「SMTP」「POP3」「MACアドレスフィルタリング」の解説
SMTP・POP3とは?
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「SMTP」とは、「Simple Mail Transfer Protocol」の略であり、クライアント端末からメールサーバに送信するとき、メールサーバから宛先のメールサーバ転送する際に使われているプロトコルのことです。
「POP3」とは、「Post Office Protocol version 3」の略であり、メールサーバ内の自分のメールアドレスのあるメールボックスから、メールを取り出し受信する際に、使われるプロトコルのことです。
「SMTP」の解説詳細は、以下リンク先にも記載がございます。類似の確認問題も出題しておりますので、是非、参照下さい。
SMTP・POP3に関する問題
PCにメールソフトを新規にインストールした。その際に設定が必要となるプロトコルに該当するものはどれか。
出典:令和3年度 春期 ITパスポート試験公開問題 問84
ア. DNS
イ. FTP
ウ. MIME
エ. POP3
◆確認問題の解答(エ)、解説・・・各選択肢の解説は、次の通り
- ア(DNS):「DNS」とは、「Domain Name System」の略であり、ドメイン名・ホスト名とIPアドレスを結びつけて変換する仕組みのことです。
- イ(FTP):「FTP」とは、「File Transfer Protocol」の略であり、ネットワーク上でファイルの転送を行うためのプロトコルのことです。
- ウ(MIME):「MIME」とは、「Multipurpose Internet Mail Extension」の略であり、ASCII文字しか使用できないSMTPを利用したメールで、日本語などの2バイトコードや画像・動画・音声データを送信するための仕組みのことです。
- エ(POP3):正解です。「POP3」とは、「Post Office Protocol version 3」の略であり、メールソフトがメールサーバから自身のメールを取り出す処理において使用するメール受信用プロトコルのことです。
MACアドレスフィルタリングとは?
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MACアドレスフィルタリングとは、無線LANルータ(Wi-Fiルータ)などが備える機能の一つで、特定のMACアドレスからしか接続できないようにする機能のことです。あらかじめ登録された特定の端末からのみアクセス可能にすることができます。
無線LAN(Wi-Fi)のネットワークは電波の届く範囲からなら物理的にはどこからでも接続できるため、正規の利用者以外は利用できないようにする必要があります。
MACアドレスフィルタリングはそのためのアクセス制限方式の一つで、端末ごとに固有のMACアドレスを無線アクセスポイントや無線ルータに登録することで、無関係の人が外部から接続できないようにすることができます。
MACアドレスフィルタリングに関する問題
無線LANのセキュリティにおいて,アクセスポイントがPCなどの端末からの接続要求を受け取ったときに,接続を要求してきた端末固有の情報を基に接続制限を行う仕組みはどれか。
出典:令和3年度 春期 ITパスポート試験公開問題 問85
ア. ESSID
イ. MACアドレスフィルタリング
ウ. VPN
エ. WPA2
◆確認問題の解答(イ)、解説・・・各選択肢の解説は、次の通り
- ア(ESSID):「ESSID」とは、無線LANにおいてアクセスポイントを識別するための文字列のことです。端末にESSIDを設定することで、どのアクセスポイントと通信をするかを選びます。
- イ(MACアドレスフィルタリング):正解です。「MACアドレスフィルタリング」とは、無線LANのアクセスポイントに正当な端末のMACアドレスを登録しておくことで、正当な端末以外(不正な端末)のアクセスを拒否する機能のことです。MACアドレスとは、ネットワーク上の機器を一意に識別するために、各機器に割り当てられた6バイト(48ビット)の固有番号のことです。
- ウ(VPN):「VPN」とは、「Virtual Private Network」の略であり、多数の加入者が共用する公衆回線で接続された拠点間の通信において、認証及び暗号化の技術によって仮想的な専用回線を構築し、通信の安全性を確保する技術のことです。
- エ(WPA2):「WPA2」とは、無線LANにおける端末とアクセスポイント間の通信を暗号化するセキュリティプロトコルのことです。事前共有キーや認証サーバを使った利用者認証機能がありますが、端末固有の番号で接続制限を行う機能はありません。
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