「業務要件定義」の解説 〜 ITパスポート R6年 問33 〜

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業務要件定義とは、システム開発において、新規構築する業務システムの仕様や、システム化範囲を明確にし、システム利用者側との利害関係者間で合意するプロセスのことです。

目次

業務要件定義とは?

皆さん、今日はシステム開発で非常に重要な「業務要件定義」について学びましょう。

要件定義ってよく聞く言葉ですけど、業務要件定義っていうのは何が違うんですか?

良い質問ですね。要件定義は、作るシステムに必要なことを決める作業のことですが、その中でも業務要件定義は、システム化したい業務において、どんな機能や条件が必要かをハッキリさせることなんです。

システムを使う側の要望をまとめるってことですか?

その通りです。システムを使う人たち(ユーザー)が、システムで何をしたいのか、どんな作業をシステムに任せたいのか、それを正確に開発側に伝えるための作業です。

なんでそんなことするんですか?作ればいいってもんじゃないんですか?

もちろん、作ればいいというわけではありません。業務要件定義がしっかりしていないと、できたシステムが「こんなはずじゃなかった…」ということになりかねません。

確かに、作ってから「違った!」ってなったら大変そうですね。

そうなんです。だから、業務要件定義は、システム開発の方向性を決めたり、手戻りを防いだり、システムの品質を高く保つために、とても重要な作業なのです。

具体的には、どんな風に進めるんですか?

業務要件定義は、大きく分けていくつかのステップで進めます。
現状業務の把握(As-Is分析): まず、今の業務がどうなっているかを調べます。
システム化の目的・目標の設定: システムで何を達成したいのかを決めます。
システム化の範囲の決定: どこまでシステム化するのかを決めます。
あるべき姿の検討(To-Be分析): システム導入後、業務をどう変えていくかを考えます。
要件の定義: 必要な機能や性能、データなどを詳しく決めます。
要件定義書の作成: 決めたことを文書にまとめます。

その文書は何ていうんですか?

「要件定義書」といいます。この文書には、システム全体の目的や機能、どんな情報を取り扱うかなど、システムの設計図となるような情報が書かれています。

業務要件の他にも、機能要件とか非機能要件とかありますよね?

よく知っていますね。
機能要件は、システムが何をするのか、どんな機能があるのかを定義します(例:ログイン機能)。
非機能要件は、システムの品質に関する要件です(例:速さ、セキュリティ)。

業務要件定義をうまくやるためのコツはありますか?

いくつか重要な点がありますね。
ユーザーとのコミュニケーション: ユーザーの意見をよく聞くこと。
関係者との合意形成: みんなが納得するまで話し合うこと。
適切な表現方法の選択: 分かりやすい図などを使って伝えること。
要件の優先順位付け: どれが重要かを決めておくこと。

よく分かりました!ありがとうございます!

業務要件定義はシステム開発の土台となる部分です。しっかりと理解しておきましょう。

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業務要件定義の概要

業務要件定義とは、システム化したい業務において、必要な機能や条件を明確化することです。

システム開発の初期段階で行われ、システムの利用部門(ユーザー)のニーズや業務内容を詳細に分析し、システムに求められる要件を定義します。システム開発の目的を達成するために、業務の範囲や業務プロセス、業務ルールなどを明確にします。

業務要件定義の重要性

業務要件定義は、システム開発プロジェクトの成功に不可欠な要素です。

ユーザーと開発者の認識のずれを防ぐ:

ユーザーの要望を正確に把握し、開発側に伝えることで、完成したシステムがユーザーの期待と一致することを保証します。

開発の方向性を明確にする:

システムの目的や範囲を定義することで、開発チームは効率的に作業を進めることができます。

手戻りやトラブルを防止する:

要件定義が不十分だと、後工程で仕様変更や手戻りが発生し、コストや時間の増加につながる可能性があります。

システムの品質を向上させる:

ユーザーの業務内容やニーズに合致したシステムを開発することで、業務効率化や生産性向上に貢献します。

業務要件定義の進め方

業務要件定義は、一般的に以下のステップで進められます。

STEP
現状業務の把握(As-Is分析):
  • 現在の業務プロセスや業務フロー、業務ルールなどを詳細に分析します。
  • 業務担当者へのヒアリングや、関連文書の調査などを行います。
  • 業務の問題点や課題を明確にします。
STEP
システム化の目的・目標の設定:
  • システム化によって達成したい目的や目標を明確にします。
  • 業務効率化、コスト削減、顧客満足度向上など、具体的な目標を設定します。
STEP
システム化の範囲の決定:
  • システム化する業務の範囲を決定します。
  • システムで実現する機能と、システム化しない業務を明確に区分します。
STEP
あるべき姿の検討(To-Be分析):
  • システム導入後の新しい業務プロセスや業務フロー、業務ルールなどを検討します。
  • 現状業務の課題を解決し、目的を達成するための業務プロセスを設計します。
STEP
要件の定義:
  • 必要な機能、性能、データ、制約条件などを詳細に定義します。
  • 業務フロー図、ユースケース図、データフロー図などを用いて要件を記述します。
  • 関係者間で要件の内容を合意します。
STEP
要件定義書の作成:
  • 上記で定義した内容を要件定義書としてまとめます。
  • システムの概要、機能要件、非機能要件、業務フローなどを記載します。

業務要件定義の成果物

業務要件定義の最終的な成果物として、要件定義書が作成されます。

要件定義書には、以下の内容が含まれます。

  • システムの概要: システムの目的、範囲、利用対象者など
  • 業務要件一覧: 業務内容、担当者、入出力情報など
  • 業務フロー図: 業務の流れを図で表現
  • システム化の範囲: システム化する業務とシステム化しない業務の区分
  • 非機能要件: システムの性能、信頼性、セキュリティなどに関する要件

業務要件と関連する要件

要件定義は、業務要件だけでなく、機能要件非機能要件で構成されます。

機能要件:

システムが提供する機能に関する要件。例:ログイン機能、検索機能、帳票出力機能など。

非機能要件:

システムの品質に関する要件。例:性能要件、セキュリティ要件、可用性要件など。

業務要件定義で考慮すべき点

業務要件定義を行う上で、以下の点を考慮することが重要です。

  • ユーザーとのコミュニケーション: ユーザーの要望やニーズを正確に把握するために、十分なコミュニケーションをとることが重要です。ヒアリングやインタビューなどを活用し、丁寧に情報を収集します。
  • 関係者との合意形成: ユーザー、開発者、経営層など、関係者間で要件の内容について十分に議論し、合意を得ることが重要です。
  • 適切な表現方法の選択: 業務フロー図、ユースケース図、データフロー図など、要件の内容を分かりやすく伝えるための適切な表現方法を選択します。
  • 要件の優先順位付け: 開発リソースの制約などを考慮し、要件の優先順位を決定します。重要な要件から優先的に開発を進めることが重要です。
  • 要件のトレーサビリティ: 業務要件、機能要件、非機能要件の間の関連性を明確にしておくことで、要件の変更管理が容易になります。

業務要件定義に関する問題(令和6年問33)

次の記述のうち、業務要件定義が曖昧なことが原因で起こり得る問題だけを全て挙げたものはどれか。

   a.    企画プロセスでシステム化構想がまとまらず、システム化の承認を得られない。

b. コーディングのミスによって、システムが意図したものと違う動作をする。

  c. システムの開発中に仕様変更による手戻りが頻発する。

    d.   システムを受け入れるための適切な受入れテストを設計できない。

 ア. a, b   イ. b, c   ウ. b, d    エ.  c,  d

出典:令和6年度 ITパスポート試験公開問題 問33

正しいと思う選択肢をクリックしてみてください!!!

ア. a, b

不正解です。

イ. b, c

不正解です。

ウ. b, d

不正解です。

エ.  c,  d

正解です。

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