「ニューラルネットワーク」「労働派遣契約」の解説

2020年12月13日

ニューラルネットワークとは?

「ニューラルネットワーク」とは、人間の脳内にある神経細胞(ニューロン)とそのつながりで、つまり、神経回路網を人工ニューロンという数式的なモデルで表現したものになります。なお、ディープラーニングは、ニューラルネットワークをベースとし、中間層を多層化することで学習精度を高めています。

コンピュータにおける「ニューラルネットワーク」とは、脳の情報処理ネットワークの仕組みを単純化し、コンピュータ上で再現したものとなります。「ニューロンがシナプス結合によってネットワークを形成していること」と「シナプス結合にはつながりの強さがそれぞれ異なること」を再現しています。

ニューラルネットワークを理解する上で、重要なのは、「入力」「出力」「重み付け」になります。ニューラルネットワークでは、結合の強さが異なります。「重み付け」とは、簡単に記載すると情報と情報のつながりに重要度をつけるイメージになります。ニューラルネットワークでは、重み付けの数字が学習によって変化します。

情報を入力するためのニューロンの配置を入力層と呼び、入力層から情報を受け取ったニューロンは(中間層で)、情報を自分なりに評価し、その結果を次の層のニューロンに繰り返し伝達して行った末に、最終的に「出力層」にその結果が伝わり、結果が出力されます。

こうした処理の中、情報について「特徴(特徴量)」が算出されます。そして、その特徴量から「何らかの処理結果」を出力する仕組みがニューラルネットワークの基本になります。「何らかの処理結果」とは、ニューラルネットワークに与えられた目的によって異なります。それは、ニューラルネットワークを基に活用できる、モノの認識出会ったり、分析や予測であったり、会話であったりします。

ニューラルネットワークに関する問題

ディープラー二ングを構成する技術の一つであり,人間の脳内にある神経回路を数学的なモデルで表現したものはどれか。
 ア. コンテンツデリバリネットワーク
    イ. ストレージエリアネットワーク
    ウ. ニューラルネットワーク
    エ. ユビキタスネットワーク

出典:令和2年度 秋期 ITパスポート試験公開問題 問19

◆確認問題の解答(ウ)、解説・・・各選択肢の解説は、次の通り。

  • ア(コンテンツデリバリネットワーク):「コンテンツデリバリネットワーク」とは、主にWebシステムにおけるコンテンツ配信の高速化・効率化を目指して最適化された配信インフラのことになります。
  • イ(ストレージエリアネットワーク):「ストレージエリアネットワーク」とは、ハードディスク装置やSSDなどの複数の補助記憶装置をまとめて、サーバ間で共有できるようにしたストレージ専用のネットワークのことです。
  • ウ(ニューラルネットワーク):正解です。「ニューラルネットワーク」は、ディープラーニングの構成技術の1つにもなります。
  • エ(ユビキタスネットワーク):「ユビキタスネットワーク」とは、あらゆる情報端末や機器がコンピュータネットワークに繋がれ、「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」サービスを利用できる状態ことになります。

労働派遣契約とは?

「労働派遣契約」とは、派遣会社(派遣元)と雇用契約を結んでいる派遣労働者が、労働者派遣契約を結んでいる 派遣先企業の指揮命令の下で業務に従事できるようにした労働契約のことです。

労働派遣契約の解説詳細は、以下リンク先にも記載がございます。類似の確認問題も出題しておりますので、是非、参照下さい。

労働派遣契約に関する問題

労働者派遣は,通常の派遣と,将来の雇用を想定した紹介予定派遣の二つに分けられる。前者の労働者派遣の契約に当たり,派遣先が派遣元に要求する派遣労働者の受入条件として,適切なものはどれか。
 ア. 候補者が備えるべきスキルの指定
    イ. 候補者の年齢及び性別の指定
    ウ. 候補者の派遣先による事前面接
    エ. 候補者の履歴書の派遣先への事前提出

出典:令和2年度 秋期 ITパスポート試験公開問題 問20

◆確認問題の解答(ア)、解説・・・各選択肢の解説は、次の通り。

派遣先企業は、派遣元企業との間で労働者派遣契約をするに当たり、派遣される労働者を特定することを目的とする行為をしないように努める必要があります。「派遣先の講ずべき措置に関する指針(平成30年厚生労働省告示)」では、派遣労働者を特定にするための行為の例として、①派遣労働者の性別や年齢の指定、②履歴書の事前送付、③事前面接の要求を挙げ、派遣先に対してこれらの行為を行わないことを求めています。これらの要求を行うことは、禁止されています。

確認問題の「イ」「ウ」「エ」は、指針で禁止されているため、要求すると法令違反となり得ます。そのため、不適切であり、要求が認められる(正解である)のは「候補者が備えるべきスキルの指定」になります。派遣労働者の受入条件としては、業務内容と必要なスキルを伝えるだけに留めなければなりません。