WPW症候群、カテーテルアブレーション手術体験談 ~不安からの解放、そして未来へ~

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「WPW症候群」の治療のため、カテーテルアブレーション手術を受けることになった時、私は不安でいっぱいでした。

手術はうまくいくのだろうか? 後遺症は残らないのだろうか? 普通の生活に戻れるのだろうか?…

そんな不安を抱えながら迎えた手術当日。 そして、手術を終えた今、私は心から安堵し、未来への希望に満ちています。

今回は、私のWPW症候群カテーテルアブレーション手術体験談を、ありのままに綴りたいと思います。同じ病気で悩んでいる方、これから手術を受ける方の、少しでも参考になれば幸いです。

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目次

WPW症候群との出会い

私がWPW症候群と診断されたのは、中学生の時でした。きっかけは、学校の健康診断での心電図検査。 「異常があるので、精密検査を受けてください」と言われ、循環器内科を受診しました。

そこで、WPW症候群と診断されたのです。

WPW症候群の心電図 デルタ波が見られる 

医師からは、

「心臓に、本来はないはずの電気信号の通り道がある状態です。 これにより、心臓のリズムが乱れて、動悸やめまいなどの症状が起こることがあります。 あなたの場合は、今のところ症状は出ていませんが、将来的に発作が起こる可能性があります。 」

「カテーテルアブレーションという手術で、異常な電気信号の通り道を焼き切ることができるが、動機などの症状もないので、体調に問題がでるまでは、経過観測でよいと思います。心電図検査があるから検知できているが、検査をしない時代の人はそのまま寿命まで生きることもできています。」

「カテーテルアブレーションは、比較的安全な手術ではあるが心臓の手術でもあるので、100%安全とは言えません。自覚症状がないのであれば、現時点ではリスクを負って、手術の選択をしないという選択肢でもよいのでは。」

と説明を受けました。

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カテーテルアブレーション手術を決意

私は、診断を受けた当時は、自覚症状は全くありませんでした。そのため、年に一回程度の定期検診で、心電図検査を受けるくらいで、特別なことはしていませんでした。(運動もそれなりにしてましたし、仕事量や食事やお酒も気にせず、生活していました。)

しかし、30歳になった頃、ついに頻脈発作を経験しました。

仕事中に、突然心臓がドキドキし始め(心拍数が200程度)、立っていられないほどのめまいと息切れに襲われました。 (心拍数が数時間も収まらず、とても怖い思いをしました。)

救急車で病院に運ばれ、点滴と薬の投与を受けて、何とか症状は落ち着きました。発作が起きた直後は再発の可能性があるため、緊急入院にもなりました。

この経験を機に、2ヶ月後、カテーテルアブレーション手術を受けることを決意しました。(この時、医師からは「日中帯の職場でまだ良かった。これが、飛行機の移動中だったら、海外だったら、車での運転中だったら、夜道の一人のタイミングだったらを考えるとちゃんと治療した方がよいのではないか。」と助言も貰いました。)

カテーテルアブレーション手術を受けるまでの間は、薬物療法で対処していました。

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手術までの道のり

WPW症候群のカテーテルアブレーション手術は、高度な技術と経験が必要とされるため、実績のある病院を選ぶことが重要です。

私は、インターネットで情報を収集したり、医師に相談したりしながら、最終的には、救急車で搬送された病院で手術を受けることにしました。(救急隊の方に心臓に強い病院と紹介された搬送されたこともあり、この病院で手術をしようと決意しました。)

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手術前

手術を受ける病院が決まったら、次は、入院が決まりました。手術の2日前から入院し、手術前の検査を行いました。 体重測定、血液検査、心電図検査、レントゲンなど、様々な検査を受けました。

手術当日

手術当日は、朝から緊張していました。

手術室に入る前、看護師さんから手術着に着替え、点滴を受けました。 手術室は、想像していたよりも明るく、清潔感がありました。

手術台に横たわると、医師や看護師さん、医療技師さんたちが、テキパキと準備を始めました。 心臓の動きをモニターするための電極を胸に貼り付け、足の付け根などの消毒や全身麻酔されました。

そして、いよいよ手術開始です。

「全身麻酔が効いてから手術を開始しますね。麻酔が効いて寝たかどうか確認します。」

医師の声が聞こえました。

その後は、麻酔が効いて、全く記憶がない状態です。

しかし、手術が終わる前に起きてしまいました。

起きたタイミングで、「手術は順調に進んでいます。大丈夫ですよ。」と看護師さんの声が聞こえました。(麻酔量の関係もあり、追加の全身麻酔を投与できない。残作業もわずかということもあり、残りは局所麻酔のみで進んでいきました。)

カテーテルで手術してもらっている間は、痛みはほとんどありませんでしたが、最後のカテーテルや体についていた管を抜く際に、耐え切れないほどではないですが、痛みを感じました。

なお、手術は、約3時間で終了しました。

手術後

手術後は、ベッドで安静と言われました。特にカテーテルを通して、止血をしている足の付け根や、管を通した部分は動かさないように言われてました。

足の付け根部分や、管を通した部分を中心に全身痛みがありました。また、体勢を固定して寝ていたこともあり、腰痛にもなりました。しかし、翌日からは、普通に歩くことができるようにました。

手術後、数日間は入院して、経過観察を行いました。 心電図検査で、副伝導路が完全に焼き切れていることを確認し、無事に退院することができました。

手術後の変化

手術を受けてから、約1年が経ちました。

以前のように、頻脈発作が起こることはなくなり、日常生活を安心して送れるようになりました。外出する時の不安もなくなり、運動やお酒も楽しめるようになりました。

WPW症候群のカテーテルアブレーション手術は、私の人生を変えてくれました。手術を受ける前は、不安でいっぱいでしたが、手術を受けて本当に良かったと思っています。

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同じ病気で悩んでいる方へ

WPW症候群は、決して珍しい病気ではありません。

もし、あなたがWPW症候群と診断され、不安を感じているなら、ぜひ、信頼できる医師に相談してみてください。そして、カテーテルアブレーション手術という選択肢があることも、覚えておいてください。

まとめ

WPW症候群のカテーテルアブレーション手術は、私のように、頻脈発作に悩んでいる方にとって、非常に有効な治療法です。

手術を受けるかどうか迷っている方は、ぜひ、この記事を参考にしていただき、ご自身の状況に合わせて、最善の選択をしてください。

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