「CSV」「XML」の解説 〜 ITパスポート R4年 問88 〜

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CSV XML とは?

「CSV」とは、「Comma Separated Values」の略であり、各項目間がカンマ(,)で区切られたデータのことです。

「XML」とは、Extensible Markup Languageの略であり、ドキュメント内のデータの内容および構造を示すのに使用するマークアップ言語のことです。

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CSVとは?

CSVとは、Comma Separated Valueの略であり、Comma(カンマ)で Separated (区切った)Value(値)のことです。「カンマで値を区切ったもの」が入っているファイルで、カンマ区切りファイルとも呼ばれています。なお、ファイルの拡張子は .csvになります。

CSVファイルは Excelで直接開くこともできます。しかし、セルや文字に色を付けるなど書式を設定した場合、そのまま csvファイルで保存しても、書式設定は保存されません。あくまで CSVファイルであるため 行や列の削除、数値の変更などしかできないようになっています。なお、セルや文字に色を付けたり、グラフを追加したりなど書式設定を加えたい場合は、名前を付けて保存で Excel形式での保存が必要になります。

CSVファイルは、アプリケーションでしばしば使われています。例として、Windows Live Mailのアドレス帳→エクスポート。カンマ区切り(.CSV)とあります。Excelでインポートすると、表形式で表示されます。バックアップにもなり、他のパソコンのメールソフトにインポートしたりすることもできます。なお、年賀状・はがき作成ソフトの住所録なども、CSVファイルとしてエクスポートできることがあります。こうすることで、アプリケーション間でデータの受け渡しが簡単にできるようになります。

他にも、Webサービスの明細のダウンロードがあります。Webサービスには 電話や通信事業者、ネットバンクやクレジットカード、ETCなどの利用明細があります。CSVファイルだと、受け取った人が Excelにインポートし、不必要な列や行を削除して編集・計算したり、他のアプリケーションで活用したりということができます。

CSVファイルは、企業間でのデータ交換や行政機関の公開しているオープンデータでも使われてます。企業となると使用しているアプリケーションも様々です。相手にどの形式でデータを渡せばいいのか?と問い合わせなくても、CSVファイルならまず間違いありません。テキストファイルなので容量も軽く、転送がスムーズに行えるというメリットがあります。

また、近年では、自治体が情報の透明化、民間のアプリケーション開発を促進する目的で、様々なデータを無償で公開しています。これをオープンデータといいます。オープンデータも、CSVファイルがよく使われます。CSVファイルは、プログラミング言語にも組み入れて使うことができるということです。このようにCSVファイルというのは、アプリケーションを問わず使える互換性、用途に応じて使える汎用性があるファイル形式ということができます。

CSVファイルと同じように データを決められた方法で区切ったり、意味付けを行ってデータ交換に用いるものには、他に TSVファイル、XMLファイル、JSONファイルなどがあります。

XMLとは?

「XML」とは「Extensible Markup Language (拡張可能なマークアップ言語)」の略であり、特定の企業が提供している技術ではなく、インターネット上で使用される各種技術の標準化推進団体である、W3C(World Wide Web Consortium)によるオープンな規格のことです。

マークアップ言語とは、タグと呼ばれる特殊な文字列を使用して、文章の構造やタイトル、文字の修飾情報などを埋め込んでいく言語です。

タグとは、<〇〇>と</〇〇>のように、スラッシュ「/」のないタグとスラッシュのあるタグで囲むことで、囲んだ文字列を修飾するものになります。スラッシュのついていないタグが命令の始まりを示し、スラッシュのついたタグが命令の終わりを示します。タグで囲んだ範囲が、そのまま影響範囲になります。タグの中の言葉を変えることで、囲まれた文字列に修飾情報を与えることができます。XMLでは、囲んだ文字列をデータとしてわかりやすく管理する目的でタグを使います。

XMLはデータの管理ややりとりを簡易にするために広く用いられているマークアップ言語になります。XMLがわかりやすい理由は、データの意味に合わせて要素名を自由に定義し、データを明確に目立たせることができるためです。XMLではタグと呼ばれる文字列を使いますが、囲んだ文字列を修飾するタグの<〇〇></〇〇>の「〇〇」の部分を要素名といいます。要素名が異なれば,修飾する文字列の意味も異なります。XMLは、タグに用いる要素名を自由に定義することができます。

例えば、文章中に「オフィスの住所はA市1-2-3です」という記述を出したい場合、新住所の部分をXMLでマークアップすると、「オフィスの住所は<住所> A市1-2-3</住所>です」とできます。
新住所を「住所」という要素名でマークアップすることで、オフィスの住所が検索しやすくなります。マークアップは、商品名や品目名、取引先名など任意の種類のデータをわかりやすく設定することが可能になります。

XMLはアプリケーション間のデータ交換手段としても用いられます。XMLは拡張性が高いのが特徴で、要素名などのデータ構造を自由に定義できるため、データの管理に向いています。例えば、ID、商品名、価格の要素名をXML文書内で定義し、データにあたる文字列をそれぞれの要素名のタグで挟みます。データの構造をXML文書内に記述するとテキストベースで成立するため、手軽にデータ交換が行え、そのままデータの格納が可能になります。

汎用性の高さと共有のしやすさもXMLの特徴です。記述方式が世界標準で統一されているため、データをXML化することであらゆるコンピュータシステムに応用ができ、情報共有や情報公開を簡単にしてくれます。統一された汎用的な形式でデータを格納しておけば、インターネットを通じて世界中で再利用することも可能です。

CSV XML に関する問題(令和4年問88)

IoTデバイスで収集した情報をIoTサーバに送信するときに利用されるデータ形式に関する次の記述中のa,bに入れる字句の適切な組合せはどれか。

(     a     )形式は,コンマなどの区切り文字で,データの区切りを示すデータ形式であり,(     b     )形式は,マークアップ言語であり,データの論理構造を,タグを用いて記述できるデータ形式である。

出典:令和4年度  ITパスポート試験公開問題 問88

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CSV XML

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