「情報セキュリティの3大要素」「SIMカード」の解説

2020年12月13日

情報セキュリティの3大要素とは?

「情報セキュリティの3大要素」とは、情報の「機密性」(Confidentiality)、「完全性」(Integrity)、「可用性」(Availability) の3要素のことです。なお、この3要素の頭文字をとって「CIA」といわれています。

「情報セキュリティの3大要素」の解説詳細は、以下リンク先にも記載がございます。類似の確認問題も出題しておりますので、是非、参照下さい。

情報セキュリティの3大要素に関する問題

◆確認問題

情報セキュリティにおける機密性,完全性及び可用性のうち,特に完全性の向上を目的とした取組として,最も適切なものはどれか。
   ア. サーバをデュプレックスシステムで構成して運用する。
   イ. システムの稼働率の向上策を検討する。
   ウ. システムの利用開始時にユーザ認証を求める。
   エ. 情報の改ざんを防止する対策を施す。

出典:平成30年度 秋期 ITパスポート試験公開問題 問82

◆確認問題の解答(エ)、解説・・・各選択肢の解説は、次の通り

  • ア:「デュプレックスシステム」とは、主系と待機系からなる2系列の処理システム構成のことです。主系にて、障害発生時、主系で行っていた処理を待機系に引き継ぐ障害が発生してもシステムの稼働を続けられます。よって、「可用性」の向上策になります。
  • イ:稼働率は、「可用性」の評価指標になります。稼働率が向上すると「可用性」も向上します。
  • ウ:認証やアクセス制御は、「機密性」の向上策になります。
  • エ:正解です。改ざん防止なので、「完全性」の向上策になります。

SIMカードとは?

「SIMカード」とは、「Subscriber Identity Module Card(加入者識別モジュールカード)」の略であり、スマートフォンでの通話・インターネット接続に必要で、どの携帯会社を利用しているかといった契約情報や、加入者を特定する固有番号などが記録されているカードのことです。

SIMカードのサイズは、「標準SIM」「micro(マイクロ)SIM」「 nano(ナノ)SIM」の3種類があります。なお、各SIMの対応端末や特徴は以下の通りです。

  • 標準SIM:ガラケーやiPhone 3G・3GSなど、初期の3G対応スマートフォンで利用されています。現在では、ほとんど利用されていません。
  • microSIM:iPhone 4・4Sや、2012~2014年頃のAndroidスマートフォンに多く利用されています。また、ガラケー(ガラホ)などにも採用されています。
  • nanoSIM:iPhone 5以降のiPhoneや、2014年冬以降のAndroidスマートフォンで利用されています。

SIMカードに関する問題

◆確認問題

SIMカードの説明として,適切なものはどれか。
   ア. インターネットバンキングなどのセキュリティ確保の目的で使用する,一度しか使えないパスワードを必要なときに生成するカード型装置
   イ. 携帯電話機などに差し込んで使用する,電話番号や契約者IDなどが記録されたICカード
   ウ. ディジタル音楽プレーヤ,ディジタルカメラなどで使用される,コンテンツ保存用の大容量のメモリカード
   エ. ディジタル放送受信機に同梱されていて,ディジタル放送のスクランブルを解除するために使用されるカード

出典:平成30年度 秋期 ITパスポート試験公開問題 問83

◆確認問題の解答(イ)、解説・・・各選択肢の解説は、次の通り

  • ア:「カード型トークン」の説明になります。
  • イ:正解です。「SIMカード」の説明になります。
  • ウ:「SDカード」の説明になります。
  • エ:「B-CASカード」の説明になります。