「クラウドファンディング」の解説

クラウドファンディングとは?

クラウドファンディング(crowdfunding)とは、「群衆(crowd)」と「資金調達(funding)」を組み合わせた造語で、インターネットを介して不特定多数の人々から少額ずつ資金を調達することです。

クラウドファンディングでは、例えば「こういう社会問題をこうやって解決したい」「こんな新製品を開発、新サービスを提供したい」などを具体的に実現可能な手法で発表し、趣旨に賛同する不特定多数の人から必要な資金を融資(投資)や購入、寄付などで集める手法になります。

クラウドファンディングを利用するメリットとして、企画者(個人や企業)は、これまで金融機関や自社、家族や友人など自分の身の回りに限られていた資金の調達先を一挙に広げ、調達金額の目標を掲げることで実現可能性を高めることができます。

出資者側も、例えば環境問題を解決するプランに寄付して問題が解決した場合、環境保護に役立ったという満足感と達成感、安心感を得ることができます。購入型では、例えば製品やサービスの開発・提供の場合、他の人より前に入手、利用できるなどの特典を用意するケースが多い状況です。融資の場合は、利回りなどの金銭的なリターンを期待することができます。

クラウドファンディングの活用例として、「この世界の片隅に」などの映画作品や、キングコング西野さんの絵本「えんとつ町のプペル」が挙げられます。

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なお、一般にクラウドファンディングをする際には、こういったプロジェクト実施者と出資者を結びつけるプラットフォームである「クラウドファンディングサイト」を通じて行われる点が特徴的です。

クラウドファンディングに関する問題

クラウドファンディングは,資金提供の形態や対価の受領の仕方の違いによって,貸付型,寄付型,購入型,投資型などの種類に分けられる。A社は新規事業の資金調達を行うために,クラウドファンディングを通じて資金提供者と匿名組合契約を締結し,利益の一部を配当金として資金提供者に支払うことにした。A社が利用したクラウドファンディングの種類として,最も適切なものはどれか。

ア. 貸付型クラウドファンディング

イ. 寄付型クラウドファンディング

ウ. 購入型クラウドファンディング

エ. 投資型クラウドファンディング

出典:令和4年度 ITパスポート試験公開問題 問12

◆確認問題の解答(エ)、解説・・・解説は、次の通り。

クラウドファンディングには以下の類型があります。

  • 貸付型クラウドファンディング:企画者(企業や個人)に対して資金を貸し付けを行い、利息と元本返済金を受け取ります。ソーシャルレンディングと呼ばれることもあります。
  • 寄付型クラウドファンディング:単純な寄付目的で資金提供を行い、見返りがございません。
  • 購入型クラウドファンディング:資金提供の見返りとして商品やサービスを受け取ります。
  • 投資型クラウドファンディング:資金提供の見返りとして事業利益の一部を受け取ります。株式購入型や匿名組合契約型があります。匿名組合契約とは、当事者の一方が相手方の営業のために出資をし、その営業から生ずる利益を分配する取り決めの契約のことです。

本確認問題では、「利益の一部を配当金として資金提供者に支払う」とあるので、「投資型クラウドファンディング」に分類されます。