EUCとは?
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EUCとは、「End User Computing(エンドユーザーコンピューティング)」の略であり、情報システム部などのシステム管理部門の担当者ではなく、当該コンピュータシステムを利用する業務部門のエンドユーザーが主体的にシステムの構築や運用管理に携わることです。
EUCの事例として、業務に必要なITシステムをゼロから構築することは少なく、パッケージソフトのマクロ機能(Excelマクロ等)、スクリプト機能(VBA等)などを利用し、簡易プログラムを開発したり、最新のIT機器を部署内で独自に導入して既存システムに接続するといった事例が多いです。近年では、既存システムの定型的・反復的な作業を自動化するRPA(Robotics Process Automation)が注目されています。
ここで、EUCのメリット・デメリットを紹介します。EUCのメリットの一例を挙げると以下になります。
- IT部門への依頼不要なため、すぐにシステムの改修ができる
- ユーザの豊富な業務知識を生かしたシステムを構築できる
- ユーザの細かなニーズにも対応したシステムが構築できる
EUCはメリットがある一方、ITの基本的な考え方を理解していないユーザがシステムを構築する場合、以下のようなことがデメリットの例が挙げられれます。
- 効率の悪いシステムになる場合がある
- システムを構築担当者がいなくなるとメンテナンス出来なくなる
- 他システムとの連携を無視したシステムになる場合もある
上記のようなメリット・デメリットを考慮し、EUCを推進する必要があります。
EUCに関する問題(令和3年 問15)
A社の情報システム部門は,B社のソフトウェアパッケージを活用して,営業部門が利用する営業支援システムを構築することにした。構築に合わせて,EUC(End User Computing)を推進するとき,業務データの抽出や加工,統計資料の作成などの運用を行う組織として,最も適切なものはどれか。
出典:令和3年度 春期 ITパスポート試験公開問題 問15
ア. A社の営業部門
イ. A社の情報システム部門
ウ. B社のソフトウェアパッケージ開発部門
エ. B社のソフトウェアパッケージ導入担当部門
正しいと思う選択肢をクリックしてみてください!!!
ア. A社の営業部門
正解です。
イ. A社の情報システム部門
不正解です。
ウ. B社のソフトウェアパッケージ開発部門
不正解です。
エ. B社のソフトウェアパッケージ導入担当部門
不正解です。
マーチャンダイジングとは?
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「マーチャンダイジング」とは、主に流通業界で使われる用語で、顧客に商品を買ってもらうために、顧客の要求する「適正な商品」を「適正な時期」に「適正な場所」「適正な量」「適正な価格」で提供するための活動のことです。
「マーチャンダイジング」は、特に小売店を中心に店舗運営のマーケティング戦略方法を提示するものであると一般的には考えられています。マーチャンダイジングを取り入れることで、小売店の売り場において商品の訴求力を高め、商品力の向上と価格競争力の強化を実現できます。
小売業では、「5つの適正」を整えることが重要だと言われています。「5つの適正」は、そのまま繁盛店を生み出すことに直結するからです。売り場の販売力を最大化するためには、「5つの適正」はどれも無視できるものではありません。
「5つの適正」は、アメリカマーケティング協会が定義しています。アメリカ発祥の考え方ではありますが、日本の小売業においても当てはめられ、「マーチャンダイジング」を考える上で広く認知されています。5つの適正とは以下の通りです。
- 適正な商品 : 消費者のニーズを満たすためにどのような商品やサービスを提供するのか。つまり、商品政策になります。
- 適正な場所 : 商品やサービスをどこから入手し、どこで販売するのか。ここでは、陳列方法も含みます。
- 適正な時期:いつ仕入れて、いつ販売するのか。つまり、商品計画、商品化計画にあたります。
- 適正な数量:どれだけの量仕入れて、どれだけの量を販売するのか。つまり、在庫管理になります。
- 適正な価格:いくらで仕入れていくらで販売するのか。ここでは、販売戦略や利益戦略を検討します。
マーチャンダイジングに関する問題(令和3年 問16)
マーチャンダイジングの説明として,適切なものはどれか。
出典:令和3年度 春期 ITパスポート試験公開問題 問16
ア. 消費者のニーズや欲求,購買動機などの基準によって全体市場を幾つかの小さな市場に区分し,標的とする市場を絞り込むこと
イ. 製品の出庫から販売に至るまでの物の流れを統合的に捉え,物流チャネル全体を効果的に管理すること
ウ. 店舗などにおいて,商品やサービスを購入者のニーズに合致するような形態で提供するために行う一連の活動のこと
エ. 配送コストの削減と,消費者への接触頻度増加によるエリア密着性向上を狙って,同一エリア内に密度の高い店舗展開を行うこと
正しいと思う選択肢をクリックしてみてください!!!
ア. 消費者のニーズや欲求,購買動機などの基準によって全体市場を幾つかの小さな市場に区分し,標的とする市場を絞り込むこと
不正解です。
イ. 製品の出庫から販売に至るまでの物の流れを統合的に捉え,物流チャネル全体を効果的に管理すること
不正解です。
ウ. 店舗などにおいて,商品やサービスを購入者のニーズに合致するような形態で提供するために行う一連の活動のこと
正解です。
エ. 配送コストの削減と,消費者への接触頻度増加によるエリア密着性向上を狙って,同一エリア内に密度の高い店舗展開を行うこと
不正解です。
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