【展覧会レビュー】『建物公開2025 時を紡ぐ館』で深掘り!東京都庭園美術館の「建築美」を全身で味わう旅【訪問記】

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こんにちは!歴史的建造物を訪ね歩き、その空間が持つ物語に耳を傾けるのが大好きなRyo1です。東京・品川を拠点に活動している私にとって、都心にこれほどまでに豊かな歴史と芸術が息づく場所があることに、いつも感動と驚きを感じています。

先日、そんな私の探求心を強く刺激する展覧会が、白金台にある東京都庭園美術館で開催されていると知り、早速足を運んできました。その名も『建物公開2025 時を紡ぐ館』。通常は美術作品が展示されるこの美術館が、今回は建物そのもの、つまり「旧朝香宮邸(きゅうあさかのみやてい)」というアール・デコ様式の歴史的建造物自体を展示作品と見立てて公開するという、非常にユニークな企画です。

私が実際に7月上旬の『建物公開2025 時を紡ぐ館』を訪れて感じた、アール・デコ建築の息をのむような美しさ、空間が紡ぐ物語、そして光と影が織りなす幻想的な世界について、建築や歴史に興味がある方、アール・デコ様式が好きな方、そして都会で特別な癒やしと感動を求めている方に向けて、写真と共にお届けします!

「東京都庭園美術館ってどんな建物?」「『建物公開』って何が見られるの?」「アール・デコ建築の魅力って?」そんな疑問をお持ちのあなたに、きっと新たな発見と、五感を刺激する感動があるはず。ぜひ最後まで読んで、時を超えて輝き続ける建築の詩を感じてくださいね!

目次

なぜ今、『建物公開2025 時を紡ぐ館』を選んだのか?~「建物そのもの」が主役という、究極の体験~

東京には数多くの美術館や歴史的建造物がありますが、今回私が東京都庭園美術館の『建物公開2025 時を紡ぐ館』を選んだのには、明確な理由があります。

一つは、「建物そのものが主役」という、究極のコンセプトに強く惹かれたからです。東京都庭園美術館は、アール・デコ建築の傑作として、普段からその内装や装飾に目を奪われる場所です。しかし、通常は美術作品が展示され、建物はあくまでその背景という役割。それが今回は、一切の作品を排し、建物自体をじっくりと鑑賞できるというのですから、これほど贅沢な機会はありません。アール・デコ建築の細部にまで込められた職人の技や、その空間が持つ本来の魅力を、心ゆくまで堪能したいと思いました。

二つ目は、「時を紡ぐ館」というテーマに込められた、歴史への深い洞察です。旧朝香宮邸として1933年に建てられて以来、約90年以上の時を紡いできたこの建物は、戦争、時代、人々の暮らしの変化を静かに見つめてきました。その空間が持つ歴史の重みや、そこから感じられる物語に触れることで、単なる美しい建築物としてだけでなく、生きた歴史の証人としての側面を深く感じられるだろうと期待しました。

そして三つ目は、7月上旬という、初夏の柔らかな光が建物全体を美しく包み込む時期に訪れたかったからです。アール・デコ建築は、光の取り込み方や、素材の質感が非常に重要だと感じています。自然光が美しく差し込む時間帯に訪れることで、建物の魅力を最大限に感じられるだろうと考えました。

これらの期待を胸に、私は今回、この特別な展覧会へと足を運びました。

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東京都庭園美術館へのアクセス:目黒の閑静な高台へ

東京都庭園美術館は、JR山手線・都営三田線・東京メトロ南北線・東急目黒線の目黒駅から、徒歩約7分程度の場所にあります。品川を拠点とする私にとって、非常にアクセスしやすい立地です。

目黒駅東口を出て、目黒通りを上り坂で少し歩くと、閑静な住宅街へと入っていきます。やがて、緑豊かな木々に囲まれた一角に、美術館の堂々とした入口が見えてきます。駅前の賑やかさから、徐々に落ち着いた雰囲気へと移り変わる道のりも、これから美しい芸術空間へと入っていくような、非日常への期待感を高めてくれます。

美術館の敷地内には駐車場も完備されていますが、台数に限りがあるため、公共交通機関でのアクセスがおすすめです。美しい庭園が併設されており、美術館に入る前から、既に豊かな緑と静けさに心が癒やされます。

入館と最初の印象:アール・デコの扉を開ける、歴史への招待

エントランスで入館券を購入し、いよいよ『建物公開2025 時を紡ぐ館』の世界へ。一歩足を踏み入れた瞬間、そこはもう、時を超えた美の世界でした。

まず目に飛び込んできたのは、旧朝香宮邸の象徴ともいえる、豪華な大広間(旧大広間)です。天井が高く、壁には美しい装飾が施され、床の大理石が光を反射して輝いています。正面奥に見える、色鮮やかなルネ・ラリックによるガラスの扉は、息をのむほどの美しさ。まさにアール・デコの最高傑作がここにあります。

通常は美術作品が展示されているこの空間に、今回は何も置かれていません。そのおかげで、建物本来の構造、光の入り方、空間の広がりを、何の邪魔もなく、じっくりと味わうことができます。

空気が澄んでいて、静か。歩くと、自分の足音だけが心地よく響きます。その響きが、過去の住人たちの足音や、歴史の重なりを想像させてくれるようでした。まるで、建物自身が、私たちにその歴史を語りかけているかのようです。

展示室巡り:光と影、素材と技が織りなす「生きた建築」

旧朝香宮邸の内部は、各部屋がそれぞれ異なるテーマを持ち、独自の装装飾が施されています。それら一つ一つが、アール・デコ様式の多様性と、当時の職人たちの卓越した技術を物語っています。

旧大食堂:豪華絢爛な空間

旧大広間から続く、かつての旧大食堂は、その豪華絢爛さに圧倒されます。照明は控えめながら、随所に配された装飾が光を反射し、空間全体がキラキラと輝いているように見えます。

食卓を囲んでいたであろう空間には、当時使われていたであろう装飾など、細部までこだわりが感じられます。ここで、かつて宮殿の住人たちがどんな食卓を囲み、どんな会話を交わしていたのだろうと想像すると、その歴史の重みに感慨を覚えます。この部屋は、アール・デコの持つ「豪華さ」と「洗練」が最も強く表現されている空間だと感じました。

大客室・小客室:社交の場にふさわしい優雅な空間

旧大食堂から進むと、大客室や小客室といった社交の場として使われた部屋が続きます。これらの部屋は、より明るく、柔らかな印象です。

天井には美しいシャンデリアが吊るされています。特に、窓から差し込む自然光が、室内の装飾や家具に反射し、光と影の美しいコントラストを生み出していました。初夏の柔らかな日差しが、アール・デコ特有の直線的なデザインに、温かみと奥行きを与えているようでした。ここで、かつて多くの賓客が招かれ、華やかな会話が繰り広げられていた情景が目に浮かびます。

殿下の居間・書斎:プライベート空間の深奥

当時の朝香宮殿下のプライベート空間であった居間や書斎があります。これらの部屋は、より落ち着いた雰囲気で、個人の趣味や嗜好が反映されているように感じられます。

書斎には、殿下が読書をされたであろう書棚やデスクが置かれ、当時の知的な生活が想像されます。壁の装飾や照明も、よりパーソナルな空間に合わせた、繊細で落ち着いたデザインです。ここで、宮殿の主が何を考え、どんな時間を過ごしていたのだろう…と、その人物像に思いを馳せました。窓から見える庭園の緑が、部屋の静けさを一層引き立てていました。

階段と廊下:歩くたびに歴史を刻む空間

建物の中央に位置する大階段は、美術館の重要な見どころの一つです。美しい大理石の階段は、手すりの装飾や、階段の踊り場にある窓からの光の取り込み方など、細部にまでこだわりが感じられます。

階段を上り下りするたびに、キュッ、キュッという木のきしむ音や、大理石が足元に吸い付くような感覚が伝わってきます。この音や感触が、この建物が歩んできた約90年以上の歴史を、私たちに語りかけているようでした。廊下も広く、光が美しく差し込み、壁の装飾やドアの金具一つ一つにも、アール・デコ様式の特徴が息づいています。

各部屋に施されたユニークな装飾:アール・デコの多様性

東京都庭園美術館の魅力は、各部屋がそれぞれ異なるデザインコンセプトを持っていることです。ルネ・ラリックのガラスの扉のような有名作品だけでなく、部屋ごとの壁の素材(大理石、木材、タイル、漆喰)、天井のデザイン、照明器具、暖炉の装飾、そして窓やドアの金具といった細部に至るまで、アール・デコ様式の特徴が凝縮されています。

幾何学模様、植物をモチーフにしたもの、東洋的なエッセンスを取り入れたものなど、そのデザインは多岐にわたります。これらの装飾一つ一つをじっくりと見ていくと、当時の職人たちの高い技術力と、デザインへの情熱を感じずにはいられません。展示作品がないことで、これらの「建物そのもの」が持つ芸術性を、心ゆくまで堪能することができました。

「時を紡ぐ館」で感じる、歴史と光のドラマ

『建物公開2025 時を紡ぐ館』というテーマは、この建物の持つ多層的な魅力を最大限に引き出していました。

光と影の芸術:

この建物は、窓から差し込む自然光を非常に美しく取り込むように設計されています。初夏の柔らかな日差しが、アール・デコ特有の直線的な装飾や、空間の隅々にまで届き、時間帯によって表情を変える光と影のドラマを生み出していました。特に、ラリックのガラス扉を透過する光は、まるで七色の宝石のよう。この光の演出自体が、建物公開の大きな見どころだと感じました。

空間が語る物語: 

各部屋の機能や、そこで繰り広げられたであろう歴史を想像しながら歩く時間は、非常に豊かなものでした。かつての「宮邸」としての役割、戦後の占領期にはGHQの宿舎として使われた時代、そして美術館へと生まれ変わった現在。建物は、それぞれの時代の空気を吸い込み、その物語を静かに、しかし雄弁に語りかけているようでした。

職人の「魂」を感じる:

細部に至るまで妥協なく施された装飾や、素材選び、そして高い技術力に、当時の職人たちの「魂」を感じました。今では失われつつある、手仕事の美しさや、伝統的な技が、この建物の中に息づいています。現代の私たちに、ものづくりの真髄を教えてくれるようでした。

この展覧会は、単に美しい建築物を見るだけでなく、その空間が持つ歴史の重み、そして人々の営みを想像することで、より深く、多角的に建物と対話できる機会を与えてくれました。

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庭園の美しさ:建築と自然の調和

東京都庭園美術館は、美しい建物だけでなく、広大な庭園が併設されていることも大きな魅力です。建物の鑑賞後、ぜひ庭園にも足を運んでみてください。

庭園は、日本庭園、西洋庭園、芝生広場などに分かれており、四季折々の花木を楽しむことができます。7月上旬は、新緑が最も美しい時期で、庭園全体が鮮やかな緑に輝いていました。

特に、庭園から眺める美術館の建物は格別です。緑豊かな背景の中に、アール・デコ様式の建物がそびえ立つ姿は、まるで絵画のよう。建築と自然が美しく調和し、都会の喧騒を忘れさせるような、最高の癒やし空間が広がっています。庭園を散策しながら、美術館の建物の全景を様々な角度から眺めることで、その建築美をより深く感じられます。

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東京都庭園美術館訪問のハイライト

  • 建物そのものが主役の特別な企画: 『建物公開2025 時を紡ぐ館』は、アール・デコ建築の傑作である旧朝香宮邸の細部をじっくり鑑賞できる貴重な機会。
  • ルネ・ラリックのガラス扉: 息をのむほど美しい、アール・デコの象徴的な装飾。
  • 各部屋に凝らされた装飾の妙技: 漆黒の食堂から、光あふれる客室まで、部屋ごとに異なる素材やデザインのこだわりを発見できる。
  • 光と影が織りなす芸術: 自然光が建物の内外に作り出す、時間と共に移ろう幻想的な美しさ。
  • 歴史の重みを感じる空間: 宮邸としての時代から戦後まで、建物を巡ることで激動の歴史のドラマを感じられる。
  • 美しい庭園との調和: 建築と自然が一体となった、都会のオアシスで癒やされる。
  • 駅からの抜群のアクセス: 目黒駅から徒歩圏内で、気軽に非日常の空間へ。

訪問を検討している方へ:基本情報とアドバイス

  • 所在地: 東京都港区白金台5-21-9 (JR山手線目黒駅 東口より徒歩7分、都営三田線・東京メトロ南北線 目黒駅より徒歩7分、白金台駅より徒歩6分)
  • 開催期間: 『建物公開2025 時を紡ぐ館』は、2025年6月7日(土)~8月24日(日)の期間で開催されます。期間限定の企画なので、お見逃しなく!
  • 開館時間・休館日: 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)。休館日は月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌火曜休館)。年末年始も休館。詳細は公式サイトで必ずご確認ください。
  • 入館料: 展覧会によって料金が異なります。今回の『建物公開2025 時を紡ぐ館』は、大人1000円、大学生800円、小中高生500円。
  • 所要時間: 建物内部をじっくり見て回るなら、1時間半~2時間程度は見ておいた方が良いでしょう。庭園も散策するなら、さらに30分~1時間程度を追加することをおすすめします。
  • その他:
    • 写真撮影について: 建物公開時は、撮影可能な場所と不可の場所がある場合があります。係員の指示や表示に従い、マナーを守って撮影しましょう。
    • 混雑状況: 人気の企画展は混雑が予想されます。特に週末や祝日は、開館直後や閉館間際を狙うと比較的ゆっくり鑑賞できるかもしれません。オンラインでの事前予約制度がある場合は、利用を強く推奨します。
    • カフェ・レストラン: 館内にはカフェやレストランもあります。鑑賞後に一息つくのに最適です。ミュージアムショップでは、アール・デコ関連のグッズや、庭園の植物をモチーフにした商品などが販売されています。
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総評:東京都庭園美術館は、時を紡ぐ「生きたアール・デコ建築」!

目黒の『東京都庭園美術館』で開催されている『建物公開2025 時を紡ぐ館』は、私の想像をはるかに超える、深く感動的で、五感を刺激する「建築体験」でした。単に美しいアール・デコ建築を見るだけでなく、その空間が持つ歴史の重み、光と影のドラマ、そして細部に宿る職人の「魂」を、全身で感じることができました。

ルネ・ラリックのガラス扉に象徴されるような華やかさから、各部屋の異なるデザインの奥深さまで、この建物はまさに「生きた芸術作品」。そこに身を置くだけで、約90年以上の時を超え、当時の文化や人々の息遣いが聞こえてくるようでした。

この展覧会は、建築や歴史に興味がある方はもちろん、美しいものが好きな方、そして都会の喧騒から離れて心穏やかな時間を過ごしたい方にとって、まさに必見です。建物そのものが持つ無限の物語と、そこから生まれる新しい発見は、きっとあなたの心を豊かにしてくれるでしょう。

この記事が、あなたの東京都庭園美術館『建物公開2025 時を紡ぐ館』訪問のきっかけとなれば嬉しいです!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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