「GPS」「メールの宛先」の解説
GPSとは?
.001-18-1024x768.jpeg)
「GPS」とは、「Global Positioning System(全地球的測位システム)」の略であり、米国が打ち上げた数個の衛星によって、地球上の位置情報を測定し、受信機をもつ受信者が自身の現在位置を知ることができるシステムのことです。
GPSの測位は、まず既知の点(GPS 衛星)から、衛星が発信した時間の信号が送られてきます。その信号を受信した時刻との差で衛星までの距離を算出します。同様に、他の衛星3つの距離を算出します。3つのGPS衛星からの距離を測ることで、受信機の場所の特定をすることが可能になります。
しかしながら、3つの衛星から距離を算出しても正確な位置を示すことができません。理由として、受信機に搭載されている時計では、距離誤差が生じるためになります。衛星に、正確な原子時計が搭載されているため、時間の誤差は生じませんが、受信機の時計の精度は衛星ほど正確ではないため、誤差が生じます。
そこで、4つ目の衛星を利用します。4つ目の衛星では、3つの衛星が算出した位置と4つ目の衛星からの時刻で算出した現在位置を計算することで、誤差を少なくできます。
GPS は三つの要素で構成されています。ここでは、その3つの要素を紹介します。
- GPS衛星(スペース・セグメント):GPS衛星は、約2万km上空の六つの軌道に、4基以上の衛星が配備され、約12時間周期で地球を周回しています。
- 地上管制(コントロール・セグメント):地上管制は、GPS衛星を監視し、制御したり、衛星の時刻や軌道が許容範囲を超えないように随時保守をしています。
- GPS受信機(ユーザー・セグメント):GPS 受信機は、GPS衛星からの電波を受信し、位置を算出します。
GPSに関する問題
IoT機器やスマートフォンなどの端末に搭載されているGPS機能を利用して,この端末が自らの位置情報を得る仕組みとして,適切なものはどれか。
出典:令和2年度 秋期 ITパスポート試験公開問題 問91
ア. 端末の位置情報の通知要求を電波に乗せて人工衛星に送信し,これに対する応答を受信することによって位置情報を得る。
イ. 端末の位置情報の通知要求を電波に乗せて地上の無線基地局に送信し,これに対する応答を受信することによって位置情報を得る。
ウ. 三つ以上の人工衛星が発信している電波を受信して,電波の発信時刻と受信時刻の差などから端末の位置情報を得る。
エ. 三つ以上の地上の無線基地局が発信している電波を受信して,電波の発信時刻と受信時刻の差などから端末の位置情報を得る。
◆確認問題の解答(ウ)、解説・・・上記解説で記載しているため、割愛します。
メールの宛先とは?
.002-15-1024x768.jpeg)
電子メールの送り先として指定する「To」、「Cc」、「Bcc」には、以下の違いがあります。
「TO(宛先)」では、 メインの送信対象を指定します。
「Cc(Carbon Copy)」では、メインの送信対象ではないが、このメールのやり取りを共有しておきたい相手を指定します。なお、Ccに誰が入っているかは、全員に開示されます。
「Bcc(Blind Carbon Copy )」では、他の人に知られずにメールを共有しておきたい相手を指定します。なお、ToやCcに入れた宛先に、Bccのメールアドレスは表示されません。
「メールの宛先」の詳細解説については、下記リンク先を参照下さい。
メールの宛先に関する問題
AさんがXさん宛ての電子メールを送るときに,参考までにYさんとZさんにも送ることにした。ただし,Zさんに送ったことは,XさんとYさんには知られたくない。このときに指定する宛先として,適切な組合せはどれか。
出典:令和2年度 秋期 ITパスポート試験公開問題 問92

◆確認問題の解答(ア)、解説・・・解説は、次の通り。
Zさんに送ったことをXさんとYさんには知られなくないので、ZさんをBccに指定する必要があります。ここで、ToやCcにもZさんを指定すると、XさんとYさんに知られるため、「イ」「ウ」「エ」のような指定は不適切です。
したがって、ZさんをBccにだけ指定している「ア」が適切な宛先になります。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません