「オートラン」の解説 〜 ITパスポート R5年 問80 〜

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オートラン(AutoRun)とは、Windowsの機能の一つで、ストレージ(外部記憶装置)をコンピュータに認識させると内部に記録されたプログラムのうち指定されたものを自動的に起動することです。

目次

オートラン(AutoRun)とは?

オートラン(AutoRun)とは何ですか?

オートラン(AutoRun)とは、Windowsの機能の一つで、ストレージ(外部記憶装置)をコンピュータに認識させると内部に記録されたプログラムのうち指定されたものを自動的に起動することです。

CDやDVDなどのディスクをドライブ装置に挿入したり、USBメモリをUSBポートに挿し込んだりすると、ドライブルート(最上位フォルダ)の「AUTORUN.INF」という設定ファイルで指定された実行ファイルが自動実行されます。

ソフトウェアのインストーラなどを利用者の操作によらず自動的に起動するために用意された仕組みになります。

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AUTORUN.INF とは?

AUTORUN.INFはテキスト形式のファイルで、起動するプログラムのファイル名やパス、エクスプローラーなどに表示するドライブアイコンの指定、右クリックメニューの追加項目などを記述することができます。起動するプログラムの指定には、コマンドラインと同じようにスペース区切りでオプションやスイッチを指定することができます。

AutoRunのリスク

オートラン機能が有効になっている限り、メディアに記録された自動実行指定を利用者が回避する方法が無いことを悪用したコンピュータウイルスが感染を広げる手段として利用されました。

自動実行を悪用して感染を広げる「USBメモリ感染型ウイルス」というものがあります。2006頃から広く知られるようになりました。

なお、「USBメモリ感染型ウイルス」は、次のような動作で感染を広げます。

  1. 既にウイルスに感染しているパソコンがあります。
  2. そのパソコンにUSBメモリを挿すと、ウイルスはUSBメモリにウイルス自身のコピーを作り、潜伏します。同時に、勝手にAUTORUN.INFを作成(あるいは改竄)することで、「自動実行」を悪用するための命令を組み込みます。
  3. ウイルスが潜伏しているUSBメモリを、ウイルス対策が不十分な別のパソコンに挿して利用すると、「自動実行」機能によりウイルスが実行されます。これにより、このパソコンもウイルスに感染させられてしまいます。
  4. 以上の動作の繰り返しで、連鎖的に感染が広がる可能性があります、

「USBメモリ感染型ウイルス」が広まった背景もあり、Windows利用者にはシステムの設定を変更してオートランを無効にするよう呼びかけられました。また、2011年には開発元の米マイクロソフト(Microsoft)社がWindowsの自動更新でオートラン機能をデフォルトでオフにする変更を行い、以降はあえて有効に変更しない限り使われなくなってきています。

オートランに関する問題(令和5年問80)

USBメモリなどの外部記憶媒体をPCに接続したときに,その媒体中のプログラムや動画などを自動的に実行したり再生したりするOSの機能であり,マルウェア感染の要因ともなるものはどれか。

ア.  オートコレクト    イ.   オートコンプリート   ウ.  オートフィルター      エ.  オートラン

出典:令和5年度  ITパスポート試験公開問題 問80

正しいと思う選択肢をクリックしてみてください!!!

ア.  オートコレクト

不正解です。

イ.   オートコンプリート

不正解です。

ウ.  オートフィルター 

不正解です。

エ.  オートラン

正解です。

オートラン

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