「SCM」「かんばん方式」の解説

SCMとは?

「SCM」とは、「Supply Chain Management(供給連鎖管理)」の略であり、材料/部品の調達から、製造、流通、販売までといった連鎖的に繋がっているサプライチェーン(供給の連鎖)全体を最適化することで、企業としての利益を最大化していくという概念のことです。

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「SCM」に関する詳細解説、関連問題に関しては、下記リンク先を参照下さい。

SCMに関する問題

SCMの導入による業務改善の事例として,最も適切なものはどれか。
    ア. インターネットで商品を購入できるようにしたので,販売チャネルの拡大による売上増が見込めるようになった。
    イ.  営業担当者がもっている営業情報や営業ノウハウをデータベースで管理するようにしたので,それらを営業部門全体で共有できるようになった。
    ウ.  ネットワークを利用して売上情報を製造元に伝達するようにしたので,製造元が製品をタイムリーに生産し,供給できるようになった。
    エ.  販売店の売上データを本部のサーバに集めるようにしたので,年齢別や性別の販売トレンドの分析ができるようになった。

出典:令和3年度 春期 ITパスポート試験公開問題 問34

◆確認問題の解答(ウ)、解説・・・各選択肢の解説は、次の通り。

  • ア:「オムニチャネル」の事例になります。
  • イ:「SFA(Sales Force Automation)」の導入事例になります。
  • ウ:正解です。「SCM」の導入事例になります。
  • エ:「POS(Point Of Sales)」の導入事例になります。

かんばん方式とは?

「かんばん方式」とは、生産現場で、連続する工程間の仕掛在庫を最少にするための仕組みで、トヨタ生産システム(TPS)でジャスト・イン・タイムを実現するために開発された手法になります。

「かんばん方式」では、前工程はかんばん(生産指示標)を発注書として受け取り、製品を加工します。加工後、加工品はかんばんとともに後工程に渡されます。この時、かんばんは、納品書の役割を果たします。

後工程は受け取った加工品を使ったら、そのかんばんを前工程に戻します。かんばんが戻ってきた前工程は、再び次の加工します。

この一連の流れで、工程間の仕掛在庫を最少化することができます。 生産指示標としてかんばんを用いるため、「かんばん方式」という名称が用いられるようになりました。なお、前工程のかんばんを「仕掛けかんばん」、後工程のかんばんを「引取りかんばん」と呼ばれます。

なお、「かんばん方式」はトヨタ生産システムの一環として、大野耐一氏(元トヨタ自動車副社長)が開発したと言われています。また、MITのジェームズ・P・ ウォマック等がトヨタ生産システムを研究調査して「リーン生産方式」として欧米に紹介し、世界的に広がりました。

近年、環境問題やCSRの考えから、かんばん方式やジャスト・イン・タイムが過度になると、少量物流によるトラックなどの運行が増えCO2増加につながるといった環境問題も指摘されています。

かんばん方式に関する問題

ある製造業では,後工程から前工程への生産指示や,前工程から後工程への部品を引き渡す際の納品書として,部品の品番などを記録した電子式タグを用いる生産方式を採用している。サプライチェーンや内製におけるジャストインタイム生産方式の一つであるこのような生産方式として,最も適切なものはどれか。
 ア.   かんばん方式
    イ.   クラフト生産方式
    ウ.   セル生産方式
    エ.   見込み生産方式

◆確認問題の解答(ア)、解説・・・各選択肢の解説は、次の通り。

  • ア:正解です。「かんばん方式」とは、「ジャストインタイム生産方式」の構成要素になります。
  • イ:「クラフト生産方式」とは、熟練した職人が手間をかけて全部または一部の工程を手工業で生産する方式になります。高級時計の製造過程が例として挙げられます。
  • ウ:「セル生産方式」とは、少数の作業者で製品の全組立て工程を行う形態になります。「多品種少量の生産」に適してます。
  • エ:「見込み生産方式」とは、生産開始時の需要予測に基づき、見込み数量を生産する方式になります。