「M2M」の解説 〜 ITパスポート R5年 問19 〜

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M2M とは?

M2M(Machine to Machine)とは、コンピュータネットワークに接続されたモノ同士が人間を介在せずに直接的に通信を行い、データの送受信および機器の自動制御などを行う技術のことです。

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M2Mとは、人が介在しない機械と機械の通信のことであり、機械側から見て、機械と機械が自動的に情報をやり取りするシステムの全体を表しています。一方、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)とは、人側から見て、情報を受け取る人へのサービスも含めた概念ととらえることができます。

ここで、M2Mの仕組みについて説明します。まず、センサーやデバイスなどの「モノ」同士が有線・無線を通じて情報をやり取りします。インターネット接続もする方法はありますが、M2Mは閉じたネットワーク内での通信がメインとなります。

一方、IoTはインターネットを介して情報のやり取りが行われます。センサーやデバイスから得られた情報は、通常のSIMまたはMVNO SIMなどを通じてネットワークに送られます。さまざまな通信方式が利用可能ですが、「低消費電流」、「長距離・広範囲通信」といった特長を持つM2Mに適したLPWA(Low Power Wide Area)という方式が多く使用されています。

情報はネットワークを介して「モノ」へとフィードバックされ、管理・制御が実現します。また、高度な制御が必要な場合には、センサーなどから得られた情報をいったんサーバー・クラウドに保存・蓄積し、アプリケーションやAIで自動処理した後にフィードバックすることもできます。なお、インターネットには、膨大な情報(ビッグデータ)が蓄積されているので、IoTではそのビッグデータの収集、分析、活用が目的とされています。

ここで、M2Mの主な導入事例を紹介します。

  • 自動運転:自動車に設置されたカメラやセンサーが、周囲の人や自動車などを検知し危険を察知した場合、ブレーキを掛けるなどのコントロールを行います。
  • 農業分野:温度や湿度、日照時間などの各種農業データを常時監視し、窓の開閉やエアコンのオンオフなどの動作を自動的に行い、最適な栽培環境を維持するシステムなどの実用化が進んでいます。また、カメラ映像を使用した盗難防止や鳥獣被害対策などにも活用が可能です。
  • 自動販売機:自動販売機でもM2Mの活用が進んでいます。販売データを収集・分析することで、商品補充ルートの自動最適化が実現しています。また、自動蓄積された商品別の売上データは売上向上に向けた分析にも役立てられています。
  • 電力:太陽光発電でもM2Mの導入が進んでいます。発電量や取引量、日照データなどをリアルタイムで確認し、万一故障が発生した場合や、太陽光パネルの汚れにより発電量が低下した場合には、自動でメンテナンスを依頼するシステムもあります。

M2Mに関する問題(令和5年問19)

住宅地に設置してある飲料の自動販売機に組み込まれた通信機器と,遠隔で自動販売機を監視しているコンピュータが,ネットワークを介してデータを送受信することによって在庫管理を実現するような仕組みがある。このように,機械同士がネットワークを介して互いに情報をやり取りすることによって,自律的に高度な制御や動作を行う仕組みはどれか。

 ア.  MOT   イ.  MRP   ウ.  M2M   エ.  O2O

出典:令和5年度 ITパスポート試験公開問題 問19

正しいと思う選択肢をクリックしてみてください!!!

ア.  MOT  

不正解です。

イ.  MRP

不正解です。

ウ.  M2M

正解です。

エ.  O2O

不正解です。

M2M

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