「論理積」「セルの表」「OSS」の解説

2020年12月13日

論理積とは?

「論理積」とは、論理演算の一つで、二つの命題のいずれも真のときに真となり、それ以外のときは偽となるものです。論理回路や2進数の数値による論理積は、二つの入力の両方が1のときのみ出力が1となり、いずれか片方、あるいは両方が0の場合は0となります。

論理積(AND)の真理値表は以下の通りです。

入力1入力2出力
111
100
010
000

論理積に関する問題

◆確認問題

8ビットの2進データ X と 00001111 について,ビットごとの論理積をとった結果はどれか。ここでデータの左方を上位,右方を下位とする。
   ア. 下位4ビットが全て0になり,Xの上位4ビットがそのまま残る。
   イ. 下位4ビットが全て1になり,Xの上位4ビットがそのまま残る。
   ウ. 上位4ビットが全て0になり,Xの下位4ビットがそのまま残る。
   エ. 上位4ビットが全て1になり,Xの下位4ビットがそのまま残る。

出典:平成30年度 秋期 ITパスポート試験公開問題 問79

◆確認問題の解答(ウ)、解説・・・あるビット列に対し、論理積演算を行うと、マスクビット列(確認問題では「00001111」)の「0」の部分は必ず「0」、「1」の部分は元のビット列が、そのまま出力されます。そのため、確認問題では、「上位4ビットが全て0になり,Xの下位4ビットがそのまま残る。」ので、(ウ)が正解です。

なお、上記の特性を活かし、論理積演算はあるビット列から特定位置のビット列を取り出す際に使用されます。

セルの表に関する問題

◆確認問題

セル D2 と E2 に設定した2種類の税率で,商品Aと商品Bの税込み価格を計算する。セル D4 に入力する正しい計算式は $B4*(1.0+D$2) であるが,誤って $B4*(1.0+$D$2) と入力した。セル D4 に入力した計算式を,セル D5,E4 及び E5 に複写したとき,セル E5 に表示される数値はどれか。
   ア. 525
   イ. 550
   ウ. 630
   エ. 660

出典:平成30年度 秋期 ITパスポート試験公開問題 問80

◆確認問題の解答(ウ)、解説・・・解説は、次の通り

「$B4*(1.0+D$2)」と「$B4*(1.0+$D$2)」の違いはD列の参照方法($の有無)です。なお、誤った計算式はD列が絶対参照になります。絶対参照では、計算式を複写しても参照先が固定されるため、計算式の複写結果は以下のようになります。


ABCDE
1


税率1税率2
2

税率0.050.1
3商品名税抜き価格
税込み価格1税込み価格2
4商品A500
B4*(1.0+D2)B4*(1.0+D2)
5商品B600
B5*(1.0+D2)B5*(1.0+D2)

複写後のセル 「E5」 に入力されている計算式は「B5*(1.0+D2)」になります。セル 「B5」 の値は600、セル 「D2」の値は、0.05のため、セル E5 に表示される数値は、600×(1.0+0.05)=600×1.05 =630

従って、「ウ」が正解です。

OSSとは?

「OSS」とは、「Open Source Software」の略であり、ソースコードが無償で公開され、改変や再配布が自由に認められているソフトウェアのことです。

「OSS」の解説詳細は、以下リンク先にも記載がございます。類似の確認問題も出題しておりますので、是非、参照下さい。

OSSに関する問題

◆確認問題

ソフトウェア①~④のうち,スマートフォンやタブレットなどの携帯端末に使用されるOSS(Open Source Software)のOSだけを全て挙げたものはどれか。
   ①   Android
   ②   iOS
   ③   Thunderbird
   ④   Windows Phone
ア. ① 
イ. ①, ②, ③ 
ウ. ②, ④ 
  エ. ③, ④

出典:平成30年度 秋期 ITパスポート試験公開問題 問81

◆確認問題の解答(ア)、解説・・・①のみ正しいため、(ア)が正解です。なお、各選択肢(①〜④)の解説は、次の通りです。

  • ①:正しいです。「Android」は、LinuxをベースにしたOSSのOSになります。
  • ②:誤りです。「iOS」は、モバイル機器向けのOSですが、OSSではありません。
  • ③:誤りです。「Thunderbird(サンダーバード)」は、OSSであるが、メールソフトになります。
  • ④:誤りです。「Windows Phone」は、モバイル機器向けのOSですが、OSSではありません。