「NTP」「GPU」の解説
NTPとは?
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「NTP」とは、「Network Time Protocol」の略であり、ネットワークに接続されたコンピュータ、サーバ、各種機器が持つ時計(RTC)を正しい時刻(協定世界時:UTC)へ同期するための通信プロトコルのことです。
複数のコンピュータで構成されるネットワーク環境において、「RTC」(コンピュータ等に内蔵している時計)を正確に機器間で、同期させておくことは重要なことです。
「NTP」が無いと、以下の事象が発生する可能性があります。
- 定期的にバックアップを行う場合、コンピュータごとに時刻が異なればプログラムや、サービスの開始時間に差異が生じ、正しいログを記録できません。又、最悪の場合、プログラムの誤作動などが発生する可能性があります。
- 電子メールやファイルの送受信、ログの配信などに異常をきたす可能性があります。
NTPに関する問題
◆確認問題
NTPの利用によって実現できることとして,適切なものはどれか。
出典:令和元年度 秋期 ITパスポート試験公開問題 問94
ア. OSの自動バージョンアップ
イ. PCのBIOSの設定
ウ. PCやサーバなどの時刻合わせ
エ. ネットワークに接続されたPCの遠隔起動
◆確認問題の解答(ウ)、解説・・・各選択肢の解説は、次の通り
- ア:OSの自動バージョンアップは、NTPの利用に関係なく設定可能です。
- イ:BIOSの設定は、BIOSセットアップメニューで行います。
- ウ:正解です。NTPは時刻を同期させるためのプロトコルです。
- エ:遠隔地からPCの電源をONにするには、WOL(Wake on LAN)という機能を使います。
GPUとは?
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「GPU」とは、「Graphics Processing Unit (画像処理装置)」の略であり、コンピュータに搭載される半導体チップの一種で、画面表示や画像処理に特化した演算装置のことです。3次元グラフィックス描画や動画の圧縮・展開などに、必要な演算を高速化する並行処理に優れた構造のものです。
パソコンにおける頭脳部分は、「CPU(Central Processing Unit:「中央演算処理装置」)」を使うことが一般的です。一方で、膨大な数のデータ処理が求められる3Dグラフィックといった画像処理などの場合は、「GPU」を使うことが最適です。
ここで、「CPU」と「GPU」の違いを整理します。
項目 | CPU | GPU |
主な役割 | コンピューター全体の計算処理 | 3Dグラフィックス等のが画像描写に必要な計算処理 |
得意とする計算処理の種類 | 連続的な計算処理 | 並列的な計算処理 |
コア数 | 数個 | 数千個 |
計算速度の差 | GPUの数分の1〜数100分の1倍以上計算速度 | CPUの数倍〜数100倍以上の計算速度 |
GPUに関する問題
◆確認問題
プロセッサに関する次の記述中のa,bに入れる字句の適切な組合せはどれか。
出典:令和元年度 秋期 ITパスポート試験公開問題 問95
( a )は ( b ) 処理用に開発されたプロセッサである。CPUに内蔵されている場合も多いが,より高度な( b )処理を行う場合には,高性能な( a )を搭載した拡張ボードを用いることもある。

◆確認問題の解答(イ)、( a = 「GPU」、b = 「画像」)
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