「アローダイアグラム」の解説 〜 ITパスポート R5年 問41 〜

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アローダイアグラムとは、日程計画を表すため、矢線を用いたネットワーク図のことです。PERT(Program Evaluation and Review)とも呼ばれ、大規模プロジェクトや部品数の多い製品開発・設計などの日程管理・計画に使用されます。

目次

アローダイアグラムとは?

アローダイアグラムとは?

アローダイアグラムとは、何ですか?

アローダイアグラムでは、作業の工程(作業の順番・作業にかかる時間)を丸(○)と矢印(→)と数字で表現した図になります。なお、状態を丸、作業を矢印、かかる時間を数字で表現しています。

アロダイアグラムで表現した、仕事全体の中で、この作業が遅れたら仕事全体が遅れるといった作業を結んだ線を「クリティカル・パス」と呼んでいます。

アローダイアグラムはどんな時に使えますか?

アローダイアグラムでは、問題解決の作業が絡み合っている場合に使えます。「各作業の関係」と「日程のつながり」を明確にすることで、問題を解決するための対策を実行する日程計画を立てるときに使用できます。

アローダイアグラムでは、作業間の前後関係や、各作業の所要時間などを管理することができます。作業上のボトルネックとなる工程や、平行実施可能な作業の管理にも役立てることができます。 

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アローダイアグラムのメリット

ここで、アローダイアグラムの主なメリットを挙げていきます。

  • 仕事全体の作業と繋がりを把握することができます。
  • 仕事を始める前に、どの作業が遅れてはだめなのかを把握することができます。
  • 作業の進捗状況の確認が簡単に行えます。

アローダイアグラムのデメリット

次に、アローダイアグラムの主なデメリットを挙げていきます。

  • アロダイアグラムでは、各工程の相互関係についての把握が難しいです。
  • 一部の工程の変更や遅れが全体の工程にどう影響するのかを、定量的に判断することができません。

ガントチャートとの違い

アローダイアグラム以外にプロジェクト内の作業を管理するための図表として、ガントチャートがあげられます。そのため、ガントチャートとの違いについて紹介していきます。

アローダイアグラムでは、プロジェクト内の各作業の実行順序を管理しますが、ガントチャートでは各作業間の実施順序や優先作業などは明示的に管理しない点が差異となります。

また、ガントチャートでは、各工程内の作業内容をブレークダウンして明細化して管理しています。アローダイアグラムでは、作業の開始から終了までの各工程が直線で繋がるフローチャートとなり、作業のブレークダウンや階層管理は行うことができません。

ガントチャートとは、主にプロジェクトにおいて作業工程や進捗状況を管理するために使用される図表のことです。縦軸に担当者や開始日完了日が、横軸に進捗率や日時が示されるのが、一般的なガントチャートになります。

アローダイアグラムに関する問題(令和5年問41)

次のアローダイアグラムに基づき作業を行った結果,作業Dが2日遅延し,作業Fが3日前倒しで完了した。作業全体の所要日数は予定と比べてどれくらい変化したか。

 ア.  3日遅延 イ.  1日前倒し   ウ.  2日前倒し   エ.  3日前倒し

出典:令和5年度  ITパスポート試験公開問題 問41

正しいと思う選択肢をクリックしてみてください!!!(解答を記載しています。)

ア.  3日遅延

不正解です。

イ.  1日前倒し

不正解です。

ウ.  2日前倒し

正解です。

エ.  3日前倒し

不正解です。

アローダイアグラム

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