoC(Proof of Concept、概念検証)」の事例になります。
- イ:「アウトソーシング」の事例になります。
- ウ:「ウォータフォール開発」の事例になります。全体計画の立てやすさや進捗管理のしやすさから大規模開発に向いています。
- エ:正解です。「アジャイル開発」の事例になります。短期間のサイクルを繰り返して機能を順次追加していくのが特徴です。
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