「Webメール」「バスタブ曲線(故障率曲線)」の解説
Webメールとは?
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「Webメール」とは、 Webサイト上で、電子メールの送受信や管理を行えるサービスです。また、多くのWebメールでは無料で提供されているため、ユーザ登録を行いメール アドレスの提供を受ければ誰でも利用可能です。webメールの代表例として、「Yahooメール」や、「Gmail」などがあります。
一般的に、「webメール」を利用する「メリット」は主に以下があります。
- インストールや設定作業が不要です。また、PCやスマートフォンを買い替えたときも、メールは端末でなくサーバー上に保存されているため、特に対応の必要はありません。(一般的なメールソフトの場合は、データを新端末にコピーする作業が必要になります。)
- 外出先でもどこでも、インターネットに接続できる環境とWebブラウザさえあればメールが利用できます。
- PCとスマートフォンなど、複数デバイスで同様にメールが利用できます。(一般的なメールソフトは、メールソフトの設定をした端末のみなるなど、複数端末での利用には適していません。)
- PCやスマートフォンが故障した場合でも、メールはサーバーに保存されているため影響が出ません。(一般的なメールソフトを利用し、端末にメールを取り込んでいた場合は、最悪の場合、全てのメールが消滅してしまう可能性もあります。)
Webメールに関する問題
◆確認問題
Webメールに関する記述①~③のうち,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
出典:平成30年度 秋期 ITパスポート試験公開問題 問57
① Webメールを利用して送られた電子メールは,Webブラウザでしか閲覧できない。
② 電子メールをPCにダウンロードして保存することなく閲覧できる。
③ メールソフトの代わりに,Webブラウザだけあれば電子メールの送受信ができる。
ア. ①,②
イ. ①,②,③
ウ. ①,③
エ. ②,③
◆確認問題の解答(エ)、解説・・・正しい組合せは「②、③(エ)」になります。各選択肢(①〜③)の解説は、次の通り。
- ①:誤りです。PCのメールソフトや、モバイル端末のメールアプリでも閲覧できます。
- ②:正しいです。メールソフトを利用した閲覧では、メールサーバ上のメールをPOP等でPCに取り込まなくてはいけせんが、Webメールでは、メールをPCに保存せず閲覧できます。インターネットのWebメールサーバには利用者ごとのメールボックスが用意されていて、送受信メールはそこのメールサーバで管理されます。
- ③:正しいです。Webメールでは、Webブラウザとインターネット接続以外のクライアント環境は必要とされません。
バスタブ曲線とは?
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「バスタブ曲線(故障率曲線)」とは、時間が経過することで発生する機械や装置の故障の割合の変化を示すグラフのうち、その形が浴槽の形に似ている曲線のことです。 一般的な機械や装置は、初期故障期間では故障率は高くなり、その後の偶発故障期間での故障率は低く、製品寿命に近づく摩耗故障期間では故障率は高くなります。
機械や装置の使用開始直後は、製造上の欠陥によって初期故障が発生する可能性があるが、時間とともにこれらの故障は取り除かれます。これを「初期故障期」と言います。一般に製造開始後約1年間とされています。
製造欠陥による故障は、時間と共に減衰します。軽微な欠陥は依然として残るため、偶発的に故障が発生します。これを「偶発故障期」と言います。
なお、一定期間経過後は、構成要素の劣化が始まるために、故障率が時間とともに増加します。これを「摩耗故障期」と言います。
故障率曲線の実用例として、ジェット旅客機ではバスタブ曲線の故障率を示すのは10%未満であることが報告されているため、故障率曲線は機体整備の間隔を決めるための大事な情報となっています。
バスタブ曲線に関する問題
◆確認問題
装置のライフサイクルを故障の面から見てみると,時間経過によって初期故障期,偶発故障期及び摩耗故障期に分けられる。最初の初期故障期では,故障率は時間の経過とともに低下する。やがて安定した状態になり,次の偶発故障期では,故障率は時間の経過に関係なくほぼ一定になる。最後の摩耗故障期では,故障率は時間の経過とともに増加し,最終的に寿命が尽きる。このような故障率と時間経過の関係を表したものを何というか。
出典:平成30年度 秋期 ITパスポート試験公開問題 問58
ア. ガントチャート
イ. 信頼度成長曲線
ウ. バスタブ曲線
エ. レーダチャート
◆確認問題の解答(イ)、解説・・・各選択肢の解説は、次の通り。
- ア(ガントチャート):「ガントチャート」は、縦軸に作業項目、横軸に時間をとり、作業に必要な期間を横棒の長さで表記する図法のことです。日程計画の策定に使用されたり、計画と実績を並べて表記することで進捗度を管理する方法として利用されます。
- イ(信頼度成長曲線):「信頼度成長曲線」とは、横軸に時間の経過、縦軸に累積バグ発見数をとったグラフにおいて、グラフ上の点を繋いだときに現れる曲線のことです。ソフトウェア品質を図る際の尺度として利用されます。
- ウ(バスタブ曲線):正解です。
- エ(レーダチャート):「レーダチャート」とは、複数項目の基準値に対する比率をプロットし、各点を線で結んだ形状により、全体のバランスを比較するのに適した図のことです。
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