「PPM」「AI」の解説

2021年9月4日

PPMとは?

「PPM」とは、「プロダクト・ポートフォリオ・マネージメント(project portfolio management)」の略であり、複数の事業を行なっている企業が、経営資源の最適な分配をするための分析を行い、企業戦略に用いられるフレームワークになります。

「PPM」に関する詳細解説、関連問題に関しては、下記リンク先も参照下さい。

PPMに関する問題

横軸に相対マーケットシェア,縦軸に市場成長率を用いて自社の製品や事業の戦略的位置付けを分析する手法はどれか。
 ア. ABC分析
    イ. PPM分析
    ウ. SWOT分析
    エ. バリューチェーン分析

出典:令和2年度 秋期 ITパスポート試験公開問題 問21

◆確認問題の解答(イ)、解説・・・各選択肢の解説は、次の通り。

  • ア(ABC分析):「ABC分析」とは、パレート図を使って分析する要素・項目群を大きい順に並べ、上位70%を占める要素群をA、70%~90%の要素群をB、それ以外の要素群をCとしてグルーピングすることで重点的に管理すべきグループを明らかにする手法になります。
  • イ(PPM分析):正解です。「PPM分析」とは、縦軸と横軸に「市場成長率」と「市場占有率」を設定したマトリックス図を4つの象限に区分し、市場における製品(または、事業・サービス)の位置付けを2つの観点で分類して資源配分を検討する手法になります。
  • ウ(SWOT分析):「SWOT分析」とは、企業内外の要因を、S(Strength:強み)、W(Weakness:弱み・弱点)、O(Opportunity:機会)、T(Threat:脅威)の4つに分類することで、企業の置かれている経営環境を分析する手法になります。
  • エ(バリューチェーン分析):「バリューチェーン分析」とは、業務を「購買物流」「製造」「出荷物流」「販売・マーケティング」「サービス」という5つの主活動と、「調達」「技術開発」「人事・労務管理」「全般管理」の4つの支援活動に分類し、製品の付加価値がどの部分(機能)で生み出されているかを分析する手法になります。

AIとは?

「AI」とは、「Artificial Intelligence」の略であり、人間と同様な知的能力(言語の理解、推論、問題解決など)を持ち、コンピュータで行わせるための技術です。また、日本語名で人工知能とも呼ばれます。

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AIに関する問題

AIの活用領域には音声認識,画像認識,自然言語処理などがある。音声認識と自然言語処理の両方が利用されているシステムの事例として,最も適切なものはどれか。
 ア. ドアをノックする音を検知して,カメラの前に立っている人の顔を認識し,ドアのロックを解除する。
 イ. 人から話しかけられた天気や交通情報などの質問を解釈して,ふさわしい内容を回答する。
   ウ.  野外コンサートに来場する人の姿や話し声を検知して,会場の入り口を通過する人数を記録する。
   エ.  洋書に記載されている英文をカメラで読み取り,要約された日本文として編集する。

出典:令和2年度 秋期 ITパスポート試験公開問題 問22

◆確認問題の解答(イ)、解説・・・各選択肢の解説は、次の通り。

  • ア:様々な音の中からノックする音を検知するのは音声認識、人の顔を認識するのは「画像認識」になります。
  • イ:正解です。人の自然質問を文字の集まりに変換するのは音声認識、その意味を解釈し、適切な回答を組み立てるのは「自然言語処理」になります。
  • ウ:人の姿を検知するのは画像認識、話し声を検知するのは「音声認識」になります。
  • エ:英文の画像から文字を抽出するのは画像認識、英文を要約し、日本語の文章にするのは「自然言語処理」になります。