【東京の隠れた名園】高層ビルを借景にした江戸の大名庭園!旧芝離宮恩賜庭園で癒やしの時間

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こんにちは!東京のビル群に囲まれながらも、ふと立ち止まって歴史の息吹を感じられる場所を探すのが大好きなRyo1です。浜松町駅のすぐそばに、これほどまでに洗練された日本庭園が息づいていることに、いつも感動と発見があります。

今回は、そんな東京の中心地、浜松町駅の目の前に広がる、まさに都会のオアシス『旧芝離宮恩賜庭園(きゅうしばりきゅうおんしていえん)』を訪れてきました。江戸時代初期に作られた、池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)の代表的な大名庭園であり、国の特別名勝・特別史跡にも指定されている、歴史的にも非常に重要な場所です。

私が実際に6月上旬の旧芝離宮恩賜庭園を訪れて感じた、緻密に計算された庭園美、江戸時代からの石組の迫力、そして高層ビル群を借景にした唯一無二の景色について、東京観光を考えている方、日本の歴史や庭園に触れたい方に向けて、写真と共にお届けします!

「東京で静かに過ごせる場所は?」「浜松町駅からすぐの庭園って?」「江戸時代の大名庭園ってどんな感じ?」そんな疑問をお持ちの方に、きっと心安らぐ時間と新たな発見があるはず。ぜひ最後まで読んで、この特別な庭園の魅力を感じてくださいね!

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目次

なぜ今、『旧芝離宮恩賜庭園』を選んだのか?~駅チカの癒やし空間と江戸の美意識~

東京には数多くの日本庭園がありますが、今回私が旧芝離宮恩賜庭園を選んだのには、明確な理由があります。

一つは、その「圧倒的な駅からの近さ」です。JR浜松町駅の改札を出て、文字通り1分もかからない場所に庭園の入口があるというアクセスの良さは、他の追随を許しません。ちょっとした空き時間や、移動の合間にも気軽に立ち寄れるという便利さは、都心での活動が多い私にとって非常に魅力的でした。

二つ目は、その「コンパクトながらも凝縮された美しさ」への期待です。浜離宮恩賜庭園のような広大さはありませんが、旧芝離宮恩賜庭園は、その限られた空間の中に、江戸時代の大名庭園の粋が詰まっていると聞いていました。緻密に計算された石組や植栽の配置、池泉回遊式の美学など、限られた空間だからこそ際立つ職人の技を感じてみたかったのです。

そして三つ目は、「高層ビル群を借景(しゃっけい)にした独特の景色」です。江戸時代から続く歴史的な庭園が、現代の東京を象徴する高層ビル群に囲まれているというコントラストは、まさに東京ならではの魅力。この新旧の調和が織りなす景観を、自分の目で確かめてみたかったのです。

6月は、新緑が最も美しい時期であり、木々の緑が特に鮮やかに輝きます。初夏の爽やかな気候の中で、この美しい庭園を散策するのは最高の体験だと考え、今回の訪問に至りました。

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庭園へのアクセス:浜松町駅から徒歩0分!驚きの好立地

旧芝離宮恩賜庭園へのアクセスは、これ以上ないほど便利です。

  • JR山手線・京浜東北線・東京モノレール 浜松町駅:北口(文化放送側)の改札を出ると、本当に目の前です。徒歩1分もかかりません。
  • 都営地下鉄 大江戸線・浅草線 大門駅:B2出口から徒歩3分ほどです。

この圧倒的なアクセスの良さは、東京の主要な駅のすぐそばに、これほどまでに静かで美しい庭園があるのかと、初めて訪れる人を驚かせることでしょう。忙しいビジネスマンが休憩に訪れたり、観光客が少し空いた時間に立ち寄ったりと、様々な人が気軽に利用できるのが大きな魅力です。

駅前はオフィスビルや商業施設が立ち並び、多くの人々が行き交う賑やかな場所ですが、庭園の入口に一歩足を踏み入れた瞬間、その喧騒はまるで嘘のように遠ざかり、静かで穏やかな空間へと誘われます。この急激な変化も、この庭園の醍醐味の一つだと感じました。

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庭園の第一印象:都会の喧騒を忘れさせる、清澄な美の世界

浜松町駅の賑わいから一歩足を踏み入れると、そこは別世界でした。入口の門をくぐると、まず目に飛び込んでくるのは、広々とした池(大泉水)と、その周囲に配された緑豊かな木々、そして緻密に計算された石組(いわぐみ)の美しさです。

都心の真ん中にあることを忘れさせる、清澄で凛とした空気が流れており、聞こえてくるのは風が木々を揺らす音や、鳥のさえずりのみ。まるで、江戸時代にタイムスリップしたかのような、不思議な感覚に包まれます。

入園料(大人150円)を支払い、パンフレットを手に散策を始めます。パンフレットに記された歴史的背景を読みながら園内を巡ることで、庭園の持つ意味をより深く感じられます。

庭園散策:池泉回遊式庭園の真髄と、江戸の美意識に触れる

旧芝離宮恩賜庭園は、池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)という、池の周りを歩きながら景色を鑑賞する様式の庭園です。園内をゆっくりと歩くことで、見る角度によって景色が変化し、様々な表情を見せてくれるのが特徴です。

中心をなす「大泉水」と島々:借景と立体感の妙技

庭園の中心にあるのが、広々とした「大泉水(だいせんすい)」です。この池の周囲を巡るように散策路が設けられています。

池の中には、いくつかの島が配されています。代表的なのが、真ん中に小高い山を模した「大島(おおしま)」、鶴が羽を休めているような形に見える「浮島(うきしま)」、そして渡月橋で繋がる「中島(なかじま)」などです。これらの島々が、池に奥行きと立体感を与え、単調にならないように景色を変化させています。

6月上旬は、池の水面が穏やかで、周囲の新緑の木々や、空の青が美しく映り込んでいました。風がない瞬間は、本当に鏡のように完璧なリフレクションが見られ、思わず足を止めて見入ってしまいます。

そして、この庭園の大きな特徴が、庭園の外にある景観を庭園の景色の一部として取り込む「借景(しゃっけい)」です。旧芝離宮恩賜庭園の場合、周囲に林立する高層ビル群が、まさにその「借景」となっています。江戸時代の大名たちが、まさか未来にこんな壮大な景色が「借景」になるなど想像もしなかったでしょうが、この新旧の対比が、現代の私たちには非常に新鮮で、唯一無二の絶景を生み出しています。高層ビル群が、庭園の奥行きをさらに深めているようにも感じられます。

江戸の職人技が光る「石組(いわぐみ)」の美

旧芝離宮恩賜庭園を訪れるなら、絶対に注目してほしいのが、「石組(いわぐみ)」です。この庭園は、江戸時代の大名庭園の中でも特に石組の美しさが際立っていると言われています。

池の護岸や、島の周り、滝組(枯滝)など、園内の至るところに、様々な形や大きさの石が、非常に緻密かつ大胆に配されています。これらの石は、遠くの伊豆半島などから運ばれてきたものも多く、その運搬だけでも大変な労力だったことでしょう。

一つ一つの石が、まるで計算され尽くしたかのように配置されており、それぞれの石に、まるで意志が宿っているかのような迫力があります。荒々しい自然の岩が、職人の手によって美しく調和し、枯山水のように水の流れや山の姿を表現しています。石の配置一つで、水面が広く見えたり、奥行きが感じられたり、様々な心理的な効果を与えているのが分かります。

特に、池に突き出すような力強い石組や、滝の形を模した枯滝の石組などは、見ているだけでその技術の高さと、当時の庭師たちの美意識に感動させられます。

渡月橋と雪見灯籠:風情あるアクセント

園内には、池に架かる「渡月橋(とげつきょう)」という石橋があります。この橋は、大島へと渡るための橋で、その優美なアーチが景色にアクセントを加えています。橋の上から眺める庭園や、水面の景色もまた格別です。

また、池の畔には、冬に雪が降った時に雪を積もらせて鑑賞する目的で置かれたという「雪見灯籠(ゆきみどうろう)」があります。この灯籠は、その独特な形と、苔むした風情が、庭園の静けさと美しさをより一層引き立てています。

季節の彩りと新緑の輝き

6月は、庭園の木々が最も生命力に満ち溢れる「新緑(しんりょく)」の季節です。萌えるような若葉の緑が、目に鮮やかで、清々しい気持ちにさせてくれます。光を浴びてキラキラと輝く葉は、見ているだけで元気が湧いてくるようです。

この時期は、水辺ではアヤメやハナショウブといった初夏の花々が咲き始めていることもあります。私が訪れた際も、一部で可憐な花を見ることができ、庭園に彩りを添えていました。

この庭園は、春にはフジやツツジ、秋には紅葉、冬には雪景色と、一年を通して様々な表情を見せてくれます。特に秋の紅葉は、また違った趣があり、再訪したくなります。しかし、都会の喧騒から逃れて清々しさを求めるなら、この新緑の季節は本当に素晴らしいです。

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庭園の歴史:徳川将軍家から皇室へ、そして市民の庭へ

旧芝離宮恩賜庭園の歴史は、江戸時代初期にまで遡ります。元々は、慶長年間(1596~1615年)に埋め立てられた土地に、延宝年間(1673~1681年)に老中大久保忠朝(おおくぼただとも)の屋敷となり、その際に造られた庭園が始まりとされています。この頃から「楽寿園」と呼ばれていました。

その後、1729年(享保14年)には、徳川将軍家の別邸となり、「芝御殿」と呼ばれるようになります。歴代の将軍が訪れ、庭園を改修し、様々な行事を催しました。

明治維新後は、皇室に献上され、「芝離宮」と改称されます。そして、関東大震災による被害を受けながらも、戦後、昭和20年(1945年)に東京都に下賜され、翌昭和21年(1946年)に「旧芝離宮恩賜庭園」として一般公開されるに至りました。

このように、江戸時代の大名庭園から将軍家の別邸、皇室の離宮、そして市民の庭へと、数奇な運命をたどってきたこの庭園。その長い歴史が、石組の一つ一つや、木々の息吹の中に息づいているようでした。

タイムスリップ体験:江戸の美意識と現代の融合

旧芝離宮恩賜庭園を訪れることは、まさに「タイムスリップ」をするような体験でした。浜松町駅という現代の交通の要衝から、一歩足を踏み入れるだけで、そこはもう江戸時代の大名たちが愛した空間。

緻密に計算された石組や、池の配置、樹木の選定と手入れ。それら全てが、当時の庭師たちの高い技術と、将軍家の美意識を雄弁に物語っています。江戸時代の人々が、この庭園でどんな景色を眺め、どんな思いを巡らせていたのか、想像が膨らみます。

同時に、庭園の「借景」として常に視界に入る高層ビル群は、私たちが現代に生きていることを強く意識させます。この新旧の共存が、この庭園を単なる歴史的建造物ではなく、「今」を生きる東京の一部として感じさせてくれます。過去と現在が織りなす対話は、まさに東京ならではの魅力であり、非常に感慨深いものがありました。

旧芝離宮恩賜庭園訪問のハイライト

  • 「駅チカ」の奇跡のオアシス: 浜松町駅から徒歩1分という圧倒的な好立地で、都心の喧騒から一瞬で離れられる。
  • 江戸時代の大名庭園の真髄: 池泉回遊式の美学、緻密な石組、凝縮された景観設計を堪能できる。
  • 高層ビル群との「借景」: 伝統的な庭園と現代の都市景観が織りなす、東京でしか見られない唯一無二の絶景。
  • 美しい「大泉水」と島々: 静かな水面に映り込む新緑や空が織りなす景色は、心を洗われるよう。
  • 歴史の重みと物語: 徳川将軍家から市民へ、長く受け継がれてきた庭園の歴史を感じられる。
  • 四季折々の表情: 6月上旬の新緑はもちろん、一年を通して異なる花や景色が楽しめる。
  • 静けさと癒やし: 都会の中心にありながら、心落ち着く静かな空間でリフレッシュできる。
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訪問を検討している方へ:基本情報とアドバイス

  • 所在地: 東京都港区海岸1-4-1
  • 開園時間・休園日: 通常は午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)。年末年始(12/29~1/1)は休園。その他、行事等で臨時閉園する場合があるので、訪問前に必ず公式サイトで最新の情報をご確認ください。
  • 入園料: 有料庭園です。大人150円。(※料金は変更される可能性があるので、訪問前に公式サイトでご確認ください。)
  • アクセス:
    • JR山手線・京浜東北線・東京モノレール 浜松町駅(北口)徒歩1分
    • 都営地下鉄 大江戸線・浅草線 大門駅(B2出口)徒歩3分
  • 所要時間: 庭園を一周するだけなら30分程度ですが、じっくり景色を眺めたり、石組を鑑賞したりするなら、45分~1時間半程度は見ておくと良いでしょう。比較的コンパクトなので、短時間でも十分に楽しめます。
  • その他: 苑内には休憩所や自動販売機はありますが、大規模な茶屋や売店はありません。隣接する浜松町駅ビルに飲食店やコンビニがあります。
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総評:東京の過去と現在が共存する、奇跡のオアシス

旧芝離宮恩賜庭園は、その立地、歴史、そして美しい景観において、まさに東京の隠れた宝石のような存在でした。浜松町駅の喧騒から一歩足を踏み入れるだけで、そこはもう、江戸時代から続く静謐な美の世界。

特に、緻密に計算された石組や、池の配置、そして周囲の高層ビル群を「借景」として取り込む独特の景色は、訪れる人々に強い印象を与えます。新緑が輝くこの時期は、庭園全体が清々しい緑に包まれ、都会のオアシスとして最高の癒やしを提供してくれます。

東京観光の際に、歴史に触れたい、日本の庭園文化を感じたい、あるいはただ静かに心を落ち着かせたい…そんな願いがあるなら、ぜひ旧芝離宮恩賜庭園に足を運んでみてください。その圧倒的なアクセスの良さも相まって、きっとあなたの旅の記憶に深く刻まれる、特別な場所となるはずです。

東京の過去と現在が共存する奇跡の空間で、心ゆくまで安らぎと美しさを堪能してください。

この記事が、あなたの旧芝離宮恩賜庭園訪問のきっかけとなれば嬉しいです!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

旧芝離宮恩賜庭園

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