「RFP」の解説 〜 ITパスポート R5年 問32 〜

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RFPとは?

RFPとは、Request For Proposal(提案依頼書)の略であり、発注企業が、情報システムの導入や業務委託を行う際に、具体的に提案して欲しい内容を記載し、受託企業に依頼した資料のことです。

情報システムの開発、Webサイト構築など、業務委託の取引前など企業が依頼する際に、発注企業の情報システム部門が、PJT(プロジェクト)の全体像と、提案して欲しい要件などを、RFPに記載した上で、ベンダ(受託企業)に提案依頼をします。

PJT(プロジェクト)の全体像として、主に以下の内容を盛り込みます。

  • PJTの背景
  • PJTの目的
  • 到達したい目標、成果
  • 要望するスケジュール、リリース日
  • PJTでターゲットする人物像
  • 競合条件

提案して欲しい要件として、主に以下の内容を盛り込みます。

  • PJTの中で依頼したい範囲
  • 予算
  • 対応依頼したい機能の要件
  • 納品成果物の一覧
  • 開発手法、運用方法
  • チーム体制

発注企業から、RFPで提案依頼を受けたベンダが、RFPを読み取り、発注企業が要望を元に提案書を作成し、提案します。

提案を受諾した発注企業は、ベンダからの提案を評価します。そして、最終的な発注先を選定し契約の締結をいたします。

RFP作成のメリット

ここで、RFPを作成することで得られる発注側企業のメリットを紹介します。

  • RFPを作成する過程で自社システムやWebサイトの現状および課題が明確になる
  • 複数のITベンダーから広く提案を募ることができる
  • 発注先企業ごとに依頼・説明する手間や伝え漏れのリスクがない
  • 企業選定時に比較すべき項目が明確になり、提案を公正に評価できる
  • 要件が明確になるので、一定レベル以上の提案が保証される

RFPを作成しなければ書類作成の時間や手間を抑えることができるが、その一方で将来像が不明瞭なままSIer、ベンダー選定を進めることとなる恐れがあります。

RFPに関する問題(令和5年問32)

新システムの導入を予定している企業や官公庁などが作成するRFPの説明として,最も適切なものはどれか。

 ア.  ベンダー企業から情報収集を行い,システムの技術的な課題や実現性を把握するもの

    イ.  ベンダー企業と発注者で新システムに求められる性能要件などを定義するもの

    ウ.  ベンダー企業と発注者との間でサービス品質のレベルに関する合意事項を列挙したもの

エ.  ベンダー企業にシステムの導入目的や機能概要などを示し,提案書の提出を求めるもの

出典:令和5年度 ITパスポート試験公開問題 問32

正しいと思う選択肢をクリックしてみてください!!!

ア.  ベンダー企業から情報収集を行い,システムの技術的な課題や実現性を把握するもの

不正解です。

イ.  ベンダー企業と発注者で新システムに求められる性能要件などを定義するもの

不正解です。

ウ.  ベンダー企業と発注者との間でサービス品質のレベルに関する合意事項を列挙したもの

不正解です。

エ.  ベンダー企業にシステムの導入目的や機能概要などを示し,提案書の提出を求めるもの

正解です。

   

RFP

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