「自然言語処理」の解説 〜 ITパスポート R5年 問14 〜

自然言語処理とは？

「自然言語処理（Natural Language Processing, NLP）」とは、人間が日常的に使用する自然言語（例：英語、日本語）をコンピュータが理解し、処理するための技術のことです。

自然言語処理では、コンピュータが人間の言語を理解し、処理するための技術を開発することを目的とします。これは、自然言語の解析、生成、翻訳、情報抽出、感情分析などのタスクが含まれています。

自然言語処理の手法は、文法や意味解析、機械学習、統計モデル、深層学習などの様々な技術を組み合わせています。具体的なタスクに応じて、テキストのトークン化、形態素解析、品詞タグ付け、構文解析、意味解析、情報抽出、文書分類、機械翻訳などの手法が使用されています。

自然言語処理は、例えば、以下のようなことができます。

1. 言語理解: コンピュータがテキストを読んで意味を理解することができます。（文章を解析し、重要な情報を抽出したり、文の意味や感情を理解したりすることができます。）
2. 機械翻訳: コンピュータが異なる言語間で文や文章を自動的に翻訳することができます。（英語の文章を日本語に翻訳するなどが可能です。）
3. 情報抽出: コンピュータが大量のテキストデータから必要な情報を抽出することができます。（ニュース記事から重要な情報を抽出したり、特定のトピックに関連する文書を探したりすることができます。）
4. 質問応答: コンピュータが与えられた質問に対して適切な回答を生成することができます。（FAQ（よくある質問）に基づいてユーザーの質問に返答するなどが可能です。）
5. 対話システム: コンピュータが人間との対話を行い、応答することができます。（音声認識技術や自然言語生成技術を組み合わせて、人間のような自然な会話ができるようになります。）

これらを応用することで、情報検索、文書分類、自動要約、感情分析、音声認識など、多岐に活用されています。

自然言語処理の発展により、効率的に情報を処理し、より自然なコンピュータとの対話を実現することができると言われています。

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自然言語処理に関する問題（令和5年問14）

AIの活用領域の一つである自然言語処理が利用されている事例として，適切なものだけを全て挙げたものはどれか。

  a. Webサイト上で，日本語の文章を入力すると即座に他言語に翻訳される。

  b.  災害時にSNSに投稿された文字情報をリアルタイムで収集し，地名と災害情報などを解析して被災状況を把握する。

  c.  スマートスピーカーを利用して，音声によって家電の操作や音楽の再生を行う。

  d.  駐車場の出入口に設置したカメラでナンバープレートを撮影して，文字認識処理をし，精算済みの車両がゲートに近付くと自動で開く。

　ア.  a，b，c 　イ.  a，b，d     ウ. a,  c,  d   エ.  b,  c,   d

出典：令和5年度 ITパスポート試験公開問題 問14

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