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「排他制御」「NAT」の解説

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排他制御とは?

「排他制御」とは、複数のプロセスが利用出来る共有資源に対し、複数のプロセスからの同時アクセスによって、競合が発生する場合において、あるプロセスに資源を独占的に利用させている間は、他のプロセスの利用が出来ないようにする事で、整合性を保つ事です。

「DBMS(データベース 管理システム)」においても、データの矛盾を防止するため、「排他制御」によるアクセスタイミングのコントロールを行っています。一つのファイルに対し、一つのトランザクション(取引単位)による更新処理中に、別のトランザクションが、更新を行うことを禁止し、先の更新処理が完了しなければ、次の更新処理ができないようにします。

排他制御に関する問題

◆確認問題

データベース管理システムにおける排他制御の目的として,適切なものはどれか。
   ア. 誤ってデータを修正したり,データを故意に改ざんされたりしないようにする。
   イ. データとプログラムを相互に独立させることによって,システムの維持管理を容易にする。
   ウ. データの機密のレベルに応じて,特定の人しかアクセスできないようにする。
   エ. 複数のプログラムが同一のデータを同時にアクセスしたときに,データの不整合が生じないようにする。

出典:令和元年度 秋期 ITパスポート試験公開問題 問64

◆確認問題の解答(エ)、解説・・・各選択肢の解説は、次の通り。

  • ア:「改ざん防止機能」の説明です。
  • イ:「スキーマ」の目的です。
  • ウ:「認証」「アクセス制御」の説明です。 
  • エ:正解です。「排他制御」の目的です。

NATとは?

「NAT」とは、「Network Address Translation」の略であり、企業や組織のネットワーク内で割り当てられている「プライベートIPアドレス」とインターネット上でのアドレスである「グローバルIPアドレス」に、又は、その逆の変換を行う技術のことです。

「NAT」では一般的、にIPパケットのヘッダ内にある送信元IPアドレスを変換します。企業ネットワークでは、送信元IPアドレスが「プライベートIPアドレス」のため、「NAT」によって「グローバルIPアドレス」に変換します。

「NAT」は、企業内LANのクライアントPCに割り当てられたIPアドレスを変換し、インターネット通信が行われるため、セキュリティが向上する利点があります。しかし、アプリケーションによっては、NAT変換により、通信が正常に動作しない問題点があります。

「NAT」は、内部(企業内LAN)ネットワークから、外部(インターネット)ネットワークへ、パケットが送信される時は、IPパケットのヘッダ内にある送信元IPアドレスが変換されるが、外部から内部へパケット(サーバからの返信パケット)が送信される時は、宛先IPアドレスが変換されることになります。

NATに関する問題

◆確認問題

NATに関する次の記述中のa,bに入れる字句の適切な組合せはどれか。
NATは,職場や家庭のLANをインターネットヘ接続するときによく利用され, ( a  )と(  b  )を相互に変換する。

出典:令和元年度 秋期 ITパスポート試験公開問題 問65

◆確認問題の解答(イ)、解説・・・上記解説で紹介している通り、「NAT」は、「プライベートIPアドレス」と「グローバルIPアドレス」に、又は、その逆の変換を行う技術のことであるため、(a)は「プライベートIPアドレス」(b)は「グローバルIPアドレスが該当するため、正解は(イ)になります。

NAT

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