「ERP」「公益通報者保護法」の解説

2020年12月13日

「ERP」とは、実施系とも呼ばれ、企業などにおいて、総務、会計、人事、生産、購買、物流、販売などの、企業の基幹となる情報や経営資源を、統合的に管理、配分を行うことで、業務の効率化(生産性の向上)や、企業の経営の全体を最適化することを目指す手法です。従来ある製造業で用いられていた生産管理の手法である「MRP(Material Resource Planning)」を、一般の企業向けに発展させた手法であるとも言われています。

ここで、代表的な基幹・営業支援システムに使われるビジネス用語を紹介していきます。

ERP:日本語名で「企業資源計画」と言われています。企業の重要な資源である「ヒト(人材)」「モノ(製品・サービス)」「カネ(資産)」「情報」を最大限活用するために、統合的にシステム管理を行う概念になります。次で説明する「SCM」との明確な違いは、調達〜販売の業務に限定されないことが挙げられます。

SCM:日本語名で「サプライ・チェーン・マネージメント(供給連鎖管理)」と言われています。材料/部品の調達から、製造、流通、販売までといった連鎖的に繋がっているサプライチェーン(供給の連鎖)全体を最適化することで、企業としての利益を最大化していくという概念です。

MRP:日本語名で「資材所要計画」と言われています。主に製造業で用いられる生産管理手法であり、生産計画に用いて、部品表と在庫状況から、発注すべき半製品、部品、材料を算出します。つまり、「必要なものを」「必要な時に」「必要なだけ」決定する方式になります。

CRM:日本語名で「顧客関係管理」と言われています。顧客情報を管理し、複数の部門(営業部門、開発部門、情報システム部門、マーケティング部門、アフターサービス運用部門など)と連携することで、それぞれの部門が、顧客情報を確認した上で、事業戦略を立てていきます。

SFA:日本語名で「営業活動自動化」と言われています。顧客情報を用いる点は、「CRM」と同じです。しかし、「SFA」では営業担当者などが、「案件情報」、「商談情報」、「見込み客・顧客の折衝情報」などを入力し、営業ノウハウを蓄積していき、営業活動の効率化を目指す為に用いられます。

◆確認問題

購買,生産,販売,経理,人事などの企業の期間業務の全体を把握し、関連する情報を一元化的に管理する事によって、企業全体の経営資源の最適化と経営効率の向上を図るためのシステムはどれか。
 ア.ERP
   イ.MRP
   ウ.SCM
   エ.SFA

出典:平成31年度 春期 ITパスポート試験公開問題 問3

◆確認問題の解答(ア)、解説・・・上記解説で記載しているため、割愛

「公益通報者保護法(平成16年法律第122号)」とは、公益のために、通報を行なった労働者など(内部告発者)を保護するための法律です。(2004年6月18日公布、2006年4月1日施行されています)。なお、雪印食品の牛肉偽装事件など、内部告発が発覚したことを契機に、施工された法律であるともいわれています。

公益通報者保護法は、労働者が、不正の目的なく、特定の法律に違反する犯罪行為などを、同法が定める通報先に通報した場合、解雇の無効、不利益取り扱いの禁止、労働派遣契約の解除の無効という保護を定めている。

公益通報者保護法が定めている通報先は、主に事業者の内部(社内窓口)、行政機関(監督官庁、警察、検察など)、その他外部(報道機関、消費者団体、労働組合など)が該当します

◆確認問題

次の記述のa〜cのうち、勤務先の法令違反行為の通報に関して、公益通報社保護法で規定されているものだけを全て挙げたものはどれか。
 a.勤務先の同業他者への転職のあっせん
   b.通報したことを理由とした解雇の無効
   c.通報の内容に応じた報奨金の授与
    ア.a,b イ. b  ウ.b,c   エ. c

出典:平成31年度 春期 ITパスポート試験公開問題 問4

◆確認問題の解答(イ)、解説・・・上記解説で記載しているため、割愛