「アクセス時間」「アルゴリズム(計算問題)」「ISMS」の解説

2021年8月21日

「アクセス時間」とは、コンピュータ内部のCPUが記憶装置にデータの書き込み、読み出しに必要な時間のことです。記憶装置の性能評価の指標の一つとして用いられます。

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コンピュータで使われる記憶装置を高速に動作するものから、順番に並べると、「レジスタ」→「キャッシュ・メモリ」→「メモリ(主記憶装置)」→「SSD(補助記憶装置)」→「HDD(補助記憶装置)」→「磁気テープ」になります。動作が高速な記憶装置であればあるほど、搭載容量が小さく、容量当たりの単価も高価になります。

CPU内にある「レジスタ」以外の記憶装置で、最もアクセス時間が短い記憶装置は、「キャッシュ・メモリ」です。「キャッシュ・メモリ」は、CPUと「(メモリ)主記憶装置」の速度差を補うために、小容量で高速なメモリーとして、搭載される装置になります。

◆確認問題

次の記憶装置のうち,アクセス時間が最も短いものはどれか。
 ア. HDD
   イ. SSD
   ウ. キャッシュメモリ
   エ. 主記憶

出典:平成31年度 春期 ITパスポート試験公開問題 問70

◆確認問題の解答(ウ)・・・確認問題より上記の説明文(解説文)で記載されているため、解説は割愛します。

上記スライドの確認問題を用いて解説します。

まず、[左側のボックス]から出力される値を計算します。

問題文より、入力値は、「A1=49」、「A2=11」です。そのため、[左側のボックス]の上の出力は「A2の値11」、下の出力は「49÷11の余りである5」が出力となります。

次に、[右側のボックス]から出力される値を計算します。

[左側のボックス]の出力値が、[右側のボックス]入力値となるので、「A1 = 11」、「A2 = 5」になるため、A2の値が「B1の値5」、「B2の値は11 ÷ 5の余りである1」が出力される。

以上より、[右側のボックス]から出力される「B2の値は1」となります。よって、解答は(ア)です。

「ISMS」とは、「Information Security Management System」の略であり、組織における情報資産のセキュリティを管理(マネジメント)するための枠組みです。

「ISMS」が達成すべきことは、リスクマネジメントプロセスを適用することによって、情報セキュリティの3要素をバランス良く維持・改善し、リスクを適切に管理しているという信頼性を利害関係者に与えることにあります。そのために、「ISMS」を組織のプロセス及び、マネジメント構造全体の一部かつ、その中に取り組むことが重要であると言われています。

「ISMS」では、情報セキュリティの主な3要素を次のように、定義されています。

  • 機密性:認可されていない個人、エンティティ(実体、主体)又はプロセスに対して、情報を使用させず、又、開示しない特性
  • 完全性:正確さ、及び完全さの特性
  • 可用性:認可されたエンティティ(実体、主体)が要求しときに、アクセス及び使用が可能である特性

◆確認問題

ISMSの導入効果に関する次の記述中のa,bに入れる字句の適切な組合せはどれか。

( a )マネジメントプロセスを適用することによって,情報の機密性,( b )及び可用性をバランス良く維持,改善し, ( a ) を適切に管理しているという信頼を利害関係者に与える。

出典:平成31年度 春期 ITパスポート試験公開問題  問72
ab
品質完全性
品質妥当性
リスク完全性
リスク妥当性

◆確認問題の解答(ウ)・・・確認問題より上記の説明文(解説文)で記載されているため、解説は割愛します。