こんにちは!大阪・関西万博の会場、夢洲(ゆめしま)を巡り、未来の多様な姿に触れているRyo1です。
今回は、数あるパビリオンの中でも特にその「規模の大きさ」と、「具体的な未来の暮らし」に焦点を当てた『未来の都市 パビリオン』に行ってきました!博覧会協会と12の企業・団体が共創し、「15のアトラクションによる未来体験」を提供するこのパビリオンは、まさに私たちの日常生活がどう変わっていくのかを、五感で感じさせてくれる場所でした。
私が実際に未来の都市パビリオンを訪れて感じた、3層紗幕スクリーンに囲まれた壮大な「40億年・幸せの旅」の物語、モビリティ、エネルギー、ものづくり、食の各分野で提案される最先端技術、そして参加型アトラクションの面白さについて、未来の暮らしに興味がある方、テクノロジーが社会をどう変えるか知りたい方、そして万博の必見パビリオンを探している方に向けて、写真と共にお届けします!
「未来の都市ってどんな体験ができるの?」「具体的な未来の生活ってどうなる?」「万博でたくさんアトラクションを楽しみたい!」そんな疑問をお持ちのあなたに、きっと新たな発見と、わくわくする未来像があるはず。ぜひ最後まで読んで、Society 5.0の世界を体感してくださいね!
なぜ今、『未来の都市 パビリオン』を選んだのか?~「大規模」と「具体性」への期待~
大阪・関西万博には、本当に多種多様なパビリオンが立ち並んでいます。その中で、私が未来の都市パビリオンを訪れることを強く決意したのには、いくつかの理由があります。
一つは、その「圧倒的な規模」です。公式サイトの情報によると、全長約150m、展示面積約3,300㎡と、万博の中でも特に大規模なパビリオンだと知りました。これほどの空間で、どのような未来が描かれているのか、そのスケール感を体験してみたいという期待が大きかったです。
二つ目は、「未来の暮らしの具体性」です。他のパビリオンが、コンセプトや哲学的な問いかけに重点を置く場合もある中で、未来の都市パビリオンは、モビリティ、エネルギー、ものづくり、食といった、私たちの日常生活に直結するテーマを掲げ、具体的な技術やサービスを通して未来を提示している点に魅力を感じました。2035年のSociety 5.0社会がどうなるのか、よりリアルな形で知りたかったのです。
そして三つ目は、「15のアトラクションによる未来体験」という、その体験型の豊富さです。博覧会協会と12の企業・団体が共創しているという点も、多様な視点から未来の都市が描かれているだろうという期待を高めました。単なる展示を見るだけでなく、参加し、体験することで、未来を「自分事」として捉えられるだろうと考えました。
これらの期待を胸に、いざ未来の都市パビリオンへと向かいました。

『未来の都市 パビリオン』へのアクセスと、リアルな入場戦略
未来の都市パビリオンは、万博会場の中でも人気の高いパビリオンの一つです。
未来の都市パビリオンへの入場は、原則として事前予約が必要ですが、当日でも先着順で並んで入場することも可能とでした。私が訪れたころは、パビリオンの人気は非常に高く、予約を取ることが難しかったです。
私は今回、事前に予約が取れなかったため、直接未来の都市パビリオンの当日入場列に並びました。並ぶ人が少なくなった夕方向かったので、30分くらい待つことで入場することはできました。
パビリオン外観とアプローチ:幻想的なミストに包まれる、未来の建築
未来の都市パビリオンの建物は、その外観からして、未来への期待感を高めてくれます。公式サイトの情報によると、世界初の白い色・2枚重ねの「酸化チタン光触媒PVCメッシュ膜」という革新的な外装膜を採用しているとのこと。この素材が、ミストを噴射することで幻想的な雰囲気を醸し出すという演出は、まさにその名の通り「未来の都市」を体現しているようでした。
パビリオン全体が、まるで白い雲や、霧の中に浮かんでいるかのような、柔らかく、しかし巨大な存在感を放っています。光を取り込む半透明な素材が、時間帯や天候によって、その表情を繊細に変化させるように見えました。このミストの演出は、特に日中の日差しが強い時間帯に、涼しげな視覚効果と、触れることができる微細なミストで、五感に訴えかけてきます。
入口へと続くアプローチは、訪れる人々を未来の世界へと誘うような、穏やかで美しいデザインです。並んでいる間も、周囲のミストや、光の演出、そしてパビリオンから聞こえてくる未来的なサウンドスケープが、これから始まる体験への期待感を高めてくれます。夜間は建物自体が光る照明装置として多彩な光の演出が展開され、昼間とはまた違った幻想的な姿を見せるそうです。




パビリオン内部体験:15のアトラクションで「Society 5.0」を歩く旅
未来の都市パビリオン内部は、万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」に対し、各企業・団体がそれぞれの専門分野からアプローチする「15のアトラクション」で構成されています。「からだ」、「こころ」、「きずな」といったテーマに加え、「交通・モビリティ」「環境・エネルギー」「ものづくり・まちづくり」「食と農」という具体的な分野で、私たちの未来の暮らしがどう変わるのかが体験的に示されていました。
「40億年・幸せの旅」 :壮大な生命の物語
そして、このパビリオンのハイライトの一つが、高さ5m、長さ92mという巨大な3層紗膜スクリーンに囲まれた「カービングビジョン」で体験する「40億年・幸せの旅」です。
ここでは、人類誕生からSociety 5.0の世界までを「幸せ」という普遍的な観点から描く、壮大な物語が繰り広げられます。スクリーンの周囲を歩きながら鑑賞するのですが、紗幕の特性を活かし、映像が浮き上がって見えるような、非常に幻想的な演出でした。
生命の進化のダイナミズム、様々な困難を乗り越えてきた人類の歴史、そして未来へと続く幸せの形が、美しい映像と感動的な音楽、そしてナレーションで表現されます。これは、単なる技術展示を超え、深い感動と、人間存在への肯定的なメッセージを与えてくれる、芸術性の高い展示でした。


「未来との対話」 :Society 5.0の生活発見
ここでは、2035年のSociety 5.0社会を舞台に、私たちが普段の暮らしで直面するであろう変化を、対話形式で体験します。
3Dキューブ型のディスプレイを覗き込むと、未来の家、未来の移動手段、未来の医療、エンターテイメント、そしてアートの世界が、まるでそこに存在するかのようにリアルに浮かび上がります。対話形式で質問に答えていくことで、未来のテクノロジーが、私たちの生活をいかに便利に、豊かに、そして持続可能なものにするか、具体的なシナリオが提示されます。
例えば、AIが個人の健康状態を常に見守り、最適な食事や運動プランを提案する未来の医療。あるいは、自宅にいながら、遠隔地の友人とまるで隣にいるかのような臨場感でエンターテイメントを楽しむ世界。移動が空飛ぶモビリティに変わり、渋滞とは無縁になる日常。これらの変化が、単なる技術紹介ではなく、「私たちの暮らしがどう変わるか」という視点で描かれており、非常に分かりやすく、共感できるものでした。
「未来の都市探訪」 :日立製作所×KDDIが描く2035年の日常
次のコモン展示では、特殊なロボットの頭部に搭乗し、未来の都市を仮想体験します。巨大化したり、小さくなったり、空を飛んだり、地下に潜ったりと、普段ではありえない視点から、未来の産業や社会を探索する体験です。
これは、単なるVR映像を見るだけでなく、実際に座席が動き、風を感じるような演出もあり、身体的な没入感が非常に高かったです。未来の都市が、どのようなエネルギーシステムで動き、どのように資源を循環させ、人々がどんな仕事をしているのか…まるで自分が探検家になったかのような気分で、好奇心を刺激されました。




各テーマゾーン(協賛企業による多様なアトラクション)
上記コモン展示に加え、12の企業・団体がそれぞれの専門分野から未来の都市を構成する要素を提案していました。
- 交通・モビリティの未来:
- 川崎重工業: 人間の「移動本能」を解き放つ、空飛ぶパーソナルモビリティや、新しい都市交通システムが実物大模型や映像で展示されていました。
- 商船三井: 風を捉えて進む次世代の帆船「ウインドハンター」の模型や映像。海運の脱炭素化が、壮大なムーブメントを生み出すことを体感できます。
- 関西電力送配電: 最新の「スマートポール」を展示。拡張現実(AR)を通して、ポールがモビリティ、防災、観光など、未来の都市生活をどう支えるかを体験できます。
- 環境・エネルギーの未来:
- 日本特殊陶業: 水の循環システム「CyclusNiterrium」の展示。地球の資源エネルギーを効率的に循環させる未来技術が、美しく視覚化されていました。
- IHI: 「不思議な空飛ぶキューブ」に乗って体験する、海から宇宙、そしてミクロの世界を駆け抜ける没入型映像体験。水とクリーンエネルギーの未来を巡る旅は、非常にダイナミックで、地球環境への意識を高めてくれます。
- カナデビア: 「世界樹」をコンセプトに、資源循環の行動と脱炭素技術が融合した世界のストーリー。持続可能な社会を築くための人々の営みを、物語として体験できました。
- ものづくり・まちづくりの未来:
- 神戸製鋼所: 変化し、つながり、掛け合わせて進化する「ものづくり」の未来と可能性を、3つのゾーンで表現。AIやロボットが、より複雑で創造的なものづくりを可能にする様子が見られました。
- 青木あすなろ建設&小松製作所: 「未来の水中工事」をテーマに、大型スクリーンや実証機の巨大模型、3Dディスプレイで紹介。水中施工ロボットの遠隔操縦を体験できるコーナーもあり、建設技術の進化を感じました。
- CP コンクリートコンソーシアム: CO2を吸収し続ける次世代コンクリート「CPコンクリート」を、エアシップ(飛行船)に乗って体験する演出。地球温暖化対策の鍵を握る技術を、体感的に理解できました。
- 食と農の未来:
- クボタ: 「未来の種は、いまにある。」をテーマに、地球にやさしく、世界中に幸せな食を届ける「プラネタリーコンシャスな食と農業」の未来を考えます。持続可能な農業技術や、都市型農業の可能性などが示され、食の未来への希望を感じました。
これらのアトラクションは、それぞれが最先端の技術と、企業独自の視点から未来の都市をデザインしており、非常に多様な体験ができました。








パビリオンの特徴:夜間演出とバーチャル体験
- 夜間演出: 未来の都市パビリオンは、夜間も開館しており、建物全体が光る照明装置として、多彩な光の演出が展開されます。昼間のミストと太陽光による幻想的な雰囲気とはまた異なり、夜は光が建物全体を包み込み、まさに「未来都市のシンボル」のような姿を見せるそうです。夕方以降の来館も、違った魅力を楽しめるでしょう。
- バーチャル未来の都市: 会期中には「バーチャル未来の都市」も楽しめるとのこと。アバターを介して、PCやスマートフォンから仮想空間の街を散策したり、未来のテクノロジーに触れたり、街の住人と会話したりできます。リアルな万博会場に来られない人でも、未来の都市を体験できるという、万博ならではの試みです。

開幕後の『未来の都市 パビリオン』体験で感じたことと、その衝撃
開幕後の未来の都市パビリオンを体験してみて、非常に刺激的で、「具体的な未来の暮らし」を鮮やかにイメージさせてくれる「体験」でした。
- 未来が「すぐそこ」にあるリアルさ: 各企業が提示する技術やサービスが、単なるSFではなく、数年後、数十年後には私たちの生活に溶け込んでいるであろう、非常にリアルなものとして感じられました。特に「未来との対話」や「未来の医療」の展示は、技術の進化が生活にどう影響するかを具体的にイメージさせてくれます。
- 「Society 5.0」の多角的な理解: モビリティ、エネルギー、ものづくり、食…と、様々な分野からのアプローチによって、Society 5.0という概念が、単なるバズワードではなく、私たちの生活全体を豊かにする、多岐にわたる変化の集合体であることを深く理解できました。
- 「共創」の重要性: 博覧会協会と12もの企業・団体が協力して一つのパビリオンを作り上げていること自体が、「共創」の精神を体現しています。各社の技術や知見が融合し、より壮大で、多角的な未来像を提示していることに感動しました。
- エンターテイメント性と教育性: 「未来の都市探訪」のような身体的な没入体験から、「40億年・幸せの旅」のような感動的な映像体験まで、エンターテイメント性が非常に高いです。しかし、その根底には常に、社会課題の解決や、持続可能な未来への教育的なメッセージがしっかりと込められており、遊びながら深く学べる、理想的な万博パビリオンだと感じました。
- 日本の技術力への誇り: 日本の様々な分野を代表する企業が、それぞれの強みを活かして未来を提示している姿を見て、改めて日本の技術力と、それを社会実装しようとする情熱に誇りを感じました。
このパビリオンは、単なる技術展示やアトラクションではありません。それは、「未来の都市を歩き、自らその一部となって、これからの社会をデザインすること」を、体感的に深く考える場所だと感じました。万博のテーマを、最も具体的かつ多角的に表現しているパビリオンの一つだと断言できます。

訪問を検討している方へ:未来の都市パビリオン攻略の鍵とアドバイス
未来の都市パビリオンは非常に人気が高く、スムーズに体験するためには事前の準備が不可欠です。
- 事前予約を強く推奨!: 原則として予約が必要ですが、当日入場も可能な場合があります。しかし、人気パビリオンなので、公式アプリでの予約を狙うのが最も確実です。
- 当日入場は「開場ダッシュ」で!: 予約が取れなかった場合、当日の万博開場と同時にこのパビリオンの当日入場列に直行しましょう。
- 万博開場時間に合わせてゲートに到着: 当日入場を狙うなら、万博の開場時刻に合わせて、早めにゲートに並ぶのが鉄則です。
- 時間に余裕を持つ: このパビリオンだけで、じっくり見て回ると最低でも1時間半~2時間、混雑時はさらに時間がかかります。万博全体のスケジュールには余裕を持ちましょう。
- 公式アプリは必須アイテム!: 会場マップ、現在地、パビリオンのリアルタイム待ち時間、イベント情報、フード情報など、全ての情報が公式アプリで更新されます。万博を効率的に回るには、このアプリのフル活用が必須です。
- モバイルバッテリーは絶対に忘れずに!: スマホを一日中使うことになるので、モバイルバッテリーは必携です。
- 日差し対策と水分補給: 夢洲は非常に開けた場所なので、日差しを遮るものが少ないです。帽子や日焼け止め、サングラスなどの日差し対策は必須です。こまめな水分補給も忘れずに。
- 場所: 万博会場内。公式アプリのマップで確認しましょう。
- 体験時間: コモン展示やテーマ展示は流れで見学できますが、各協賛企業のアトラクションは個別体験となるため、それぞれの体験時間や待ち時間によって総所要時間は大きく変わります。メインコンテンツだけで約1時間。
- 入館料: 万博の入場券があれば、パビリオンの入場料はかかりません。(ただし、前述の通り入場には予約や整理券が必要です。)
総評:『未来の都市 パビリオン』は、私たちの「未来の日常」を見せてくれる!
大阪・関西万博の『未来の都市 パビリオン』は、私の期待をはるかに超える、非常に具体的で、多角的、そして希望に満ちた「体験」でした。単なる技術の羅列や、抽象的なコンセプトに終わらず、モビリティ、エネルギー、ものづくり、食といった私たちの生活に直結する分野で、未来の日常がどう変わっていくのかを、五感を通してリアルに感じさせてくれました。
特に、「未来との対話」や「40億年・幸せの旅」のカービングビジョンは、そのスケールと演出で深い感動を与えてくれます。そして、各企業が持つ最先端技術が、どのように私たちの「いのち」を輝かせ、持続可能な社会を築いていくのか、その可能性を肌で感じることができました。
このパビリオンで得た「未来はすぐそこにある」という実感と、それを「共に創っていく」というメッセージは、万博を訪れる全ての人にとって、大きなインスピレーションとなるはずです。
もしあなたが大阪・関西万博を訪れるなら、どんなに混雑していても、ぜひ未来の都市パビリオンを訪れることをおすすめします。
きっと、あなたの未来への視点が変わるような、そして私たちの日常生活が、いかに豊かに変化していくのかを感じる、特別な体験が待っているはずです。このパビリオンで得た感動と、未来への問いかけを、これからの私自身の「いのち輝く未来」のデザインに活かしていきたいと思います。
この記事が、あなたの『未来の都市 パビリオン』訪問のきっかけとなれば嬉しいです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

コメント