「総資本回転率」の解説 〜 ITパスポート R5年 問20 〜

当ページのリンクには広告が含まれています。
目次

総資本回転率とは?

総資本回転率とは、会社の全ての資本(総資本)を活用し、どれくらい売上を得ているか把握するための指標のことです。

created by Rinker
¥1,940 (2024/04/29 13:43:25時点 Amazon調べ-詳細)

総資本回転率は、総資本を活かせているか確認できる指標になります。数値が大きい(回転数が多い)ほど、よい数値になります。

総資本回転率を理解する上で、大切になるのが「総資本が回転する」という表現になります。これは、企業で行う以下の事業活動を1サイクルと捉えて「回転」と表します。

  1. 資金の投下(仕入れなど)
  2. 販売
  3. 売上金の回収

企業では、3の売上金を回収した代金を1の資金の投下とするため、基本的には上記の繰り返しにより成り立ちます。1年間で上記を何回繰り返したかを把握できるのが、総資本回転率となります。

総資本回転率は、「総資産回転率(回転) = 売上高 ÷ 総資本」の式で計算することができます。

次に、計算に必要なそれぞれの項目を解説します。

「売上高」は売上金額の総額を指し、経費や税金などを一切控除しない状態の数字になります。売上高は「商品単価 × 販売数量」と言い換えることができます。

「総資本」とは、自己資本と他人資本を合計した会社の資産のことです。貸借対照表の右側「負債及び純資産の部の合計」になります。

なお、総資本回転率は取り扱う商品や単価によっても異なります。小売業や卸売業など、生活に直結する業界では少額の商品を多く販売し、売上を得る必要があります。一方、不動産業では、土地・建物などの高額な資産を保有しているものの、売上は賃貸費用が大半を占めるため、総資本回転率は低い傾向にあります。

同業と総資本回転率を比較することで、自社がどの程度資本を有効活用できているか判断できます。同業より数値が大きければ資本を有効活用できており、少なければ有効活用できていないと判断することができます。


総資本回転率に関する問題(令和5年問20)

資本活用の効率性を示す指標はどれか。

 ア.  売上高営業利益率

    イ.  自己資本比率

    ウ.  総資本回転率 

    エ.  損益分岐点比率

出典:令和5年度 ITパスポート試験公開問題 問20

正しいと思う選択肢をクリックしてみてください!!!

ア.  売上高営業利益率

不正解です。

イ.  自己資本比率

不正解です。

ウ.  総資本回転率 

正解です。

エ.  損益分岐点比率

不正解です。

総資本回転率

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次