「開発工数の計算」の解説

開発工数の計算とは?

開発工数の計算に関する問題

120kステップのソフトウェアを開発した。開発の各工程における生産性の実績が表のとおりであるとき,開発全体の工数は何人月か。ここで,生産性は1人月当たりのkステップとする。

ア.  10

イ.  12

ウ.  24

エ.  50

出典:令和4年度  ITパスポート試験公開問題 問50

◆確認問題の解答(エ)、解説・・・解説は、次の通り。

120,000行のソースコードから成るソフトウェアを開発するとき、設計工程では120,000行の分を設計し、製造工程では120,000行分のソースコードを書くことになります。

確認問題では、ソフトウェアの規模が120kステップで、設計工程と製造工程のそれぞれで120kステップ分の作業を行うため、開発全体の工数は、設計工程に要する工数と製造工程に要する工数の合計になります。

なお、開発規模、生産性、開発工数の間には「開発規模÷生産性=開発工数」の関係があります。この式を使うことで、開発工数を求めることができます。

◆設計工程:開発規模120(kステップ)のソフトウェアを「6.0(kステップ/人月)」の生産性で設計するため、開発工数は「120(kステップ)÷6.0(kステップ/人月)=20(人月)」になります。

◆製造工程:開発規模120(kステップ)のソフトウェアを4.0(kステップ/人月)の生産性で製造するため、開発工数は「120(kステップ)÷4.0(kステップ/人月)=30(人月)」になります。

以上より、開発全体の工数は「20人月+30人月=50人月」になります。