「ファシリティ・マネジメント」の解説 〜 ITパスポート R5年 問48 〜

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「ファシリティ・マネジメント」とは、企業や組織などが保有する施設やそれらの利用環境を経営戦略的視点から、総合的に企画、管理、活用する経営活動のことです。なお、「ファシリティ・マネジメント」は、アメリカ発祥の新しい経営管理方式であり、2018年4月24日にISO41001が、国際標準化機構より発行されました。

目次

ファシリティ・マネジメントとは?

「ファシリティ・マネジメント(FM:Facility Management)」とは何ですか?

「ファシリティ・マネジメント(FM:Facility Management)」とは、企業や組織等が保有する施設やそれらの利用環境を経営戦略的視点から、総合的に企画・管理・活用する経営活動のことです。

なお、「ファシリティ・マネジメント(FM:Facility Management)」は、アメリカで誕生した考え方で、国際規格として「ISO41001」があります。

「ファシリティ(Facility)」とは、原義では機関、利便、設備、(病院、水道、図書館、工場などの)施設を指します。ビジネスの世界の「ファシリティ」は広い意味で、企業や団体等の組織体が事業活動を展開する為に使用する施設及び利用する人の環境をすべて含みます。

「マネジメント(Management)」とは、直訳すると「経営、管理」になります。ビジネスの世界では、「経営管理」「組織運営」といった意味になります。

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ファシリティ・マネジメントの目的

ファシリティ・マネジメント(FM)の目的を紹介します。主な目的は以下のようになります。

  • 維持、保全のみでなく「より良いあり方」を追求すること
  • 経営資源としてのファシリティ(施設や環境)を有効に活用すること
  • ファシリティ・マネジメント業務を効率的に運用すること
  • ファシリティ利用者の満足度が向上し、知的生産性を向上させること

ファシリティ・マネジメントの効果

ここで、ファシリティ・マネジメント(FM)を活用するときの効果を紹介します。主な効果は以下のようになります。

  • 不要な施設、不足な施設、不適当な使われ方の施設が明確化され、経営にとって最適な施設のあり方が示すことができます。
  • 施設の改革で、経営の効率が最高度に向上することができる。
  • 同時に施設に関わるコストを抑えることが可能にする。
  • 顧客、従業員、その他の施設利用者にとって、快適、魅力的な施設を実現できる。
  • 省エネルギーを実現し、環境にとって実現的な解決手段とすることができる。

ファシリティ・マネジメント(FM)の3つのレベル

日本ファシリティマネジメント協会では、ファシリティ・マネジメント(FM)を以下、3つのレベルに分けています。それぞれのレベルで、事業体の置かれた状況に対応して実務的に身近なところから活動を行います。

経営

全ファシリティの統括的で最適なあり方を求めるファシリティ・マネジメント(FM)戦略・計画レベル

管理

ファシリティの最適な状態への改善を図るファシリティ・マネジメント(FM)業務管理レベル

日常業務

日常の運営維持への合理化、計画化、定量化を目指す実務レベル

ファシリティ・マネジメントに関する問題(令和5年問48)

システム環境整備に関する次の記述中のa,bに入れる字句の適切な組合せはどれか。

企業などがシステム環境である建物や設備などの資源を最善の状態に保つ考え方として(  a  ) がある。その考え方を踏まえたシステム環境整備の施策として,突発的な停電が発生したときにサーバに一定時間電力を供給する機器である(    b    )の配備などがある。

出典:令和5年度  ITパスポート試験公開問題 問48

正しいと思う選択肢をクリックしてみてください!!!(解答を記載しています。)

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イ.

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ウ.

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エ.

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FM

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