関係データベースの正規化とは?
「関係データベースの正規化」とは、データの重複を無くし、整合的にデータを取り扱えるようにデータベースを設計することです。
「正規化」の目的は、「データに矛盾や重複を生じさせないこと」です。データベースの設計を最適化することで、利便性の高い高性能なデータベースを作り上げることができます。
正規化の種類には、第一正規化(表の繰り返しを除く)、第二正規化(従属関係を排除)、第三正規化(推移的関数従属性を取り除く)と段階を得ながら、細分化されていきます。通常は、第3正規化までで十分であると言われています。(今回は細かな正規化の種類の説明は割愛させていただきます。)
ここで正規化のメリットを紹介します。
- データ管理(保守)が容易:無駄を排除しているため、データ変更が必要な場合、最小限の修正のみで済みます。
- データの共通性(汎用性)向上:複数のシステムからも利用しやすくなります。又、データ移行もスムーズに行えます。
- データ容量の削除:無駄な項目を削除するために保存に必要なデータ領域を削除できる。又、データ処理の効率も良くなります。
反対に正規のデメリットは、次の通りです。
- 検索スピードが遅くなる:結合(データをまとめる)により、検索スピードが落ちる傾向にある。そのため、
- 意図的に正規化をしない(非正規化)の設計をする場合がある。
関係データベースの正規化の確認問題(平成31年問92)
◆確認問題
関係データベースを構築する際にデータの正規化を行う目的として,適切なものはどれか。
出典:平成31年度 春期 ITパスポート試験公開問題 問92
ア. データに冗長性をもたせて,データ誤りを検出する。
イ. データの矛盾や重複を排除して,データの維持管理を容易にする。
ウ. データの文字コードを統一して,データの信頼性と格納効率を向上させる。
エ. データを可逆圧縮して,アクセス効率を向上させる。
正しいと思う選択肢をクリックしてみてください!!!
ア. データに冗長性をもたせて,データ誤りを検出する。
不正解です。
イ. データの矛盾や重複を排除して,データの維持管理を容易にする。
正解です。
ウ. データの文字コードを統一して,データの信頼性と格納効率を向上させる。
不正解です。
エ. データを可逆圧縮して,アクセス効率を向上させる。
不正解です。
NFCとは?
「NFC」とは、「Near Field Communication」の略であり、近距離無線通信を意味し、非接触ICチップを利用してかざすだけで通信ができる通信規格のことです。
日常生活の身近で活用されている「NFC」の例は以下の通りです。
- Apple pay、Google Payなどスマホ決済:ID、Quick payのような電子マネーの利用や、Suicaを用いた交通系ICで運賃支払いを可能にしています。
- デジタルカメラ一眼レフ(ソニー α-7 Ⅱ など):カメラからスマホにNFC経由でデータを転送して、SNSにアップロードを可能にしています。
- 体脂肪計(オムロン HBF-254C など):スマホの専用アプリと通信を行いデータ管理を可能にしています。
- アクティブスピーカー(ソニー SRS-BTV5 など):NFCを利用してワンタッチ接続を可能にしています。
NFCに関する問題(平成31年問93)
◆確認問題
NFCに準拠した無線通信方式を利用したものはどれか。
出典:平成31年度 春期 ITパスポート試験公開問題 問93
ア. ETC車載器との無線通信
イ. エアコンのリモートコントロール
ウ. カーナビの位置計測
エ.交通系のIC乗車券による改札
正しいと思う選択肢をクリックしてみてください!!!
ア. ETC車載器との無線通信
不正解です。
イ. エアコンのリモートコントロール
不正解です。
ウ. カーナビの位置計測
不正解です。
エ.交通系のIC乗車券による改札
正解です。
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