ソフトウェア導入とは、開発されたソフトウェアを実環境に導入するための計画を作成し、その導入計画に従い、利用者を支援しながらソフトウェアを実環境に導入するプロセスのことです。
ソフトウェア導入とは?
ソフトウェア導入作業にはどのようなことをするのですか?
ソフトウェア導入時には、開発されたソフトウェアを実環境に導入するための計画を作成し、その導入計画に従い導入します。また、利用者の支援も行います。
ソフトウェアとは?
ソフトウェア導入の前にそもそも「ソフトウェア」について説明していきます。
「ソフトウェア」とは、コンピュータに命令を出すためのプログラムになります。ソフトウェアが存在することで、PCやスマホを動かすことができます。
なお、このソフトウェアと対になるのは「ハードウェア」になります。ハードウェアはパソコン本体などの物理的な機器を指します。ハードウェアを動かすためには、ソフトウェアの存在が必要不可欠になります。
ソフトウェア導入によるメリット
ソフトウェアを導入する主なメリットは、以下のとおりです。
- 作業の時間が短縮できます。
- 専門的な知識がなくても作業ができます。
- 自動的に処理を行えます。
ソフトウェアを導入するとあらゆる業務の効率化が期待することができます。
例えば、会計システムでは、ネットバンキングや、カード会社との情報を連携できます。手入力が少なくなり、経費処理にかかる手間を削減することができます。
ソフトウェア導入の注意点
ソフトウェアを導入する主な注意点は、以下のとおりです。
- 無料ソフトは、セキュリティリスクが高いので注意が必要
- 必要なサポートがあるソフトを選択する必要がある
無料で利用できるフリーウェアやフリーソフトは、セキュリティが万全ではない可能性もあるので注意が必要です。マルウェアなどのウイルスが埋め込まれた悪質なソフトもあります。感染すると個人情報が盗まれて情報漏洩するといった被害に遭う可能性があります。
そのため、有料ソフトの方が安全性は高いです。しかし、有料でもセキュリティが万全とは言い切れません。ネットワークに接続するため、第三者からサイバー攻撃を受けるリスクがあります。よって、信頼できる有料ソフトを選ぶのはもちろん、万が一の際のサポート体制が充実しているかなども確認した上で導入すべきです。
また、無料・有料のどちらにしても、ソフトウェアを利用するにあたり以下の対策が必要になります。
- 常にソフトウェアを最新の状態にアップデートすること
- セキュリティ対策をすること
ソフトウェア導入の流れ
ここで、ソフトウェア導入の流れの概要を紹介します。
現在の業務内容を分析します。どのソフトウェアを導入すれば良いかを調査します。また、導入計画を作成します。
業務に合わせたソフトウェアを選択し、運用の設計を行います。また、ソフトウェアの導入を行います。
利用ユーザにソフトウェア導入のサポートを行います。
新システムの運用をサポートします。
ソフトウェア導入に関する問題(令和5年問43)
ソフトウェア導入作業に関する記述a~dのうち,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
a. 新規開発の場合,導入計画書の作成はせず,期日までに速やかに導入する。
b. ソフトウェア導入作業を実施した後,速やかに導入計画書と導入報告書を作成し,合意を得る必要がある。
c. ソフトウェアを自社開発した場合,影響範囲が社内になるので導入計画書の作成後に導入し,導入計画書の合意は導入後に行う。
d. 本番稼働中のソフトウェアに機能追加する場合,機能追加したソフトウェアの導入計画書を作成し,合意を得てソフトウェア導入作業を実施する。
ア. a, c イ. b, c, d ウ. b, d エ. d
出典:令和5年度 ITパスポート試験公開問題 問43
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ア. a, c
不正解です。
イ. b, c, d
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ウ. b, d
不正解です。
エ. d
正解です。
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