「プロジェクト管理の三角形」の解説 〜 ITパスポート R5年 問45 〜

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プロジェクト管理の三角形とは、プロジェクトを管理するために特に重要である「対象範囲(スコープ)」「納期(スケジュール)」「予算(コスト)」の3つの制約事項の関係のことです。

目次

プロジェクト管理の三角形とは?

プロジェクトマネージメント(プロジェクト管理)をする上で重要なことって何ですか?

プロジェクトマネージメントで重要なことは色々ありますが、
「対象範囲(スコープ)」「納期(スケジュール)」「予算(コスト)」の3つのバランスを考えることが重要になります。

プロジェクトは、対象範囲(スコープ)、納期(スケジュール)、予算(コスト)の3つの制約の上に成り立っていて、この3つは相互に関連しています。
このバランス関係を「プロジェクト管理の三角形」と呼んでいます。

なるほど。
相互に関係しているということは、3つの制約のうち1つに変更があった場合は、プロジェクトに影響がでてきますかね?

そうですね。
どれか1つに変更があった場合は、他の2つの要素のうち少なくとも1つは変更しなくてはいけません。
その調整がプロジェクトマネージャの腕の見せどころですね。

プロジェクト管理の三角形の例

ここでは、例を元に紹介していきます。

  • 予算(コスト)の短縮が求められる ⇒ 対象範囲(スコープ)を狭める
  • 納期(スケジュール)の短縮が求められる ⇒ 対象範囲(スコープ)を狭める or 投入する要員や機器(予算/コスト)を増やす
  • 対象範囲(スコープ)を広げることが求められる ⇒ 納期(スケジュール)を延長する or 投入する要員や機器(予算/コスト)を増やす

プロジェクトマネジメントでは、三要素のうち優先順位の高い変更できない要素を把握します。プロジェクトの進行状況を見ながら、最終的に品質が高くなるように三要素を最適化していくことが求められます。

プロジェクト管理の三角形に関する問題(令和5年問45)

プロジェクトマネジメントでは,スケジュール,コスト,品質といった競合する制約条件のバランスをとることが求められる。計画していた開発スケジュールを短縮することになった場合の対応として,適切なものはどれか。

 ア.  資源の追加によってコストを増加させてでもスケジュールを遵守することを検討する。

    イ.  提供するシステムの高機能化を図ってスケジュールを遵守することを検討する。

    ウ.  プロジェクトの対象スコープを拡大してスケジュールを遵守することを検討する。

    エ.  プロジェクトメンバーを削減してスケジュールを遵守することを検討する。

出典:令和5年度  ITパスポート試験公開問題 問45

正しいと思う選択肢をクリックしてみてください!!!

ア.  資源の追加によってコストを増加させてでもスケジュールを遵守することを検討する。

正解です。

イ.  提供するシステムの高機能化を図ってスケジュールを遵守することを検討する。

不正解です。

ウ.  プロジェクトの対象スコープを拡大してスケジュールを遵守することを検討する。

不正解です。

エ.  プロジェクトメンバーを削減してスケジュールを遵守することを検討する。

不正解です。

プロジェクト管理の三角形

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