「情報漏洩対策」の解説 〜 ITパスポート R5年 問81 〜

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端末などからの情報漏洩

パソコンやハードディスクなどのメディアを破棄や他人に譲渡するとき、注意することって何かありますか?

情報が漏洩する可能性がある点に注意が必要です。

中古のパソコンに前の所有者が利用しているデータがそのまま残されていたというトラブルが発生したこともあります。

意図的に、企業で利用していた形跡のある中古のパソコンを購入し、そこに保存されているデータを探し出すという方法で機密情報を入手するという手口も実際に使われています。

そのため、ハードディスクを破棄や譲渡するときの対策を今日は学んでいきましょう!!!!

画面上でデータが消えているように見えても、実際にはハードディスク上にデータが残されたままになっていることがあります。特殊なソフトウェアを利用することで、削除されたはずのファイルを復元することが可能な場合があります。

パソコンのハードディスクの処理方法

 
  不要になったパソコンのハードディスクの処理方法には、例として以下があります。

  • データ消去用のソフトウェアを利用する。市販されているデータ消去用のソフトウェアを使用すると、ハードディスクやメディアのファイルを復元できないように完全に消去できます。なお、SSDについては、その特性から完全に消去できない場合があります。
  • 専門業者のデータ消去サービスを利用する。 依頼先の会社の信頼度も考慮して業者を選定する必要はあります。
  • パソコンのハードディスクを取り出して、物理的に破壊してしまう。ハードディスクの場合は、外側のケースだけを破壊しても、中にあるディスクが破損していない場合は、ディスクを取り出してデータを復元することも可能なので注意して対処が必要です。
  • 暗号化消去を行う。ハードディスクやSSDへの記録を暗号化していた場合は、復号に必要な鍵を確実に廃棄して読み出し不能とすることで、消去と同じ効果を得ることができます。

 企業・組織の情報資産の重要度に応じて組み合わせて、最適な方法を取ることが重要です。また、CD-ROMやCD-R、DVD、USBメモリ、SDメモリカードといった記憶媒体、外付けのハードディスクなどを廃棄する場合にも、同様の処理が必要になります。

その他機器の廃棄

  パソコンや携帯電話・スマートフォン、DVDやUSBメモリなどには、個人に関する情報のほか、様々な情報が記録・保管されています。こうした機器を廃棄する際に、そのまま廃棄業者に依頼したり、不燃物として廃棄した場合、第三者にこれらの機器から情報を詐取される危険性もあります。

  情報漏洩を防ぐためにも、こうした機器を廃棄する場合は、事前にデータを消去して廃棄することが必要です。データの消去方法には以下の方法があります。

パソコン

  専用のデータ消去ソフトなどを使うことで安全に消去がすることができます。また、信頼できるリサイクル業者を選んで廃棄を依頼する方法もあります。

携帯電話・スマートフォン

  使用している機種によりますが、初期設定状態にする機能が付いている場合は、購入初期状態にしてから廃棄することが重要です。携帯電話・スマートフォンは端末販売店で回収をしていることも多いので、そうした信頼できる事業者に廃棄を依頼するか、安全に廃棄できるリサイクル業者を選んで廃棄を依頼するのも良いです。

DVDやCD-Rなどの外部記録メディア

 他のパソコンで読み込めないように、傷を付ける、もしくは物理的に壊すなどして不燃物として廃棄することが必要です。

情報漏洩対策に関する問題(令和5年問81)

HDDを廃棄するときに,HDDからの情報漏えい防止策として,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。

 a.   データ消去用ソフトウェアを利用し,ランダムなデータをHDDの全ての領域に複数回書き込む。

 b.   ドリルやメディアシュレッダーなどを用いてHDDを物理的に破壊する。

 c.   ファイルを消去した後,HDDの論理フォーマットを行う。

   ア.   a,  b      イ.   a, b, c   ウ.   a, c    エ.   b,  c

出典:令和5年度  ITパスポート試験公開問題 問81

正しいと思う選択肢をクリックしてみてください!!!(解答を記載しています。)

ア.   a,  b 

正解です。

イ.   a, b, c

不正解です。

ウ.   a, c

不正解です。

エ.   b,  c

不正解です。

情報漏洩対策

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