「アライアンス」の解説 〜 ITパスポート R4年 問26 〜

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アライアンスとは?

「アライアンス(alliance)」とは、日本語で訳すと「同盟」「連合」の意味を持ちますが、ビジネスシーンでは、複数の企業同士が利益を生み出すために協力し合う体制や経営スタイルを構築することになります。

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アライアンスを締結することで、提携先の技術や資本・人員などのリソースを他社と共有することが可能となり、自社単独で行うよりも既存事業の拡大や新規事業のスタート等が容易になります。また、アライアンスは当事者間での協力関係となり、対等な立場で事業を展開できるのが特徴になります。

アライアンスには、いくつかの種類があります。ここでご紹介します。また、M&Aとの違いも解説していきます。

業務提携

「業務提携」では、販売促進・技術開発・資材調達等、業務面におけるアライアンスを組むことを言います。業務提携は一般的なアライアンスのパターンになります。

「生産提携」した場合、提携先に自社商品の生産を一部委託できるため、売上が好調で生産が追い付かない時に有効になります。

「販売提携」した場合、他社が保有する販売ルートや販売ノウハウを活用することができます。

「技術提携」した場合、互いの保有する独自技術や優秀な人材を共有することにより、付加価値の高い商品開発や開発スピードの短縮化に繋げることができます。

資本提携

「資本提携」では、企業同士が互いの株式を持ち合うことになります。互いの株式を保有し合うことで、業務提携よりもさらに高いレベルでの提携関係が期待できます。

なお、共有する株式の比率が大きすぎると、経営権が脅かされる可能性があるため、保有比率をそこまで高くしないのが一般的です。

M&A との違い

「M&A」とは、合併や買収を意味する言葉であり、企業や事業同士の統合を指します。一方、アライアンスはあくまで提携関係にとどまり、企業同士の独立性は確保されています。

一つの企業や事業に統合するM&Aに比べて、アライアンスはコストがかからずスピーディーに展開できるのが利点になります。また、万一思惑が外れた場合、提携解消の手段を取るのも難しくなく、M&Aと比べるとリスクを抑えた上で実行しやすい施策と言えます。

一方、アライアンスにもデメリットがあります。まず、アライアンスはあくまで協力関係にとどまるため、効果が発揮できるがわからない側面もあります。

また、自社の独自技術やノウハウ等が漏洩するリスクも生じます。提携解消後の情報の取り扱いも含め、契約書に明記するなど情報の漏洩リスクには最大限の注意を払う必要があります。

アライアンスに関する問題 (令和4年 問26)

自社が保有していない技術やノウハウを,他社から短期間で補完するための手段として,適切なものはどれか。

ア.  BPR

イ.  アライアンス

ウ.  インキュベーション

エ.  ベンチマーキング

令和4年度 ITパスポート試験公開問題 問26

正しいと思う選択肢をクリックしてみてください!!!

ア.  BPR

不正解です。

イ.  アライアンス

正解です。

ウ.  インキュベーション

不正解です。

エ.  ベンチマーキング

不正解です。

アライアンス

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