ジョイントベンチャとは?
「ジョイントベンチャ」とは、複数の企業が同じ目的のために、共同で出資を行い新規事業を立ち上げることを意味し、合弁企業とも呼ばれます。なお、「ジョイントベンチャ」には、主に次の2形態に分かれます。
- 企業がそれぞれ出資をすることで、新会社を設立し、協同で経営をします。(基本的に「ジョイントベンチャ」では、こちらの新会社設立が選ばれることが多いです。)
- 既存企業の株式の一部又は、多くを買収し、既存の株主・経営者と共同で経営をします。
「ジョイントベンチャ」の例として、家電量販店の「ビックカメラ」と衣料品メーカの「ユニクロ」が共同出店(共同事業)をした「ビックロ」があげることができます。
「ジョイントベンチャ」と同様に、他企業とビジネス展開をする経営形態には「買収・合併(M&A)」や「提携(アライアンス)」などがあります。
「買収・合併(M&A)」は、複数の企業が同じ企業になるため、解消がなく最も資金力・影響力が強い形態になります。しかし、もとは別の企業が一つになるので、企業文化・習慣・考え方など事業以外の部分でも様々なすり合わせが必要になります。そのため、失速の原因になる可能性もあるため、「買収・合併(M&A)」はメリットもデメリットも大きいと言えます。
「提携(アライアンス)」は、資本のやりとりがないため、比較的容易に事業を展開できるが、資金による強制力がないため、途中で解散してしまうこともあります。そのため、成果が出ないこともあるので、「提携」はメリットもデメリットも小さいと言えます。
「ジョイントベンチャ」は、「買収・合併(M&A)」や「提携」の中間的な位置付けであると言えます。
ジョイントベンチャに関する問題(令和元年問10)
◆確認問題
企業のアライアンス戦略のうち, ジョイントベンチャの説明として, 適切なものはどれか。
出典:令和元年度 秋期 ITパスポート試験公開問題 問10
ア. 2社以上の企業が共同出資して経営する企業のこと
イ. 企業間で相互に出資や株式の持合などの協力関係を結ぶこと
ウ. 企業の合併や買収によって相手企業の支配権を取得すること
エ. 技術やブランド, 販売活動などに関する権利の使用を認めること
正しいと思う選択肢をクリックしてみてください!!!
ア. 2社以上の企業が共同出資して経営する企業のこと
正解です。
イ. 企業間で相互に出資や株式の持合などの協力関係を結ぶこと
不正解です。
ウ. 企業の合併や買収によって相手企業の支配権を取得すること
不正解です。
エ. 技術やブランド, 販売活動などに関する権利の使用を認めること
不正解です。
KPIとは?
「KPI」とは、「Key Performance Indicator(重要業績評価指標)」の略であり、組織が目標達成するための重要な業績評価の指標を意味し、達成状況を定期的に測定することで、目標達成に向けた組織のパフォーマンスの動向を把握できます。
なお、「KGI」は「Key Goal Indicator(重要目標達成指標)」の略であり、企業や組織、チーム、個人が何らかの目標を目指して活動する際に、目的が達成されているかを推し量るために用いられる指標のことです。
「KGI」と「KPI」はどちらも、「目標の達成度合いを評価する指標」であると言えますが、評価する対象が異なります。
「KGI」は、「最終目標の達成度合い」を示すものです。一方、「KPI」は、「目標達成のために行う活動の達成度合い」を示すものです。
「KGI」の配下に「KPI」が連なるという構造になります。最上位に最終的な目標としての「KGI」があり、その目標の下位に、いくつかの「KPI」が連なります。「KGI」の下に連なる「KPI」にも、下位の「KPI」が繋がることがあり、この構造が木の枝のように見えることから「KPIツリー」と呼ばれています。
ここで、次の通り「KPI」の設定例を紹介します。
視点 | KPI例 |
財務 | 売上高、経常利益など |
顧客 | 顧客満足度、クレーム件数など |
内部プロセス | 納期の短縮、コスト削減など |
学習と成長 | 教育時間、資格の取得など |
KPIに関する問題(令和元年問11)
◆確認問題
情報システム戦略において定義した目標の達成状況を測定するために, 重要な業績評価の指標を示す用語はどれか。
出典:令和元年度 秋期 ITパスポート試験公開問題 問11
ア. BPO イ. CRR ウ. KPI エ. ROA
正しいと思う選択肢をクリックしてみてください!!!
ア. BPO
不正解です。
イ. CRR
不正解です。
ウ. KPI
正解です。
エ. ROA
不正解です。
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