「販売価格(計算問題)」「営業利益」「ハッカソン」の解説

2022年8月6日

販売価格に関する計算問題

インターネット上で通信販売を行っているA社は,販売促進策として他社が発行するメールマガジンに自社商品Yの広告を出すことにした。広告は,メールマガジンの購読者が広告中のURLをクリックすると,その商品ページが表示される仕組みになっている。この販売促進策の前提を表のとおりとしたとき,この販売促進策での収支がマイナスとならないようにするためには,商品Yの販売価格は少なくとも何円以上である必要があるか。ここで,購入者による商品Yの購入は1人1個に限定されるものとする。また,他のコストは考えないものとする。
 ア.  1,020
 イ.  1,100
   ウ.   1,500
   エ.   2,000

出典:令和2年度 秋期 ITパスポート試験公開問題 問33

◆確認問題の解答(エ)、解説・・・解説は、次の通り。

本問題を解くためには、まず、広告を経由し、購入される個数を計算します。100,000人のうち、2%が広告をクリックし、そのうち10%が商品Y(1個)を購入するため、購入個数は以下で算出できます。

100,000人×2%×10%=200個

販売促進策として、総額200,000円かかっているため、200個の販売で、少なくとも200,000円の利益を出す必要があります。したがって、1個当たり「200,000円÷200個=1,000円」の利益が必要となります。

商品Yの原価は、1個当たり1,000円なので、原価に必要な利益額を上乗せした「1,000円+1,000円=2,000円」が、200,000円の元を取るために必要な販売価格の下限になります。