「RPA」「労働派遣契約」の解説

2021年5月7日

RPAとは?

「RPA」とは、「Robotic Process Automation」の略であり、ホワイトカラー(事務系職種の一般職(企業の管理、企画業務)など)が担っている事務作業(主に、定型作業)を、自動化(パソコンの中のソフトウェア型ロボットが対応)する仕組みのことです。近年、話題の「働き方改革」、「生産性向上」、「人で不足解消」に役立つとも言われています。

「RPA」に関連する解説、関連問題に関しては、以下のリンク先を参照ください。

RPAに関する問題

RPA(Robotic Process Automation)の特徴として,最も適切なものはどれか。
 ア.  新しく設計した部品を少ロットで試作するなど,工場での非定型的な作業に適している。
    イ.  同じ設計の部品を大量に製造するなど,工場での定型的な作業に適している。
    ウ.  システムエラー発生時に,状況に応じて実行する処理を選択するなど,PCで実施する非定型的な作業に適している。
    エ.  受注データの入力や更新など,PCで実施する定型的な作業に適している。

出典:令和3年度 春期 ITパスポート試験公開問題 問11

◆確認問題の解答(エ)、解説・・・各選択肢のプロセスは、次の通り。

  • ア:RPAは、工場の現場部門ではなく、主にバックオフィス(間接部門)で活用する技術になります。また、非定型的な作業は自動化できません。
  • イ:ハードウェアのロボットを用いるわけではないので、物理的な製品組み立て等はできません。
  • ウ:RPAに適しているのは定型作業になります。AIを組み合わせたタイプでは、AIの判断である程度イレギュラーな状況にも対応できますが、原則として、状況に応じた判断が伴う非定型作業には向きません。
  • エ:正解です。PC上での定型的作業を自動化することができます。

労働派遣契約とは?

「労働派遣契約」とは、派遣会社(派遣元)と雇用契約を結んでいる派遣労働者が、労働者派遣契約を結んでいる 派遣先企業の指揮命令の下で業務に従事できるようにした労働契約のことです。

「労働派遣契約」の解説詳細は、以下リンク先にも記載がございます。類似の確認問題も出題しておりますので、是非、参照下さい。

労働派遣契約に関する問題

労働者派遣に関する記述a~cのうち,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
 a.  派遣契約の種類によらず派遣労働者の選任は派遣先が行う。
    b.  派遣労働者であった者を,派遣元との雇用期間が終了後,派遣先が雇用してもよい。
    c.  派遣労働者の給与を派遣先が支払う。
    ア. a
    イ. a, b
    ウ. b
    エ. b, c

出典:令和3年度 春期 ITパスポート試験公開問題 問12

◆確認問題の解答(ウ)、解説・・・bのみが正しいため、(ウ)が正解になります。各選択肢(a〜c)の解説は、次の通り。

  • a:不適切です。特定労働者派遣に該当する場合を除き、派遣先が派遣労働者を選ぶことはできません。また、派遣先は、派遣労働者を特定することを目的である行為をしないように努めることが必要です。※特定労働者派遣とは、一定期間の派遣期間の後に常時雇用することを前提とする派遣形態になります。
  • b:適切です。派遣元は、派遣労働者に対し、派遣期間終了後に派遣先に雇用されることを制限してはいけません。よって、派遣期間の終了後に、派遣先がその派遣労働者を雇用しても問題はありません。
  • c:不適切です。労働者派遣契約では、雇用関係は派遣元と派遣労働者の間にあります。よって、派遣労働者の賃金は派遣元が支払います。派遣先から派遣元に派遣料金が支払われ、その中から派遣元が派遣労働者に支払うという流れになります。