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「サージ防護」の解説

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サージ防護とは?

「サージ防護」とは、雷などで生じる瞬間的な高電圧や大電流(サージ)から電気回路を保護する装置であり、電気機器を過電流による破壊や誤作動から守る機能のことになります。なお、OAタップなどに組み込まれています。

送電線や通信回線には、雷などの原因によって、瞬間的に定格を超える大きな電圧や電流を生じることがあります。これを「サージ(surge)」と呼ばれています。サージが、コンピュータなどの機器内部の回路に、流れ込むと誤作動や故障の原因になります。なお、物理的に破損して使用不能になったり、場合によっては、火災の原因となる場合もあります。これを防ぐために、サージ防護するデバイス「サージ防護デバイス」があります。

サージ防護デバイスでは、サージから電気系統を保護するため、サージの発生源と保護したい機器の中間に設置します。通常時は、回路を流れる電気に作用を及ぼさない状態ですが、内部に意図的に絶縁を弱くした箇所などが設けられていることで、ある電圧を超えると内部が短絡して、流入したサージ電流をそのまま出口側の配線へ放出することができます。これによって、サージ防護デバイスより、内側にある機器へサージが流れ込むのを阻止することができます。

サージ防護デバイスでは、回路や回線の種類や特性、保護対象の機器、サージの想定規模などに応じて様々な種類があります。なお、サージ防護デバイスの多くは、送配電設備や電源設備などの中に組み込まれています。生活に身近なところでは、建物の分電盤やOAタップ、UPS(無停電電源装置)に組み込まれたものがよく知られています。

サージ防護に関する問題

テレワークを推進しているある会社では,サテライトオフィスを構築している。サテライトオフィスで使用するネットワーク機器やPCを対象に,落雷による過電流を防止するための対策を検討した。有効な対策として,最も適切なものはどれか。

ア. グリーンITに対応した機器の設置

イ. サージ防護に対応した機器の設置

ウ. 無線LANルータの設置

エ. 無停電電源装置の設置

出典:令和4年度  ITパスポート試験公開問題 問41

◆確認問題の解答(イ)、解説・・・各選択肢の解説は、次の通り。

  • ア:「グリーンIT」とは、省エネなど地球環境に優しいIT機器を利用することにより、環境保全を推進していくという考え方になります。環境負荷の低減には有効ですが、過電流からの保護との関係はありません。
  • イ:正解です。
  • ウ:無線LANに接続するPCは被害を免れることができますが、電源や無線LANルータ等のネットワーク機器を守ることはできません。
  • エ:停電対策としては有効な対策になりますが、過電流対策にはなりません。
サージ防護

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