「アクチュエータ」「ディジタル署名」の解説

アクチュエータとは?

「アクチュエータ」とは、 入力されたエネルギーもしくはコンピュータが出力した電気信号を、物理的運動に変換する、機械・電気回路を構成する機械要素で、能動的に作動または駆動するものです。

一般的なIoTは、モノである「IoTデバイス」と、データ処理を行う「IoTクラウド(IoTサーバー)」から構成されています。

IoTデバイスは、センサーやアクチュエーター(電気信号を動きや光、音などに変えるもの)が搭載され、センサーで得た情報をクラウドに信号を送信し、クラウドからの情報をアクチュエーターにフィードバックします。

クラウドでは、データを処理する「IoTサーバ」が存在します。IoTサーバーには他のインターネット接続可能な機器からもアクセスできるため、スマートフォン等でデータを取得したり操作したりすることも可能です。

アクチュエータに関する問題

IoTデバイスとIoTサーバで構成され,IoTデバイスが計測した外気温をIoTサーバへ送り,IoTサーバからの指示でIoTデバイスに搭載されたモータが窓を開閉するシステムがある。このシステムにおけるアクチュエータの役割として,適切なものはどれか。
 ア. IoTデバイスから送られてくる外気温のデータを受信する。
    イ. IoTデバイスに対して窓の開閉指示を送信する。
    ウ.  外気温を電気信号に変換する。
    エ.  窓を開閉する。

出典:令和2年度 秋期 ITパスポート試験公開問題 問99

◆確認問題の解答(エ)、解説・・・各選択肢の解説は、次の通り。

  • ア:「センサ」の役割になります。
  • イ:「IoTサーバ」の役割になります。
  • ウ:「IoTデバイス」の役割になります。
  • エ:正解です。「アクチュエータ」の役割になります。

「ディジタル署名」とは、電子文書の正当性を保証するために利用される暗号化された署名情報であり、送られてきたデータは、送信者本人のものであるか、途中で文書が改竄されていないかを証明します。

「ディジタル署名」の詳細解説については、下記リンク先を参照下さい。

ディジタル署名に関する問題

電子メールにディジタル署名を付与して送信するとき,信頼できる認証局から発行された電子証明書を使用することに比べて,送信者が自分で作成した電子証明書を使用した場合の受信側のリスクとして,適切なものはどれか。
 ア. 電子メールが正しい相手から送られてきたかどうかが確認できなくなる。
    イ. 電子メールが途中で盗み見られている危険性が高まる。
    ウ.  外電子メールが途中で紛失する危険性が高まる。
    エ.  電子メールに文字化けが途中で発生しやすくなる。

出典:令和2年度 秋期 ITパスポート試験公開問題 問100

◆確認問題の解答(ア)、解説・・・各選択肢の解説は、次の通り。

  • ア:正解です。
  • イ:ディジタル署名は文書の改ざん検知を行う技術であるため、暗号化の機能はありません。
  • ウ:通信経路上で紛失するリスクは同じになります。
  • エ:文字化けは、送信側と受信側でのメールソフト設定の違い等によって生じるため、電子証明書の有無は関係ありません。