「コミット」「SSL/TLS」の解説
コミットとは?
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「コミット」とは、トランザクション(一連の処理)で実行した登録や更新のSQLをすべて確定させることです。
DB(データベース)のトランザクション処理(一連の処理)を「コミット(確定:commit)」するのか、「ロールバック(破棄:rollback)」するのかの命令を実行してからトランザクションを終了します。
「コミット(commit)」の場合、トランザクションで実行した登録や更新のSQLをすべて確定させます。ロールバック(rollback)の場合、トランザクションで実行した登録や更新のSQLをすべて破棄します。(中途半端に一部だけ確定させることは許容していません。)
- エラーが発生しなければコミットする
- 一連の更新処理をコミットして終了する
- データの不整合が確認されたのでロールバックする
コミットに関する問題
金融システムの口座振替では,振替元の口座からの出金処理と振替先の口座への入金処理について,両方の処理が実行されるか,両方とも実行されないかのどちらかであることを保証することによってデータベースの整合性を保っている。データベースに対するこのような一連の処理をトランザクションとして扱い,矛盾なく処理が完了したときに,データベースの更新内容を確定することを何というか。
出典:令和3年度 春期 ITパスポート試験公開問題 問62
ア. コミット
イ. スキーマ
ウ. ロールフォワード
エ. ロック
◆確認問題の解答(ア)、解説・・・各選択肢の解説は、次の通り。
- ア(コミット):正解です。「コミット」とは、トランザクションによるデータベースへの一連の処理が正しく終了した後に、その更新内容を確定する動作のことです。
- イ(スキーマ):「スキーマ」とは、データの内容、データの論理構造、記憶形式や編成などデータベースの構造を記述したものになります。
- ウ(ロールフォワード):「ロールフォワード(前進復帰)」とは、データベースにシステム障害が起こったときに、更新後ログを用いて、チェックポイント以降にコミットされたトランザクション情報をデータベースに反映する処理のことです。
- エ(ロック):「ロック」とは、トランザクションで使用中のデータが他のトランザクションに使用されるのを禁止することです。
SSL/TLSとは?
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「SSL/TLS」とは、パソコンとサーバ間の通信データを暗号化することで、第三者によるデータの盗聴や改ざんなどを防ぐことができるプロトコル(通信方法)のことです。
「SSL/TLS」の類似問題については、下記リンク先を参照下さい。
SSL/TLSに関する問題
PCやスマートフォンのブラウザから無線LANのアクセスポイントを経由して,インターネット上のWebサーバにアクセスする。このときの通信の暗号化に利用するSSL/TLSとWPA2に関する記述のうち,適切なものはどれか。
出典:令和3年度 春期 ITパスポート試験公開問題 問63
ア. SSL/TLSの利用の有無にかかわらず,WPA2を利用することによって,ブラウザとWebサーバ間の通信を暗号化できる。
イ. WPA2の利用の有無にかかわらず,SSL/TLSを利用することによって,ブラウザとWebサーバ間の通信を暗号化できる。
ウ. ブラウザとWebサーバ間の通信を暗号化するためには,PCの場合はSSL/TLSを利用し,スマートフォンの場合はWPA2を利用する。
エ. ブラウザとWebサーバ間の通信を暗号化するためには,PCの場合はWPA2を利用し,スマートフォンの場合はSSL/TLSを利用する。
◆確認問題の解答(イ)、解説・・・各選択肢の解説は、次の通り。
- ア:WPA2ではブラウザとWebサーバ間の通信を暗号化することができません。
- イ:正解です。
- ウ:PC・スマートフォンどちらでも「SSL/TLS」を利用します。
- エ:PC・スマートフォンどちらも「SSL/TLS」を利用します。
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